最終更新日:2017/01/23
Syllabus
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 木3
開講学部・学科等
科目コード 661057100 科目ナンバー LWL01500
授業名 民法総則A
英文授業名 Civil Law (General) A
担当教員 高橋 敏

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 民法総則B
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 民法の基礎 民法の基本原理とその修正 具体的解決 法的ものの考え方を身に着ける

授業の概要・ねらい  初年度における専門科目であり、法律学の基礎であるので、民法の基本的な仕組みを理解するとともに、法的なものの見方・考え方を身につけること(基本的制度を理解し、日常の社会的問題に法的にアプローチし、分析・解決する能力を身に着けること)を目標とする。民法総則は、民法の基本原理、民法全体(特に財産法)に共通する事項に関わる諸問題を対象とすることから、本来抽象的議論を含む領域であるが、できるだけ具体的な事例を取り入れて理解の一助にしたい。
 講義においては、レジメ、教科書を読んで問題点を確認してのぞむこと。
到達目標  民法の基本的制度を理解し、日常の社会生活の中での事象・紛争について、法的にアプローチし、分析・構築する能力を身につけ、具体的に対応することができる。
教科書と準備するもの  山田・河内・安永・松久「民法1・総則(3版補訂)」(有斐閣)
 *六法は、常に携帯のこと。
参考書  永田・松本・松岡「民法入門・総則」(有斐閣)、髙橋他「講説民法総則」(不磨書房)、その他参考書については適時紹介する。適時、レジュメを配布する。
評価の基準 民法の基礎的仕組み、基本原則を理解し、日常生活の法的紛争問題を具体的に解決する能力を身に着けたかを確認・評価する。
春季定期試験(90%)、その他適時小テスト(10%)も予定している。これらを総合的に評価する。
具体的評価方法  春季定期試験(90%)、その他適時小テスト(10%)を予定し、これらを総合的に評価する。
 ・春季定期試験=講義で得た知識をもとに、与えられたテーマについて論ずる力をみる。
 ・小テスト=講義内容の理解度をみる。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
 アンケートの意見を踏まえ、レジメおよび板書の仕方を工夫する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
授業計画と受講の心構え
民法の学び方
 ・六法は必ず持参のこと
 
 ・各回の関連項目について、レジメ、教科書を読んで問題点を確認をして講義に臨むこと
第17回 内容
 
授業時間外における学修(予習・復習等) *これから学ぶ民法とは何かを考えておこう。 授業時間外における学修(予習・復習等)  
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
民法とは何か――民法の意義と役割
 ・社会の法体系において、民法の位置づけおよびその役割について考える。 
第20回 内容
 
 
授業時間外における学修(予習・復習等) *レジメおよび教科書1~7頁を読んで、問題意識を持って臨むこと。 授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
民法の法源と民法典の構造
 ・制定法(法律)、慣習法、判例法、条理
民法の解釈
 ・法解釈の意義と方法
 
第21回 内容
 
 
授業時間外における学修(予習・復習等) *レジメ、教科書8~16頁を読んで臨むこと。
*もう一度民法とは何かを考えてみる。
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
民法の基本原理(1)――近代社会と市民法原理
・社会の歴史の流れのなかで、近代社会資本主義社会の位置づけ、そこでの民法の意義・役割 を考える。
 
第23回 内容

 
授業時間外における学修(予習・復習等) *レジメ、教科書17~20頁を読んで臨むこと。 授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
民法の基本原理(2)――社会の変化と原理の修正
・資本主義経済社会の形成期における民法原理の役割
・資本主義経済の発展過程における民法原理の矛盾とその問題解決にむけた修正原理
授業時間外における学修(予習・復習等) *レジメ、教科書21~25頁を読んで臨むこと
*民法の基本原理とその修正について関連づけて、もう一度復習・確認すること
授業実施特記
第6回 内容
私権の行使(1)
・公共の福祉
・信義誠実の原則
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書21~25頁を読んで臨むこと
授業実施特記
第7回 内容
私権の行使(2)
・権利濫用の禁止

 
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書21~25頁を読んで臨むこと。
*宇奈月温泉事件などの判例を通して権利濫用の法理を確認する。
授業実施特記
第8回 内容
私権の主体(1)――自然人の権利能力
 ・自然人の出生・死亡
 ・胎児の権利能力
 
*なお、法人については、[民法総則B]で講義する。








 
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書28~34頁を読んで臨むこと。
*自然人の権利能力の始期、終期を確認する。 
*権利主体については、自然人のほか法人があり、関連して理解する必要があるが、法人については、改めて[民法総則B]で講義する。
授業実施特記
第9回 内容
私権の主体(2)――意思能力・行為能力

 
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書35~38頁を読んで臨むこと。
授業実施特記
第10回 内容
制限能力者制度
未成年者の行為能力

 
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書38~39頁を読んで臨むこと。
授業実施特記
第11回 内容
成年後見制度
 ・被後見人
 ・被補助人
 ・被保佐人
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書40~47頁を読んで臨むこと。
*民法の制限能力者として、未成年者と比較しつつ、成年行為制限能力者制度を理解する。
授業実施特記
第12回 内容
制限能力者の保護と相手方の保護
 ・催告権・取消権
 ・詐術による取消権の排除
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書47~50頁を読んで臨むこと。
*行為能力と制限能力者制度およびその保護制度を関連づけて、もう一度復習・確認すること。
授業実施特記
第13回 内容
住所・居所・仮住所

失踪宣告
 ・失踪宣告の要件と効力
 ・失踪宣告の取消しと効力
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書31~34,51~53頁を読んで臨むこと。
*権利能力の消滅との関連の中で失踪宣告との異同を理解すること。
*特に、失踪宣告の取消しと財産行為の効力について復習し、確認しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
私権の客体――物
 ・不動産と動産
 ・主物と従物
 ・元物と果実

 
授業時間外における学修(予習・復習等) *教科書100~104頁を読んで臨むこと。
授業実施特記
第15回 内容
本年度のまとめと補論
定期試験について(試験の範囲、重要な点について、確認、アドバイスする。)
授業時間外における学修(予習・復習等) *本年度の講義のレジメ、ノートの確認と復習をすること。
授業実施特記