最終更新日:2017/01/26
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 月5,木5
開講学部・学科等
科目コード 661057000 科目ナンバー LWL01101
授業名 憲法B
英文授業名 Constitutional Law B
担当教員 渡辺 中

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 比較憲法
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 現代憲法の体系的理解、人権保障、統治機構

授業の概要・ねらい 憲法学上の基本的な概念を正確に把握し、現代憲法を体系的に理解するとともに、憲法判例を知ることで生きた憲法を理解でき、憲法とは何かを深く理解させる。
到達目標 ①主権者としての正確な政治的判断能力を身につけることができる。
②公務員試験・各種資格試験に対応できる能力を身につけることができる。
教科書と準備するもの 芦部信喜著・髙橋和之補訂『憲法(第6版)』、岩波書店。
柏﨑敏義・加藤一彦編著『新憲法判例特選』、敬文堂。
参考書 渡辺中・廣田全男監訳、ライプホルツ著『代表の本質と民主制の形態変化』、成文堂。
評価の基準 ①憲法学上の基本的な概念を正確に把握できているか。
②重要な最高裁判例が理解されているか。
 以上のような点を確認するために、授業中に質問をし、また文章題を定期試験に出題し、解答内容を確認する。
具体的評価方法 評価基準それぞれについて、授業での発言・発表(10%)、定期試験(90%)で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートの意見を踏まえ、板書を丁寧に清書するとともに、消す場合も学生に確認するようにした。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
人権各論 憲法13条:生命・自由・幸福追求権
 憲法13条の幸福追求権の法的性格、幸福追求権の意味、幸福追求権と新しい人権の提唱、プライバシー権、情報プライバシー権と違憲審査基準について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(118頁から126頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第2回 内容
憲法14条:法の下の平等
 平等の観念の歴史(形式的平等から実質的平等へ)、憲法における平等、法の下の平等の意味、平等違反の違憲審査基準、平等の具体的内容について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(126頁から145頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第3回 内容
精神的自由権1
 思想・良心の自由(19条)、信教の自由(20条)について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(146頁から163頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第4回 内容
精神的自由権2
 表現の自由(21条)、学問の自由(23条)について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(164頁から215頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第5回 内容
経済的自由権
 職業選択の自由・居住移転の自由(22条)、財産権の保障(29条)について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(216頁から233頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第6回 内容
身体的自由権1
 奴隷的拘束からの自由(18条)、適正手続条項(31条)について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(234頁から238頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第7回 内容
身体的自由権2
 被疑者の権利保障(33条から35条)、被告人の権利保障(37条から39条)について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(238頁から247頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第8回 内容
国務請求権と参政権
 人権を確保し、人権保障の確実化を図る請願権(16条)、裁判を受ける権利(32条)、国家賠償及び刑事補償請求権(17条・40条)、そして参政権について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(248頁から257頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第9回 内容
社会権的基本権
 生存権保障(25条)、教育を受ける権利(26条)、勤労の権利・義務(27条)、労働三権の保障(28条)を総称して広義の社会権的基本権と呼ぶ。これらの総則規定となっているのが25条1項である。これらの権利の内容について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(258頁から273頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第10回 内容
財政立憲主義
 国民の負担する莫大な財政を処理する権限は、国会の議決に基づくこと(83条)、租税法律主義(84条)、予算の法的性格、決算の審査(90条)、公金支出の禁止について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(349頁から355頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第11回 内容
地方自治の本旨、地方公共団体の機関及び条例をめぐる問題点
 日本国憲法は、地方自治の本旨(団体自治と住民自治)からなる地方自治を制度的に保障している。さらに地方議会に条例制定権を認めている。条例の性質、範囲と限界について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(355頁から362頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第12回 内容
憲法の保障:抵抗権と国家緊急権
 憲法保障制度とは何か、憲法保障のための諸類型にはどのようなものがあるか、抵抗権とは何か、抵抗権と国家緊急権の相違点は何かについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(363頁から366頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第13回 内容
違憲審査制1
 憲法の最高法規性と基本的人権尊重の原理に根拠を有する違憲立法審査権の性格、わが国で採用されている付随的違憲審査制の特質について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(366頁から373頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第14回 内容
違憲審査制2
 違憲審査の主体と対象(国際協調主義――国際法――条約の違憲審査を含む)、違憲判断の方法と判決の効力、判例の拘束力と変更について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(373頁から381頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記
第15回 内容
憲法改正と憲法変遷について
 憲法改正の意義、憲法改正のための手続、憲法改正の限界の存否、憲法変遷を認めるべきかをめぐる学説の対立について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)テキスト該当個所(381頁から389頁)を通読し、疑問点をメモしておくこと。
(復習)自宅で今日の講義内容を想起し、板書やメモノート参照し、疑問点が解消されているかを確認する。
授業実施特記