最終更新日:2017/01/30
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 水2
開講学部・学科等
科目コード 670005000 科目ナンバー
授業名 文化と伝承
英文授業名 Japanese Culture and Tradition
担当教員 小野寺 節子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 日本文化形成と伝承の役割

授業の概要・ねらい 日本文化について、技能や芸能が文化形成に果たしてきた役割を伝承の観点から考える。具体的には、伝統芸能・民俗芸能・大衆芸能の歴史や系譜、領域や特色について学び、〈技の習得・体現・継承〉〈民俗芸能と日本の民俗性〉〈文化と伝承の重要性〉を講義していく。
とくに、民俗芸能が伝統芸能や大衆芸能とどのような相違や関連があるのか、民俗芸能の諸相に焦点をあてる。具体的な芸能の所在は、音声映像資料を参考にしながら進める。
到達目標 日本文化形成と伝承の役割について、説明することができる。
教科書と準備するもの 各回のレジュメと参考資料のプリントを配布する。各回の授業で使用するので、各自ファイリングし、持参すること。
参考書 講義の中で随時紹介する。関連行事や芸能の音声映像資料を多用する。
評価の基準 文化の伝承の重要性について、自らの文言で説明することができる。
具体的評価方法 成績の評価は、定期試験1回、小リポート2回以上実施、授業態度等で評価する。
定期試験60%、小リポート20%、授業態度20%等で判断する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業の進め方について、説明する。春期科目「日本の民俗」の内容と関わりがあるので、講義にはそれらを含むことがある。
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容やキーワードなどは、各自記述しておく。白地図を配布するので、関係個所のマーキングをしておく。第1回から最終回まで、同様である。
授業実施特記
第2回 内容
「伝承」を考える 1
身の回りの伝承、事象と学問の関係について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 常に自分の視点から講義内容を理解するよう、日常的な事象に関心を持って出席すること。
授業実施特記
第3回 内容
「伝承」を考える 2
技や芸を受け継ぐことについて、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 個人・集団、家・地域、国内外の状況が想定できること。
授業実施特記
第4回 内容
(1) 芸能の領域
伝統芸能・民俗芸能・大衆芸能の相違と関連について、講義する。各領域の特色や個々の芸能の成立を示す。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の中で関心のあるものがイメージできるように、その芸能の音声映像などを視聴しておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
(2) 芸能の領域
伝統芸能・民俗芸能・大衆芸能の分類について、講義する。伝統芸能では、雅楽・能楽・文楽・歌舞伎など、民俗芸能では、神楽・田楽・舞踊・祭礼・語り物など、大衆芸能では、寄席芸や現代的なフェスティバルなどを挙げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の分類概要と特色を理解すること。
授業実施特記
第6回 内容
(3) 伝統芸能   
雅楽・能楽について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の発達と歴史的な背景を理解すること。
授業実施特記
第7回 内容
(4) 伝統芸能   
文楽・歌舞伎について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の発達と社会的な背景を理解すること。
授業実施特記
第8回 内容
(5) 民俗芸能   
神楽と信仰について、講義する。神楽の種類と信仰の形態を示す。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の発達と信仰的な背景を理解すること。
授業実施特記
第9回 内容
(6) 民俗芸能   
田遊びと農耕について、講義する。田楽と田遊びの相違、農耕と田植えなどを示す。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の発達と地域的な背景を理解すること。
授業実施特記
第10回 内容
(7) 民俗芸能   
舞踊と風流について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 芸能の成熟や社会経済的発展を理解すること。
授業実施特記
第11回 内容
(8) 民俗芸能
山車行事と祭礼について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 山車を曳きまわす祭礼と付随芸能の発達を理解すること。
授業実施特記
第12回 内容
(9) 大衆芸能    
口承文芸・唱えや語り口について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) これらを語る人々、芸能の発達を理解すること。
授業実施特記
第13回 内容
「伝承」を考える 3
伝承の記録方法、地域伝承と無形の文化財について、講義する。

授業時間外における学修(予習・復習等) 無形の伝承の記述、無形文化財の在り方を理解すること。
授業実施特記
第14回 内容
「伝承」を考える 4
パフォーマンスと国際性について、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 日本の芸能文化をどのように公開や発信していくことが有効的であるのか、自らの文言で記述できるようにする。授業全体を復習し、質問や確認事項を整理しておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
試験と授業のまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業のねらいや到達目標の度合いについて、試験を実施し、受験すること。
授業実施特記