最終更新日:2017/02/01
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 火2
開講学部・学科等
科目コード 670000400 科目ナンバー
授業名 日本思想史
英文授業名 History of Japanese Thought
担当教員 吉原 裕一

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 日本思想/倫理学

授業の概要・ねらい  わが国の諸思想を、体系的に学ぶことを目的とした講義です。神道・仏教・儒学・武士道を主な柱としつつ、「思想史」を倫理学の観点から取りあげ、幅広い基礎知識を修得してもらうことをめざします。
 履修者諸君には、できるだけ原典を実際に読み、自分の頭や心で考え、それぞれの思想に対して具体的イメージをえがけるような深い理解を求めます。講義内容をトレースするだけでなく、前向きな姿勢で授業に取り組むようにしてください。
到達目標 ・現代日本につながるわが国の思想の諸系譜を理解し、幅広い基礎知識を修得し、物事を考える際の確かな拠り所を得る。
・ある問題に対して、過去の思想に基づいた思考法を用いて論理的に考え、その内容を説明することができる。
教科書と準備するもの 必要に応じてレジメを配付しますので、教科書は必要ありません。
参考書 授業を進めてゆく上で、受講者諸君の動向をみながら、適宜紹介してゆきます。
評価の基準 ・随時おこなう小テストなどによる平常点、ならびに前期・後期それぞれ1回提出してもらうレポートをもとに、総合的に評価します。
・レポートでは、課題に対して「倫理学」的なアプローチで取り組んでいること、日本の思想について断片的な知識ではなく体系的な理解をもとに説明できること、その二点を主に評価します。
具体的評価方法 ・「リアクションペーパー・小テストによる平常点4割」「前期・後期レポート各3割」の比重で勘考します。
・教育実習などでやむをえず欠席回数が多くなってしまう場合、ミニレポートなどによる努力点を認めることもあります。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
昨年度のアンケート結果では、特に改善を要する点について指摘はなかった。受講生からのコメントでは、「この分野に新たに興味が持てた」という意見がある一方、「配付資料の内容が多くて分かりにくかった」という批判もあった。体系的な知識を扱おうとすると〈浅く広く〉なる傾向があるが、それだけでは受講生各自が自分で思想内容について考える機会を与えられないという観点から、今後も積極的な受講生の知的要求にも応えうるだけの情報量は確保する方針。ただ、古文などを苦手とする受講者も多いことが予想されるため、資料には基本的に現代語訳を付けるなどの工夫をしてゆくつもりである。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
○講義の全体像、進め方、学修の目的と評価基準について
○倫理思想史という学問の方法  ○日本の風土と古代の思想  ○「日本文化の重層性」
第16回 内容
儒教の伝来
○再び聖徳太子  ○外典としての教養  ○儒教の基礎知識
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】シラバスを読み、講義内容を把握しておく。
【復習】ガイダンスでの説明から、講義の全体像を確認する。この講義で、評価に関して修得を求められる事柄を理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前期の講義に関するレポートを作成し、授業開始時に提出する。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
日本古代の倫理思想
○「カミ」と神  ○清き明き心  ○罪とケガレ、祓い
第17回 内容
近世儒学思想Ⅰ
○藤原惺窩  ○林羅山/上下定分の理、居敬窮理、存心持敬、『春鑑抄』
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
仏教の伝来
○聖徳太子  ○神仏習合とは何か
第18回 内容
近世儒学思想Ⅱ
○山崎闇斎/敬の強調、闇斎の「朱子学」とは何か、日本的朱子学の形成  ○水戸学への影響
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
初期の仏教受容Ⅰ
○鎮護国家の思想/聖武天皇と「大仏」  ○行基、鑑真 
第19回 内容
近世儒学思想Ⅲ
○中江藤樹/朱子学への懐疑、孝の思想、『翁問答』  ○熊沢蕃山による政治
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
初期の仏教受容Ⅱ
○山岳仏教と修験道  ○神と仏、「カミ」と「ホトケ」  ○日本人の霊魂観の変化
第20回 内容
近世儒学思想Ⅳ
○山鹿素行/朱子学批判、「武士道」批判、古学と「士道」
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
仏教の発展
○最澄/一切衆生の成仏  ○空海/即身成仏
第21回 内容
近世儒学思想Ⅴ
○伊藤仁斎/古義学、日本的儒学の成立、「仁愛」と「誠」
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
仏教の土着化Ⅰ
○末法思想と浄土信仰  ○阿弥陀仏と往生  ○空也  ○一遍
第22回 内容
近世儒学思想Ⅵ
○荻生徂徠/古文辞学、「先王之道」、政治思想としての儒学
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
仏教の土着化Ⅱ
○法然/浄土宗、専修念仏  ○親鸞/浄土真宗、絶対他力、悪人正機説
第23回 内容
近世儒学思想Ⅶ
○新井白石、室鳩巣  ○佐藤一斎 
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
仏教の土着化Ⅲ
○法然と親鸞の差異  ○『歎異抄』
第24回 内容
近世の町人思想
○石田梅岩/石門心学、『都鄙問答』  ○手島堵庵/明倫舎  ○西川如見『町人囊』
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
禅宗Ⅰ
○栄西/臨済宗、鎌倉五山、京都五山  ○道元/曹洞宗、坐禅、身心脱落、修証一等
第25回 内容
近世の農民に関する思想
○二宮尊徳/「天道」としての農業、報徳  ○安藤昌益/万人直耕、自然世、『自然真営道』  
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
禅宗Ⅱ、日蓮宗
○道元/『正法眼蔵』  ○日蓮/日蓮宗、『法華経』信仰、唱題と仏国土
第26回 内容
国学思想Ⅰ
○儒学と国学  ○契沖  ○賀茂真淵/「ますらをぶり」
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
近世にかけての仏教思想、日本文化への影響
○一休  ○一向宗の発展  ○水墨画、書院造り、石庭、茶道  ○良寛
第27回 内容
国学思想Ⅱ
○本居宣長/「もののあはれ」、「惟神」の道  ○平田篤胤/復古神道
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
武士の思想Ⅰ
○中世武士の「兵の道」「弓馬の習い」  ○『平家物語』『太平記』などによる中世的武士のイメージの定着
第28回 内容
近代の思想Ⅰ
○福沢諭吉/『文明論之概略』  ○中江兆民/「東洋のルソー」  ○明六社
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前回の講義で、問題として提起された事柄について、自分なりの考察を試みる(小テストで確認)。今回の講義内容をおさらいし、どういう内容であったかを説明できる程度に、自分の理解を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、自分の中で問題点を整理しておく。
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
武士の思想Ⅱ
○戦国時代、近世の武士道/軍記物と「武士道」  ○『三河物語』『葉隠』
第29回 内容
近代の思想Ⅱ
○内村鑑三  ○西村茂樹  ○幸徳秋水  ○吉野作造  ○夏目漱石/近代的自我
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】前期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、自分の中で問題点を整理しておく。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期ここまでの講義内容の全体をふりかえり、おさらいする。提示されたレポート課題について考察し、執筆作業を進める。
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
武士の思想Ⅲ
○近世~幕末における武士の思想  ○「忠臣蔵」による近世的武士のイメージの定着  ○『武道初心集』  
第30回 内容
近代の思想Ⅲ
○西田幾多郎  ○和辻哲郎  ○柳田国男  ○折口信夫  ○小林秀雄
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】夏休み期間の本格的なレポート作成に備え、ミニレポートを執筆・提出する。レポートで求められる事柄をここでしっかり理解し、誤った方法によってレポートが徒労に終わらないよう、万全の準備を終えて夏休みを迎える。 授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習・復習】後期の講義に関するレポートを作成し、授業開始時に提出する。
授業実施特記 授業実施特記