最終更新日:2017/03/05
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 月3
開講学部・学科等
科目コード 671220100 科目ナンバー
授業名 中世キリスト教哲学研究
英文授業名 Research in Christian Philosophy
担当教員 阿部 善彦

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 信仰と理性、神学と哲学、創造、受肉、三位一体

授業の概要・ねらい 中世キリスト教哲学が、どのような聖書・神学的、歴史的・思想的背景のもとで形づくられてゆき、西欧中世社会の中で展開していったのか、一般的な知識と展望を習得する。
指定されたテキスト箇所について、予習課題が出される。
その予習課題をもとに授業内でディスカッションを行う。
ディスカッションの内容を踏まえて、レポートをまとめ授業後の所定の期日までに提出する。
(これらについては授業時、また、e-mailなどで指示される) 
受講人数や受講者の状況によってテキストが調整される場合がある。
受講者はテキストに指定された図書をあらかじめ読んでおくこと。
すでに読んでいることを前提に授業は行われる。
ディスカッションが行われることがあるので、授業担当者の指示に従って積極的に参加できることが単位取得の条件である。
また予習課題と講義ノートの提出がほぼ毎回課され、単位取得の条件となる。
しっかりと授業に参加し、授業時間以外の学習時間をきちんと確保できる学生のみ受講すること。
また、様々な課題や指示がe-mailなどでなされることがある。それを必ず確認すること。
確認しないことによる不利益は受講者の責任となる。
そのほかシラバスをよく確認すること。
また受講者の状況によって授業内容が調整されることもある。
到達目標 中世キリスト教哲学の主要な考え方、また、それに関連する聖書・神学的、歴史的・文化的背景について、について基本的な知識を習得する。毎回指示される範囲の予習を通じて、指定された範囲について、用語や人名、概念などを、あらかじめ、事典や辞書、そのほか検索ツールを使用して、自分自身で調査し学習する力を身に着ける。またグループでの協働学習とディスカッションによって、学んだ内容を確認共有するとともに、哲学的な思想内容を、より深い次元で把握する。

教科書と準備するもの フィリップ・セリエ『聖書入門』講談社メチエ
(教科書として購入の上、毎回持参すること) 
聖書(出版社は問わないが、毎回授業に持参すること)
「倫理資料集」(配布されるもの)
参考書 クラウス・リーゼンフーバー、『古代・中世哲学史』、平凡社。
クラウス・リーゼンフーバー、『中世思想史』、平凡社。
上智大学中世思想研究所編、『キリスト教史』、1-6巻、平凡社。
『キリスト教の歴史』、マイケル・コリンズ、マシュー・A.プライス編著、間瀬 啓允、中川純男 監訳、BL出版。
原典資料としては、主に、次の著作集(シリーズ)を参照する予定である。
『キリスト教教父著作集』、教文館。
『原典 古代キリスト教思想史』、教文館。
『キリスト教古典叢書』、創文社。
『アウグスティヌス著作集』、教文館。
『中世思想原典集成』、平凡社。
『キリスト教神秘主義著作集』、教文館。
『ドイツ神秘主義著作集』、創文社。
『宗教改革著作集』、教文館。
評価の基準 中世キリスト教哲学の主要な考え方、また、それに関連する聖書・神学的、歴史的・文化的背景にかんして、共通の教科書に基づいて学んだことを説明できる。その学習成果を精度の高い、予習課題、講義ノート、授業内ディスカッション、プレゼンテーションにおいて示すことができる。同時に、自らの考察や学習内容を発展深化を示すことができる。
具体的評価方法 予習課題と講義ノートの精度、そのほか指示される課題の精度(50)。
ディスカッションなどの授業な活動での積極性と精度(50)。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
すべての受講者が主体的に学ぶようにします。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
総論:中世キリスト教哲学について。「中世」という時代についての全般的な説明。
そのほか、授業の進め方、評価方法などの説明。
第16回 内容
はじめに:前期までの復習。授業の進め方に関する説明。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
総論:キリスト教哲学についての全般的な説明:「キリスト教」と「哲学」の関係について 第17回 内容
「西欧社会におけるキリスト教思想の展開」1:修道院文化について(学問、芸術、建築など)。カロリング。ルネサンス。ヨハネス・エリウゲナ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況1:イエス・キリストについて 第18回 内容
「西欧社会におけるキリスト教思想の展開」2:修道院神学について1。クレルヴォーのベルナルドゥス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況2:初期キリスト教、初代教会の成立(使徒たちの活動、パウロなど) 第19回 内容
「西欧社会におけるキリスト教思想の展開」3:修道院神学について2。サン・ティエーリのギョーム。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況3:初代教会のひろがり(地中海世界におけるキリスト教の展開) 第20回 内容
「スコラ学とキリスト教」1:初期スコラ学1。スコラ学の基本的性格。カンタベリーのアンセルムス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況4:地中海文化・宗教(ギリシア・ローマ文化・宗教、グノーシス主義、多神教文化、自然宗教)とキリスト教の対立・共存の関係。 第21回 内容
「スコラ学とキリスト教」2:初期スコラ学2。スコラ学の学問観。ペトルス・アベラール。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況5:使徒教父の思想。 第22回 内容
「スコラ学とキリスト教」3:12世紀ルネサンスの状況。神学・哲学諸潮流(サン・ヴィクトール学派、シャルトル学派など)。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
キリスト教公認・国教化以前のキリスト教思想の状況6:護教家の思想。 第23回 内容
「スコラ学とキリスト教」4:盛期スコラ学1。アラブ・イスラーム哲学の受容。大学における神学教育、哲学教育の体制。新しい修道会(フランシスコ会、ドミニコ会)の発展。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開1:迫害の時代から公認、国教化への状況。
正統教義(キリスト論、三位一体論などに関する)の確立に関わる神学論争の状況。
第24回 内容
「スコラ学とキリスト教」5:盛期スコラ学2。フランシスコ会学派、ドミニコ会学派の特徴について。ボナヴェントゥラ。アルベルトゥス・マグヌス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開2:東方ラテン教父の思想。カッパドキアの神学者たち。 第25回 内容
「スコラ学とキリスト教」6:盛期スコラ学3。トマス・アクィナス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開3:西方ラテン教父の思想1。アンブロジウス、ヒエロニュムス。 第26回 内容
5「中世後期から近世初期におけるキリスト教思想」:信仰と理性、神学と哲学の関係。神秘神学、神秘思想について。スコトゥス主義。ウイリアム・オッカム。ヨハネス・ゲルソン。ドイツ神秘思想。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開4:西方ラテン教父の思想2。アウグスティヌス1。 第27回 内容
5「中世後期から近世初期におけるキリスト教思想」:フランドル神秘思想から「新しい敬虔」へ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開5:西方ラテン教父の思想3。アウグスティヌス2。 第28回 内容
5「中世後期から近世初期におけるキリスト教思想」:人文主義、ルネサンスとキリスト教思想。ニコラウス・クザーヌス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
ローマ帝国におけるキリスト教思想の展開6:西ローマ帝国の衰退。修道院における文化継承の基盤。ボエティウス。 第29回 内容
5「中世後期から近世初期におけるキリスト教思想」:宗教改革直前のキリスト教思想の状況。ウィクリフ、フス。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
まとめ:キリスト教思想、キリスト教哲学の展開という観点から、キリスト教がいかにして、地中海世界、ローマ帝国、中世ヨーロッパへと受容されていったかについて振り返る。 第30回 内容
まとめ:全体の総括
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート 授業時間外における学修(予習・復習等) 予習課題と講義ノート
授業実施特記 授業実施特記