最終更新日:2017/01/31
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 火3
開講学部・学科等
科目コード 671202300 科目ナンバー
授業名 宗教学概論
英文授業名 Introduction to Religion
担当教員 吉原 裕一

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 宗教/思想

授業の概要・ねらい  多くの日本人にとって、宗教はあまり親しみのない文化であるかもしれない。しかし、「世界的視野を備えた大人」であることを求められる現代においては、たとえ自分が何かの宗教を信じていなくとも、宗教に関する基礎知識ならびに自らの「宗教観」を持っておくことは必要である。それが無用な文化的摩擦を避け、他者理解を促進するための生きた学問となりうるからである。
 以上の観点を踏まえ、本講では「宗教とはなにか」という確かなイメージを受講者諸君が把握することを目標とし、宗教思想に関する幅広い基礎知識を概説する。
到達目標 ・「宗教とはなにか」という問いに対する、自分自身の明解な答えを構築することを目指し、基礎知識を修得する。
・宗教を自分の生きる根拠であるとみなす人々が、どのような思想的構造によってそれを実現しているのかを理解する。他者理解の方法の一つとして、宗教的知識を用いることができる。
教科書と準備するもの 必要に応じてレジメを配付するので、準備は不要である。
参考書 リアクションペーパーによる受講者の興味や動向をみて、適宜講義中に紹介する。
評価の基準 ・随時おこなう小テストなどによる平常点、ならびに前期・後期それぞれ1回提出してもらうレポートをもとに、総合的に評価する。
・レポートでは、課題に対して客観的かつ多角的なアプローチで取り組んでいること、宗教思想について断片的な知識ではなく体系的な理解をもとに説明できること、その二点を主に評価する。
具体的評価方法 ・「リアクションペーパー・小テストによる平常点4割」「前期・後期レポート各3割」の比重で勘考する。
・教育実習などでやむをえず欠席回数が多くなってしまう場合、ミニレポートなどによる努力点を認めることもある。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
昨年度のアンケート結果では、特に改善を要する点について指摘はなかった。受講生からのコメントでは、「これまで無関心だった(あるいは、怖いと思っていた)宗教について、よくわかるようになった」「他者理解はあらためて難しいと感じたが、宗教学の知識はその助けになるのではと思った」という前向きな意見が見られた。こうした受講生の知的要求に応えうるような、情報量と体系性を確保する方針を本年度も継続する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
日本人の宗教観Ⅰ
○日本古代の「カミ」  ○日本人の霊魂観
第16回 内容
中国の宗教思想Ⅰ
○古代中国の死生観  ○儒教と道教の成立
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】シラバスを読み、講義内容を把握しておく。
【復習】ガイダンスでの説明から、講義の全体像を確認する。この講義で、評価に関して修得を求められる事柄を理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前期の講義に関するレポートを作成し、授業開始時に提出する。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
日本人の宗教観Ⅱ
○和辻哲郎「日本思想の重層性」  ○「カミ」と「ホトケ」と霊魂  ○古代の祭祀
第17回 内容
中国の宗教思想Ⅱ
○儒教とは何か  ○孔子  ○孟子
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
宗教の定義をめぐって
○一神教と多神教  ○なぜ宗教によって戦争が起こるのか
第18回 内容
中国の宗教思想Ⅲ
○儒学思想としての発展  ○朱子学
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
ユダヤ教Ⅰ
○キリスト教の母胎  ○ユダヤ教の成立と発展  ○選民思想
第19回 内容
中国の宗教思想Ⅳ
○朱子学と陽明学
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
ユダヤ教Ⅱ
○『旧約聖書』を読む
第20回 内容
中国の宗教思想Ⅴ
○儒教と老荘思想
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
キリスト教Ⅰ
○イエスの思想  ○イエスの生涯  ○「神の愛」とは何か  ○イエスの弟子たち
第21回 内容
仏教思想Ⅰ
○バラモン教と『ウパニシャッド』  ○輪廻の思想
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
キリスト教Ⅱ
○パウロ/キリスト教の誕生  ○『新約聖書』を読む①
第22回 内容
仏教思想Ⅱ
○ゴータマの登場とその生涯  ○ブッダの思想/縁起、悟り、四諦と八正道、慈悲
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
キリスト教Ⅲ
○『新約聖書』を読む②
第23回 内容
仏教思想Ⅲ
○大乗仏教と上座部系仏教  ○菩薩  ○ナーガールジュナ/空の思想
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
キリスト教Ⅳ
○キリスト教の発展/ローマ=カトリック教会  ○アウグスティヌス  ○トマス=アクィナス
第24回 内容
日本に伝わった儒教と仏教の影響Ⅰ
○我々はどこから来て、どこへ往くのか?  ○現代的な死後の行方のデフォルトとは
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
キリスト教Ⅴ
○ここまでのまとめ
第25回 内容
日本に伝わった儒教と仏教の影響Ⅱ
○「輪廻転生」の展開  ○神仏習合という奇跡  ○「同じ蓮の台」という思想
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
キリスト教Ⅵ
○ルネサンスがキリスト教に与えた影響  ○ピコ  ○エラスムス
第26回 内容
日本人の死生観Ⅰ
○自己の生を支えるもの  ○知ることと信じることの違い  ○我々は「どうやって」他者や何かを信じるのか
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
キリスト教Ⅶ
○宗教改革  ○ルター/信仰義認説、万人司祭主義  ○カルヴァン/神権政治、職業召命観の強調
第27回 内容
日本人の死生観Ⅱ
○死線を越えて生きる思想  ○タナトス(死への衝動)がもたらす絶望と希望
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、自分の中で問題点を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
キリスト教Ⅷ
○プロテスタントの成立とその影響  ○イエズス会  ○イギリス国教会  ○宗教戦争
第28回 内容
日本の神話Ⅰ
○『古事記』を読む①  ○『旧約聖書』の世界観と比較して
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、自分の中で問題点を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
イスラム教Ⅰ
○ムハンマド  ○預言者  ○六信五行  ○『コーラン』を読む①
第29回 内容
日本の神話Ⅱ
○『古事記』を読む② ○男女という「二人共同体」の祖型
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、自分の中で問題点を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、執筆作業を進める。
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
イスラム教Ⅱ
○『コーラン』を読む②  ○イスラム世界の拡大
第30回 内容
全体の総括
○宗教とはなにか
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】夏休み期間の本格的なレポート作成に備え、ミニレポートを執筆・提出する。レポートで求められる事柄をここでしっかり理解し、誤った方法によってレポートが徒労に終わらないよう、万全の準備を終えて夏休みを迎える。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期の講義に関するレポートを作成し、授業開始時に提出する。
授業実施特記 授業実施特記