最終更新日:2017/01/31
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 火4
開講学部・学科等
科目コード 673301700 科目ナンバー
授業名 教育法規研究
英文授業名 Research in Educational Laws and Regulations
担当教員 堀井 雅道

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 教育と法

授業の概要・ねらい 法治国家である日本では、教育も当然ながら法規にもとづいて行われている。私たちが受けてきた学校教育と、そこにおける身近な経験や問題も教育法規と密接に関連している。たとえば、近年のいじめや体罰をはじめ教育に関する問題はその例である。
そこで、本講義では教育(特に学校)をめぐる問題をふまえつつ、学校現場に必要な法規に関する基礎的な知識を講義すると共に、その意義や課題について考えていくこととする。
到達目標 教育及び学校に関わる事柄について教育法的な観点から捉えることができるとともに、教育法に関わる今日的課題を理解することができる。
(1)教育法規の体系と意義について理解する。
(2)今日の教育問題について教育法規と関連づけて説明することができる。
(3)上記について、教育法規の課題として自分の考えを述べることができる。
教科書と準備するもの 教育六法 ※複数の出版社のうちから任意で購入すること
参考書 『ガイドブック教育法』(姉崎洋一・荒牧重人他編、三省堂)
『教育法規新事典』(神田修・兼子仁編著、北樹出版)
『図解表解教育法規』(坂田仰他著、教育開発研究所)
『学校安全ハンドブック』(喜多明人・堀井雅道編著、草土文化)
※その他、随時、指示する。
評価の基準 期末試験の結果を基礎(70%程度)として、授業中に随時行う小括試験や課題(30%程度)を加味しながら総合的に評価する。
具体的評価方法 基本的な評価指標は、提示した課題について
①教育法規に関する知識を用いて説明できること、
②自分の考えを教育法規と関連づけながら述べることができること
である。その他(引用のルール等)については、本講義中に提示する。
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特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション―本講義の目標・内容・評価等について
授業時間外における学修(予習・復習等) 特になし
授業実施特記
第2回 内容
教育法規総論(1)教育法規の種類と体系、読み方と解釈等
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】憲法26条と学校教育法11条を読んでくる。
【復習】憲法や教育基本法を頂点とする教育法規の体系や種類、読み方(条項号)と解釈(文理、教育条理、行政)等について理解する。
授業実施特記
第3回 内容
教育法規総論(3)教育基本法を読む①:「道徳」の特別教科化の根拠と背景は?
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】教育基本法1条・2条を読んでくる。
【復習】教育基本法1条・2条と学校教育との関わりについて理解するとともに、教育の意義について自らの考えをまとめる。
授業実施特記
第4回 内容
教育法規総論(4)教育基本法を読む②:幼児教育・家庭教育の法制化の背景と問題点は?
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】教育基本法3条以降を読み、気になる条項についてまとめてくる。
【復習】教育基本法3条以降の規定内容を理解し、現実の日本の教育制度とどのようなつながりがあるかを確認する。
授業実施特記
第5回 内容
教育法規総論(5)教育基本法を読む③:国家の教育権と国民の教育権・学習権
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】教育基本法16条と旧教育基本法10条を比較し、違いを調べてくる。
【復習】国の教育権限と国民の教育を受ける権利との関係について再確認する。
授業実施特記
第6回 内容
小括―教育法規の意義を考える
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】教育法規に関する基本的、基礎的な知識等を確認する。
【復習】教育法規に関する基本的、基礎的な知識等について不足している点を把握するとともに学び直す。
授業実施特記
第7回 内容
教育法規各論(1)―「指導」「体罰」と教育法規
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】学校教育法11条を読んでくる。
【復習】法における体罰禁止の意義を理解するとともに、体罰防止のための在り方について考える。
授業実施特記
第8回 内容
教育法規各論(2)―「校則」をめぐる問題
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「校則」の存在意義や問題点について考えてくる。
【復習】「校則」の法的位置づけやそれをめぐる裁判例における問題点を理解し、望ましい校則の在り方を理解する。
授業実施特記
第9回 内容
教育法規各論(3)―「いじめ」問題と教育法規①
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】「いじめ」という行為の法的問題点について考えてくる。
【復習】いじめに関する裁判例をふまえ、いじめに関する争点やいじめ防止において学校・教職員に求められる役割を考える。
授業実施特記
第10回 内容
教育法規各論(4)―「いじめ」問題と教育法規②
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】いじめ防止対策推進法を読み、気になる条項について確認してくる。
【復習】いじめ防止対策推進法において学校・教職員に求められる責務を理解した上で、いじめ防止に向けた具体的方策や社会的制度を考える。
授業実施特記
第11回 内容
教育法規各論(5)―「学校安全」と教育法規①「学校安全」の現状と課題
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】学校をめぐる事故や事件等の事例を調べてくる。
【復習】学校における事故、事件等の現状を理解し、その社会的、法制度的な要因について理解する。
授業実施特記
第12回 内容
教育法規各論(6)―「学校安全」と教育法規②学校・教職員の法的責任
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】学校における事故や事件等の原因と教職員の責任について考えてくる。
【復習】学校事故の裁判例にみる争点と学校・教職員に求められる責務を理解する。
授業実施特記
第13回 内容
教育法規各論(7)―「学校安全」と教育法規③学校保健安全法の意義
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】学校保健安全法26条~30条を読んでくる。
【復習】学校保健安全法の意義や規定内容をふまえ、学校・教職員に求められる役割について理解する。
授業実施特記
第14回 内容
教育法規の現代的課題―国連子どもの権利条約の意義
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】国連子どもの権利条約を読み、気になった条項をまとめてくる。
【復習】子どもの最善の利益に立脚した社会づくりの必要性を理解するとともに、具体的な在り方を考える。
授業実施特記
第15回 内容
総括と理解度の確認―教育法規の現代的課題を考える
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】7回以降の教育法規に関する今日的課題に関する内容を学び直してくる。
【復習】上記について不足している知識等を把握するとともに学び直す。
授業実施特記