最終更新日:2017/03/16
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水2,水1
開講学部・学科等 体育
科目コード 671312800 科目ナンバー
授業名 教科教育法(図画工作)
英文授業名 Teaching Method of Arts and Handicrafts
担当教員 三村 修一

授業形態 講義、演習、実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード わくわくどきどき図工の授業

授業の概要・ねらい 1.豊かな人間形成をめざし、よりよく生きたいという児童の願いを、造形活動を通して実現させる図画工作科の意義と目標を理解する。
2.図画工作科の基本的な学習について目標、内容、方法、評価等を理解する。
3.子どもの造形活動における発達段階の表現を理解する。
4.造形教育の歴史を知り、現行学習指導要領を知る。
5.指導案の作成と教材研究を行う。模擬授業を通して授業協議を行い、図画工作科の授業の基本を学ぶ。
到達目標 「子どもと教師が共に夢中になるような図工の授業づくりを学ぼう。」図画工作科の基本的な指導法を身につけ、教材研究を深め、子どもがわくわくドキドキする授業の指導案をつくり、授業実践に取り組む。
教科書と準備するもの 特になし
参考書 使用しない
評価の基準 1.図画工作科学習の意義や必要性を考え、教科目標を理解できる。           2.図画工作科の基本的な学習についての目標、内容、方法、評価」を理解できる。    3.子どもの造形活動における発達段階の表現を理解でき、発達に応じた指導のあり方を理解できる。                                      4、造形教育の歴史を理解でき、その上にある現行指導要領を理解できる。       5、自分の担当する授業題材の教材研究を行い、その指導案を作成できる。       6、模擬授業を通して授業の協議を行い図画工作科の授業のありかたを理解できる。
具体的評価方法 1.授業記録と考察(30%①~⑥までのワークシートの記述を評価、)
 ①造形教育はなぜ必要か説明できる。
 ②図画工作科の学習内容を知る。
 ③造形教育の歴史と現行学習指導要領を理解できる。
 ④子どもの造形表現の発達理解できる。
 ⑤教材研究を試作や調査等通して行い、指導案を作成できる。
 ⑥図画工作科の模擬授業を参観し、授業の協議を行い、授業の基本を理解する。

2.指導案の作成と教材研究(50%①~⑤)
 ①教材研究(模擬授業の試作を通した教材研究や鑑賞教材の調査)20%        
 ②題材の考え(教材研究を通して、豊かな表現を生む指導の工夫)
 ③指導の手だてや工夫 ②~③10%
 ④題材の目標とその評価 10%
 ⑤授業の展開と評価 10%

3.授業観察記録と考察(20%5回の模擬授業の記録)
 ①授業観察記録 次の点で評価する。・子どもの意欲や思いを引き出す視点 ・導入の工夫 ・支援の手立て ・教師の発言 ・授業の成果と課題 10%(1回2パーセント×5回)  ②授業者10%(授業内容に応じて最高10%)または協議会における発言10%(造形教 育の視点上内容ある発言)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートから学生たちの関心・意欲が非常に感じ取れますので、それに応えられるような授業を展開していきます。また、環境に対しても、学生の目線にたって改善していければと思います。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
15回の授業計画を知る。造形教育のねらい「造形教育はなぜ必要なのか。」を考える。造形教育の必要性についてのグループ協議を行い,全体で話し合う。子どもの造形作品の映像をみて、造形教育のねらいを理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)本シラバスを読んでおくこと。                        (復習)学習指導要領を見て、図画工作科の目標を確認する。                       
授業実施特記
第2回 内容
『図画工作科の学習はどのようになっているのか?」 「造形遊び」や「立体に表す」授業の実際をビデオ視聴する。 「造形遊び」の学習とは?工作と立体表現の違いは?デザインと心象表現の違いは?等、グループ協議や全体での話し合いを通して理解する。自分の指導案づくりの学習内容を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)図画工作科の学習内容は何か把握しておく。                 (復習)どんな図画工作科の授業をつくるか大まかな計画を立てる。
授業実施特記
第3回 内容
「図画工作科の学習はどのようになっているのか。」 造形教育の歴史と現行学習指導要領の理解をする。班の担当授業内容(造形遊び・絵に表す・立体に表す・工作で表す・鑑賞の5領域から一つ)を決める。班の担当内容の中での、自分がやってみたい授業を考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)造形遊び・絵・立体・工作・鑑賞のどの授業にするか。どんな内容で学年はなど考えておく。                                     (復習)自分の授業の計画を立てる。
授業実施特記
第4回 内容
「子どもの造形活動は、成長につれてどのように変わっていくのか。」自分の子どもの頃の記憶に残る造形活動というテーマでのグループ協議を行う。 子どもの造形活動(絵画)の発達段階の理解をする。班で、班の担当内容にそった題材と学年の担当者の希望を話し合う。やってみたい授業の学年を決め、指導案のためのメモを作る。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)子どもの頃の記憶に残る造形活動をメモする。                (復習)自分の受け持つ授業の作品づくりの計画を立て、必要な材料や用具を準備する。
授業実施特記
第5回 内容
「図工の授業をやってみよう。」指導案の作り方を知る。低中高学年に分かれて、班の分担を確認する。一人一題材の指導案を作る。教材を選び、実際に作品をつくる。鑑賞の授業については、鑑賞対象の作品について研究を行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)指導案の作品づくりの計画を立てる。                    (復習)作品の試作を完成させる。
授業実施特記
第6回 内容
「教材研究をし,指導案をつくってみよう。」前回からの授業題材の試作をもとに教材の研究をする。その学年に応じた用具、材料、指導の手立ては何かなどの教材研究を行う。教材研究をもとに指導案の作成を行う。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教材研究の準備をする。                          (復習)試作の作品以外の子どもが表現すると予想される表現方法を考える。第7回で使う指導案のコピーを班の人数分作っておく。
授業実施特記
第7回 内容
グループで、指導案の検討(問題点、目標と評価の関連性や指導の手立て等加筆する箇所と修正)をする。指導案を完成させる。班の代表者(授業者)を決める。模擬授業日程をつくる。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)指導案が完成するように指導の手立てや評価の方法など加筆できるようにしておく。(復習)指導案を完成させる。絵に表わす模擬授業指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第8回 内容
グループ内でのミニ授業を一人ずつ行う。課題の明確化と改善策を話し合う。模擬授業の準備で班の協力分担(参考作品づくり、材料あつめ、鑑賞の資料集めなど)をする。指導案を提出する。絵に表わす授業指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)指導案の提出ができるようにしておく。班の模擬授業者の授業でどんな準備を班でするか、計画を立てる。                               (復習)模擬授業の自分の分担の作業をする。立体に表わす模擬授業の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第9回 内容
模擬授業1.絵に表わす授業 授業後は協議会(授業の成果と課題は何か)を行う。 授業観察記録の作成する。立体に表わす模擬授業の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は授業準備を協力して行う。模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)絵に表わす授業のポイントをまとめる。工作に表わす模擬授業の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第10回 内容
模擬授業2.立体に表わす授業 授業後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業観察記録の作成をする。工作に表わす模擬授業の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は授業準備を協力して行う。模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。                                (復習)立体に表わす授業のポイントをまとめる。造形遊びの模擬授業の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第11回 内容
模擬授業3.工作に表わす授業 授業後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業観察記録の作成をする。造形遊びの模擬授業の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は授業準備を協力して行う。模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)工作に表わす授業のポイントをまとめる。鑑賞の模擬授業の指導案を印刷しておく。
授業実施特記
第12回 内容
模擬授業4.造形遊び授業 授業後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業観察記録を作成する。鑑賞の模擬授業の指導案を配布する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)担当班は授業準備を協力して行う。模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)造形遊びの授業ポイントをまとめる。
授業実施特記
第13回 内容
模擬授業5.鑑賞授業 授業後は協議会(授業の成果と課題)を行う。 授業観察記録を作成をする。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)模擬授業の指導案を読んで、授業の問題点や質問点をまとめておく。
(復習)鑑賞の授業ポイントをまとめる。
授業実施特記
第14回 内容
「現場での図工授業をみてみよう。」ビデオ「トントンギコギコ図工の時間」視聴
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)学校の現場での図工の授業はどんな様子なのかいくつか思い出すようにしておく。(復習)子どもの表現に向かう意欲や思いを振り返り、それらに応じる教師の役割等、造形教育の大切さを確認する。
授業実施特記
第15回 内容
「図画工作科では,評価はどうすればいいのか」子どもの造形作品をみての評価について話し合う。子どもの能力や表現のよさを引き出すための、評価とはどんな評価なのかを理解する。指導と評価の一体について理解する。 
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)図画工作科の評価はどう行われたらよいのか、自分の考えをまとめておく。
(復習)子どもの力を伸ばす評価はどうあるべきか、文部科学省発行の指導と評価の資料を見て、授業の中での評価の実際を確認する。
授業実施特記