最終更新日:2017/04/05
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 火1
開講学部・学科等
科目コード 672007900 科目ナンバー
授業名 世界の民族と文化
英文授業名 Races and Cultures in the World
担当教員 内田 順文

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 旅の地理学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 民族 文化 生産様式 宗教 言語 エスノセントリズム

授業の概要・ねらい  この世界には、さまざまな文化が存在し、その結果としてじつに多様な景観が存在します。こうした文化と景観の本質を知ることは、日本に住んでいるだけではなかなか理解できません。この時間は、わが国とは全く異なった自然環境・歴史・文化・社会をもつ世界中の色々な地域の文化を正しく理解することによって、他の国家・民族への偏見をなくすことを目的とします。現代の世界を理解するために必要な一般的な地理的常識についても言及しますので、さまざまな民族の文化のパターンとその影響についてしっかりと理解してください(到達目標)。おそらくみなさんが初めて聞く意外な事実や素朴な疑問の解明などの話を中心に講義を進めていきたいと思いますが、知的好奇心に乏しい人には不向きと思われるので、出席しないで単位のみほしい人は受講しない方がよいでしょう。
 なお、2年生向けに開講する『旅の地理学』は、この科目の履修を前提としますので、来年度(ないしは今年度)『旅の地理学』を受講する予定の人は、必ずこの科目を履修してください。
到達目標 さまざまな民族の文化のパターンを知り、その影響について理解する。
教科書と準備するもの 教科書は用いません。
参考書 二宮書店「基本地図帳2017-2018」(世界地図帳であれば、指定のもの以外、多少古いものでも構いません)
その他の参考書は希望があれば紹介しますので、適宜訊きに来てください。
評価の基準 授業内容(さまざまな民族の文化のパターンとその影響)の理解度に基づいて評価します。
具体的評価方法 筆記試験の結果を基本に、授業態度等を加味して評価します。
授業評価アンケート
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特になし。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
講義内容についての説明と受講に際しての注意
文化の多様性と民族・国家
 文化とは何か?  
 身近な日本に見る「人種」
  日本人の「顔」
  日本人の二重構造説:日本の先住民と渡来人
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容をもとに、日本人とは何かについて考えること。
授業実施特記
第2回 内容
身近な日本に見る「文化」
 食文化から見た日本の「西」と「東」
  意外な食習慣・食文化の違い
  日本人の苗字  
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容をもとに、日本文化について考えること。
授業実施特記
第3回 内容
エスノセントリズムと偏見
 捕鯨は是か非か?
 学校給食と米国メジャーの深謀 
授業時間外における学修(予習・復習等) エスノセントリズムについて資料を調べて、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
食糧と文明の様式(1)
 人類はどのようにして文明を構築したのか:農耕と文明との関係
 自然環境と農耕文化
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
食糧と文明の様式(2)
 文化地域による主食の違い:「東洋の米vs西洋のパン」ではない
  どの家畜を飼うか、食べるか?
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
食糧と文明の様式(3)
 なぜドイツ人はソーセージが好きか? 
 なぜヒンドゥー教徒は牛を、イスラム教徒は豚を食べないのか?
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
西洋の世界観と東洋の世界観(1)
 ヨーロッパ世界の世界観と文化
  ギリシャ・ローマの古典文化
  キリスト教文化  
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
西洋の世界観と東洋の世界観(2)
 ヨーロッパ世界の世界観と文化
  ゲルマン文化
  近代合理主義の誕生とヨーロッパ文明の世界支配
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
西洋の世界観と東洋の世界観(3)
 ヨーロッパ人と日本人の「考え方」の違い
  個人主義:「メニュー」の文化と「おまかせ」の文化
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
西洋の世界観と東洋の世界観(4)
 ヨーロッパ人と日本人の「考え方」の違い
  個人主義:「自由」と「責任」のあり方
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
西洋の世界観と東洋の世界観(5)
 ヨーロッパ人と日本人の「考え方」の違い
  合理主義:「明確さ」と「曖昧」
  日本人による近代合理主義の受容
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
世界の言語と文字(1)
 言語の本質:なぜ言語が必要か?
 世界中のさまざまな言語の特性:なぜ民族によって異なるのか? 
  多様な言語の共通性と差異
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
世界の言語と文字(2)
 文化と言語の関係:言語による意味の違い
 文字の本質、文字が文明に与えた影響
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
世界の言語と文字(3)
 日本語の特質:なぜ日本人は英語が苦手か?
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容について、さまざまな資料を調べ、理解を深めておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
この講義のまとめ
筆記試験 または レポート提出
授業時間外における学修(予習・復習等) 半期の講義内容について、全般的に復習をしておくこと。
授業実施特記