最終更新日:2017/03/29
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 金2
開講学部・学科等
科目コード 672007700 科目ナンバー
授業名 オセアニアの環境と人間生活
英文授業名 Human Life and Environment in Oceania
担当教員 中井 達郎

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード オーストラリア ニュージーランド 太平洋諸島 自然と人間の関わり 

授業の概要・ねらい 日本の南に広がるオセアニア。その中には大陸もあるが、広大な太平洋に点在する小さな島々も多い。その自然環境は世界の中でも特有であると同時に、この地域の中での多様性も非常に高い。さらに、人類の進出・移動がもっとも遅かった地域であったこともあり、固有な環境と人間生活とのかかわりが形作られている。ユニークな自然環境・歴史・文化・社会をもつ地域について、地誌的な観点から学ぶ。


到達目標 日本人にとって観光などでよく知られている顔もあるが、なじみの薄い側面もある。この地域の多様性と固有性を理解する。
オセアニアを、オーストラリア、ニュージーランド、環太平洋地域だけでなく、太平洋諸島を含めた地域としてとらえている。
それらの地域が自然環境からみても、人間の歴史、文化から見ても非常に多様であり、それぞれの地域の特徴を把握している。
それらの地域が抱える人間と自然環境をめぐる現代的課題を考えることができる。
教科書と準備するもの 特に指定しない。毎回資料を配付する。
参考書 適宜授業で紹介する。
評価の基準 オセアニアにおける自然環境およびそれと人々との関わりについて、多様性とその背景を説明することができる。また、本授業でオセアニアの地域特性を明らかにしたのと同様の地理学的・地誌学的方法を用いて、他地域の地域特性を把握することができる。

具体的評価方法 試験の結果で評価し、平常点を加味する。試験:80% 平常点:20%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケート結果を参考にし、パワポの記載、配布資料の工夫、質疑機会の増大などを改善すべく努力している。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
イントロダクション ~オセアニアの範囲~
:オセアニアのひろがり、範囲を確認すると同時の、オセアニア地域内の地域区分を紹介する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 地図帳などでオセアニアの広がりを確認しておくこと。その際、オーストリア、ニュージーランドといった大面積の地域、環太平洋地域だけでなく、太平洋諸島にも注目をしておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
プレートテクトニクスからみたオセアニアの地形・地質
:オセアニア地域、環太平洋地域全体での大地形とその成因をプレート・テクトニクスから紹介する。有袋類の分布の秘密も併せて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく。
授業実施特記
第3回 内容
オセアニアの地震と火山活動
:オセアニアにおける地震、火山活動の特徴について解説する。分布の偏りとその原因をプレート・テクトニクスで説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく。
授業実施特記
第4回 内容
オセアニアの気候区分 ~熱帯雨林から砂漠まで~
:オセアニアはきわめて広大である。熱帯から冷温帯まで、大洋のただ中から大陸の渡満内科まで、さまざまな環境が気候環境の多様性となって現れる。多様な気候地域を概観する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく。
授業実施特記
第5回 内容
大気と海流のシステムからみたオセアニアの気候
:たようなオセアニアの気候を地球全体の大気と海流のシステムによって解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく。
授業実施特記
第6回 内容
オーストラリアの気候と植生 ~熱帯雨林から砂漠まで~
:オーストラリア大陸の気候と植生について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第7回 内容
オーストラリアの地形と地質 ~安定大陸の地形・地質と水環境~
:オーストラリア大陸の地形と地質の特徴、それらと水環境との関係について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第8回 内容
ニュージーランドの気候、植生と氷河
:ニュージーランドの気候と植生を解説する。特にこの地域を特徴づける氷河についても紹介する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第9回 内容
ニュージーランドの地形・地質 ~変動する島~
:ニュージーランドの地形・地質を、特に活発な地震・火山活動を含めて、紹介する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第10回 内容
太平洋諸島の自然環境 ~火山島とサンゴ礁~
:太平洋上の小さな島々、太平洋諸島の成り立ちを解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第11回 内容
オセアニアへの人類の展開
:アフリカで誕生した人類(ホモサピエンス)がどのようにオセアニアに展開したか。特に広い太平洋の中に点在する島々への到達の過程とそれの可能にした技術を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第12回 内容
オセアニアの伝統的生業と自然環境
:オセアニアには農耕を行わない地域もあれば、農耕を行う地域もある。それらの地域の生業と自然環境の関わりを考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第13回 内容
太平洋諸島の島のタイプと伝統的生業
太平洋諸島では、標高が2000mを超える島に暮らす人々がいる一方、最大標高が数mの島に暮らす人々もいる。このような島の自然の特徴と生業とを比較する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第14回 内容
ヨーロッパ人植民と自然環境・人間生活の変容
:18世紀以降ヨーロッパ人が、オセアニアに進出し、植民地化を行っていく。特にオーストラリアとニュージーランドは、広い面積を持つと同時に、ヨーロッパ的な気候環境を持つ土地も広がる。ヨーロッパ人の開拓過程と人為的自然改変をみる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記
第15回 内容
近代化での自然環境の変化と自然環境保全
:近代化(工業化)の中での、オセアニアにみる地球環境問題、自然環境問題を把握すると同時に、将来にわたっての財産である自然環境の保全を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回配布の資料を確認し、授業の復習をしておく
授業実施特記