最終更新日:2018/01/24
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 木4
開講学部・学科等
科目コード 670001100 科目ナンバー
授業名 書道史
英文授業名 History of Calligraphy
担当教員 細貝 保夫

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
書道講義
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード テーマ:日本の古代・中世の書の歴史  キーワード:書・歴史・平安時代

授業の概要・ねらい 日本の書の歴史について、古代の書がどのような発達と変遷を経て、完成に到達したか、その後どのような変遷を繰り返したかについて講義する。本講義では、わが国の書の歴史が始まったと考えられる飛鳥時代から入り、書の発展が頂点に到達した平安時代に最も重点を置きながら、平安時代の書を継承した鎌倉時代までを取り上げることとする。主として文学及び美術と書との関係を考えながら書の展開のあとを明らかにしたい。
到達目標 日本の古代・中世における書の発達・変遷について理解し、併せて当時はどのようにして書法を学んでいたか、どのようにして書をかいたかを理解する。
教科書と準備するもの 「別冊 太陽 日本の書」(平凡社) ISBN978-4-582-92191-5  2,592円
参考書 必要に応じてプリントを配布する。
評価の基準 日本の古代・中世における書の発達・変遷について理解できたかを確認する試験と課題レポートで評価する。
具体的評価方法 レポートが30%、学年末の筆記試験が70%で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
学生の理解度に合わせて、その都度調整しながら授業を行う。
単位互換
特記 特になし。

授業計画
第1回 内容
総論と諸注意   
※ 各回の授業で扱う書跡については、できる限り博物館・美術館等で原物を見ておくことが望ましい。
第16回 内容
摂関時代の漢字の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 法華義疏・法隆寺金堂釈迦三尊像光背銘・宇治橋碑を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 白楽天詩巻・本能寺切・行成詩稿・行成消息断簡の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 今後の授業の進め方について、紹介指定した文献を読んでくることを前提に授業を進めることを説明する。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第2回 内容
飛鳥時代の書の周辺

飛鳥時代の能書
第17回 内容
摂関時代の漢字の能書

授業時間外における学修(予習・復習等) 法隆寺広目天多聞天造像記・船首王後墓誌・金剛場陀羅尼経・詩序を調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 平等院鳳凰の扉絵の色紙形の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第3回 内容
白鳳時代の書の周辺

第18回 内容
摂関時代の漢字の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 多胡郡碑・和銅経・小治田安万侶墓誌を図書館等調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 秋萩帖・高野切の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第4回 内容
奈良時代の書の周辺
第19回 内容
摂関時代の仮名の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 雑集・楽毅論・杜家立成雑書要略・孔侍中帖・喪乱帖を図書館等調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 粘葉本和漢朗詠集・蓬莱切・法輪寺切・桂本万葉集の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第5回 内容
奈良時代の書の周辺
第20回 内容
摂関時代の仮名の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 東大寺献物帳を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 藍紙本万葉集・白楽天詩巻跋・般若理趣経の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第6回 内容
奈良時代の書の周辺
第21回 内容
院政時代の漢字の能書


授業時間外における学修(予習・復習等) 万葉仮名文文書・金光明四天王護国之寺額字・唐招提寺額字を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 関戸本古今集・寸松庵色紙・継色紙・升色紙・香紙切の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第7回 内容
奈良時代の能書
第22回 内容
院政時代の仮名の能書



授業時間外における学修(予習・復習等) 紫紙金字金光明最勝王経・大聖武・絵因果経、聖武天皇・光明皇后を図書館等で調べておく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 元永本古今集の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第8回 内容
奈良時代の能書 第23回 内容
院政時代の仮名の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 最澄の書跡を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 三十六人家集・東大寺切・類聚歌合の書跡を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第9回 内容
弘仁時代の書の周辺
第24回 内容
院政時代の仮名の書の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 空海の書跡を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 藤原忠通消息・崇徳院院宣・般若理趣経を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第10回 内容
弘仁時代の書の周辺
第25回 内容
平源時代の漢字の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 嵯峨天皇宸翰の光定戒牒及び般若心経、李嶠雑詠を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 藤原良経消息・因明論疏奥書を図書館等で調べておく。
授業実施特記 リアクションペーパーにて疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第11回 内容
弘仁時代の能書
第26回 内容
平源時代の漢字の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 橘逸勢の筆跡といわれている伊都内親王願文を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 広田社歌合・昭和切・日野切を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第12回 内容
弘仁時代の能書
第27回 内容
平源時代の仮名の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 充内供奉持念禅師牒・神護寺鐘銘・白詩巻を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 一品経和歌懐紙・葦手下絵和漢朗詠集・熊野懐紙・小倉色紙を図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第13回 内容
弘仁時代の能書
第28回 内容
平源時代の仮名の能書
授業時間外における学修(予習・復習等) 紀家集・屏風土代・玉泉帖を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 古代・中世にはどのような筆・墨・硯・紙が用いられていたか調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第14回 内容
藤原時代の書の周辺
第29回 内容
鎌倉時代の書の周辺及び鎌倉時代の能書

授業時間外における学修(予習・復習等) 詩懐紙・離洛帖を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 漢字の手本・仮名の手本について図書館等で調べておく。
授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 口頭にて前回授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。
第15回 内容
藤原時代の書の周辺
第30回 内容
古代・中世における漢字の手本と仮名の手本 
講義内容に関するまとめと試験。

授業時間外における学修(予習・復習等) 御堂関白記・金峯山埋経の書跡を図書館等で調べておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内容に関するレポートを作成し提出する。
授業実施特記 リアクションペーパーにて春期授業の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。 授業実施特記 リアクションペーパーにて1年間の講義内容の疑問点・要望等を求め、授業の理解の徹底を図る。