最終更新日:2017/02/08
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水5
開講学部・学科等
科目コード 673301500 科目ナンバー
授業名 教育哲学
英文授業名 Educational Philosophy
担当教員 助川 晃洋

授業形態 講義、演習
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 教育学的思考、戦後教育史

授業の概要・ねらい  教育実践の具体的な事実・事例において、現に機能している(していた)思想(何らかの一般的な考え方)や、私達を含む多くの人々が、教育について「こんなものだ」と思い込んでいる(思い込みがちな)素朴な観念を取り上げて、それらを批判的・知性的な検討にかけることによって、教育哲学の一般的な概念理解や学説・知見をフォローしつつ、教育哲学的に思考し、表現するための基本的な作法を身につけるとともに、「では、どうするか」という問いに応答して、具体策を提示するための真摯な構えを形成する(傍観者的視点から脱することで、当事者としてのまなざしや態度を養う)。
 なお授業は、テキスト中の各回ごとに指定された箇所についてのレポーターの発表とそれを踏まえた全員での討論を軸として進行する。
到達目標 教育実践事例の哲学的検討
教科書と準備するもの  最初に、次の文献をテキストとして用いる。
 木村元 『学校の戦後史』 岩波書店 2015(平成27)年 本体780円+税 ISBN978-4-00-431536-0
 次に、それぞれノンフィクション、人生読本、自伝的小説である次の三つのうちのいずれか一つをテキストとして用いる(受講生との相談によって決定、なお授業計画は、第一のものを選定した場合を想定して記載した)。
 原武史 『滝山コミューン一九七四』 講談社 2010(平成22)年 本体600円+税 ISBN978-4-06-276654-8
 吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』 岩波書店 1982(昭和57)年 本体860円+税 ISBN4-00-331581-2
 中勘助 『銀の匙(改版)』 岩波書店 1999(平成11)年 本体560円+税 ISBN4-00-310511-7
 ただし受講生の興味関心や教育学的な素養の程度によっては、上記の三つ以外をテキストとして選定する可能性がある。
 また必要に応じて、資料等を配布する。
参考書  参考文献や課題図書等は、その都度指示する。
評価の基準  (1)テキストに示された教育実践(学校教育や人間形成の営み)について、適切に、かつ原理的に解釈し得ているか。
 (2)教育哲学的な思考・表現方法を身につけているか。
 (3)教育哲学の立場から、教育実践の指針を提示することができるか。
 以上の三つの視点から評価をする。
具体的評価方法  レポートの点数を主たる基準として用いる(70%)。レポートについては、原則として、各テキストに対して課すものとする。新たに課題を設定・提示することもある。詳細は、適切なタイミングで連絡する。上記に加えて、レジュメのでき(特に質的水準)、発表の充実度、討論への参加状況等を点数化して算入する(30%)。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
抽象的な議論に終始しないように、教育実践の(歴史的)事例に即して、具体的な話題提供を心がける。またディスカッションの機会を多く設け、学生側の主体的な問題解決を促す。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション-教育に関する自分の手持ちのシェマを疑う-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
学校教育の哲学的基盤(1)-木村元『学校教育の戦後史』序章(pp.1-18.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
学校教育の哲学的基盤(2)-木村元『学校教育の戦後史』第1章(pp.19-53.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
学校教育の哲学的基盤(3)-木村元『学校教育の戦後史』第2章(pp.55-90.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
学校教育の哲学的基盤(4)-木村元『学校教育の戦後史』第3章1~3(pp.91-113.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
学校教育の哲学的基盤(5)-木村元『学校教育の戦後史』第3章4~6(pp.113-130.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
学校教育の哲学的基盤(6)-木村元『学校教育の戦後史』第4章1~3(pp.131-164.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
学校教育の哲学的基盤(7)-木村元『学校教育の戦後史』第4章4~5(pp.164-177.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
学校教育の哲学的基盤(8)-木村元『学校教育の戦後史』終章(pp.179-193.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
革新的・集団主義的理想(1)-原武史『滝山コミューン一九七四』1~3(pp.8-80.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
革新的・集団主義的理想(2)-原武史『滝山コミューン一九七四』4~6(pp.81-154.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
革新的・集団主義的理想(3)-原武史『滝山コミューン一九七四』7~9(pp.154-254.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト次回分を熟読しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
革新的・集団主義的理想(4)-原武史『滝山コミューン一九七四』10~12(pp.254-335.)を読む-
授業時間外における学修(予習・復習等) 三つのテキストを読み返しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
全体討論-テキストの作品世界と教育哲学的含意-
授業時間外における学修(予習・復習等) これまでの内容について復習をしておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
まとめ-教育の現実に正面から対処する教育哲学に向けて-
授業時間外における学修(予習・復習等) これまでの内容について復習をしておくこと。
授業実施特記