授業の概要・ねらい |
当講義「分子生物学」では、2年生で学んだ生物学の知識をベースに、分子生物学的な切り口から生命現象についてさらに詳しく学び、理解を深めていくことを目指します。そのためには、具体的には脳を構成している神経細胞とグリア細胞からなる脳の構造や機能、およびそれに付随する神経系、感覚系の特徴や性質などを分子レベルで解析するとともに、少し大きな観点から私たちの体内環境を維持するための血液、骨格、筋肉のはたらきに至るまで講義します。 |
到達目標 |
神経系と感覚系の性質、脳の構造と機能、および脳を構成している2種類の細胞のはたらき、また体内環境を維持するための血液、骨格、筋肉のはたらきなどを分子生物学的切り口から説明できること。加えて動物の行動様式まで説明できることを到達目標とします。 |
教科書と準備するもの |
特に指定しない。
必要に応じて資料を配布する。 |
参考書 |
Essential細胞分子生物学原著第3版
B.Alberts et al.(著)、中村桂子/松原謙一(翻訳)南江堂
Essential Cell Biology 4th edition原著第4版
B.Alberts et al.(著)、Garland Science
The cell 細胞の分子生物学原著第5版
B.Alberts et al.(著)、中村桂子/松原謙一(翻訳)ニュートンプレス
分子細胞生物学原著第5版
H.Lodish, Paul Matsudaira, Monty Krieger 東京化学同人
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評価の基準 |
神経系と感覚系の性質、脳の構造と機能、および脳を構成している2種類の細胞のはたらき、また体内環境を維持するための血液、骨格、筋肉のはたらきなどを分子生物学的切り口から説明できること。加えて動物の行動様式まで説明できること。 |
具体的評価方法 |
・成績は期末に行う定期試験により評価する。
・平常点は、授業内での発言回数や発言内容を含む授業への参加状況や受講態度などを鑑み、判断する。
・定期試験(80%)ならびに平常点(20%)により評価を行う。定期試験は筆記試験とし、配布資料、自筆ノートの参照は可とするが、電子辞書、スマホ、パソコン等電子機器類の持ち込みは不可とする。
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第1回 |
内容
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誕生から死まで -ヒトの一生は他の動物とどう違うのか?- |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)高校の教科書に目を通しておくこと (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示したヒトの誕生から死までの過程は他の動物とどこに相違点があるのかについて理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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神経系と感覚系 -神経系、感覚系の一般的な性質- |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)私達の身体を形成している神経系、感覚系の一般的な性質についてあらかじめ調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した神経系、感覚系の一般的な性質について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第3回 |
内容
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意識・本能の脳機構 I -脳と心の関係(サヴァン症候群、暴走するストレス系)-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)脳と心の関係、ストレスと脳とのかかわりなどについてあらかじめ調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した脳と心の関係について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第4回 |
内容
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意識・本能の脳機構 II -脳の構造と機能-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)脳はどういう構造をしているのか、またどのような働きがあるのかを予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した脳の構造と機能の特徴について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第5回 |
内容
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意識・本能の脳機構 III -神経細胞とグリア細胞-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)脳をどのような種類の細胞から形成されているのか、またどのような働きがあるのかを予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した脳を形成している神経細胞とグリア細胞の機能と特徴について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第6回 |
内容
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個体の制御 -意識とは?-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)意識の定義とは?意識とは何を意味するのか?意識を失うのは何が原因であるのか?予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして意識の意義について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第7回 |
内容
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ヒトの身体 -精神薬理学-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)分子生物学的な観点から薬剤の効き方、投与方法などを予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして精神薬理の特徴および意義について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第8回 |
内容
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高次神経機能 I -記憶と学習-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)記憶と学習をコントロールしているものはなにか、について予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして記憶や学習を獲得する過程における意義および特徴について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第9回 |
内容
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高次神経機能 II -不安障害、ストレス障害、発達障害(と腸内細菌)- |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)不安障害、ストレス障害、発達障害(と腸内細菌)とはなにか、について予め調べておくこと。 あわせて腸内細菌の種類と特徴を予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして不安障害、ストレス障害、発達障害の特徴について理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第10回 |
内容
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高次神経機能 III -神経障害- |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)分子生物学的な観点から神経障害とはなにかを予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして神経障害の概要とその原因について理解しておくこと |
授業実施特記 |
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第11回 |
内容
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体内環境の維持 I -血液のはたらき-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)参考書類で私達の身体を形成している血液や血液に関する疾病について目を通しておくこと (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した血液のはたらきについての内容を理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第12回 |
内容
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体内環境の維持 II -骨格、筋肉、運動 - |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)運動が可能になるのはなぜか、について予め調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして私達の運動が可能になるのは、骨格と筋肉が共同してはたらくからであることを理解すること。 |
授業実施特記 |
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第13回 |
内容
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動物の行動様式 -種類と特徴について-
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授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)参考書類で動物の行動様式について調べておくこと。 (復習)授業中に配布したプリント及びポイントとして示した動物の行動様式についての内容を理解しておくこと
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授業実施特記 |
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第14回 |
内容
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個体群の成長 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)自然界というものを理解した上で、希少種の保護や有害種の駆除などがどのように行われているか、について予め調べておくこと。。 (復習)特定の地域内に住み、相互作用しあう単一生物種の集まりにおける変動を理解しておくこと。 |
授業実施特記 |
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第15回 |
内容
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試験と授業のまとめ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
(予習)今まで講義された内容についてさらに調べておくこと。
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授業実施特記 |
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