最終更新日:2017/02/01
Syllabus
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2017 (週2コマ)秋期 開講時限 火4,火5
開講学部・学科等 理工
科目コード 645020900 科目ナンバー SES02801
授業名 生物学実験
英文授業名 Laboratory Work on Biology
担当教員 和田 匡史

授業形態 実験・実習・実技
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
生物学A, 生物学B
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード ミクロな生物学実験、マクロな生物学実験

授業の概要・ねらい 本実験履修においては、「生物学A」および「生物学B」の講義で学んだ生命現象を実際に観察・実験することで、生命現象の理解がより深まると期待されます。よって、「生物学A」および「生物学B」もあわせて履修することを推奨します。
 本実験では、細胞、および細胞から成り立っている組織を顕微鏡で観察するとともに、再生に関する生体実験を行うことにより分化・未分化の細胞の意味を「ミクロの生物学実験」の観点から理解できることを前半実験のテーマとします。さらに後半の実験においては、ヒトの神経系のしくみを理解することを中心に生理学的な観点から「マクロの生物学実験」を実験テーマとします。一部のデータ解析にはコンピュータ使用します。
理科教職課程を履修する学生は、水曜日の生物学実験を履修すること。
到達目標 生物学的な解析と総合の過程を机上だけによる勉強だけでなく、実際に実験を通して学習することによって理工学の研究能力に関する幅の広さを弾力性を養成できることを到達目標とする。
教科書と準備するもの 特に指定しない。
必要に応じて資料を配布する。
参考書 基礎生命科学実験 
東京大学教養学部 東京大学出版会
評価の基準 In vivo(細胞レベル), In vitro(生体レベル)における生物現象を理解するためには、生きた細胞や生物体の示す反応を正確に記録し、その因果関係を分析できること。
具体的評価方法 実験時間内における発言回数・発言内容を含む実験への取り組み方や貢献度:50%、レポートの評価:50% の合計で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス、実験器具の取り扱い方法およびレポートの書き方
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)シラバスを読み、実験の内容や進行に関する質問を用意してくる。
授業実施特記
第2回 内容
顕微鏡の取り扱い方の習得および顕微鏡を用いた細胞の観察
➡肉眼、ルーペ、光学顕微鏡、電子顕微鏡の使い分けを修得する。
➡光学顕微鏡で細胞を観察し、その大きさを測定できるようにする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)顕微鏡の特徴を調べておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
植物観察と植物採集、植物標本の作り方(1)
植物種の分布は生育環境に規定されている。本実習では、どのような環境にどのような植物種が生育しているのかを、野外観察をとおして学ぶ。また植物標本の作り方と植物種の同定の方法についても学ぶ。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)植物の基本的な形態とその各名称について調べておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
植物観察と植物採集、植物標本の作り方(2)
植物種の同定の方法についても学ぶ。同定方法については図鑑とコンピュータを利用しておこなう。 前回の実験の時間に作製した植物標本を用いる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)植物の分類系統について調べておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
体細胞分裂の観察
➡体細胞分裂の一連の過程を光学顕微鏡を用いて詳しく観察し、染色体分配様式の特徴を理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)体細胞分裂と減数分裂の違いを調べておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
植物のボディープラン(+ミクロトーム作成)
➡植物体を構成している根、茎、葉の各器官がもっている特徴的組織を観察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)植物の成り立ちを復習しておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
交感神経のはたらきを調べる
➡ワサビなどに含まれる辛み成分を用い、交感神経のはたらきを高めその影響を調べる。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)交感神経と副交感神経の相違点を調べておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
ウミホタルの発光と酵素の性質を理解する
➡ウミホタルの発光現象を観察し、酵素反応のしくみを考える.

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)生体における酵素反応とその役割について調べておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
プラナリアの再生・走性・消化の観察(1)
➡プラナリアは「多能性幹細胞」が体中に存在し、それが高い再生能力をもっていることを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)多能性幹細胞(プラナリアでは新生細胞とも呼ぶ)とはなにかを復習しておくこと
授業実施特記
第10回 内容
プラナリアの再生・走性・消化の観察(2)
➡細胞の分化とはなにか、ヒトとプラナリアではどのように幹細胞のはたらきが異なるのかを理解する。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)細胞の分化・未分化の持つ意味について調べておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
抹消感覚弁別能の解析 (皮膚の2点分別)(1)
➡生体材料として人体の機能を計測・解析することにより、抹消感覚の性質を学ぶ。


授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)ヒトの皮膚の感覚点の分布密度について調べておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
抹消感覚弁別能の解析 (皮膚の2点分別)(2)
➡皮膚の2点分別を対象とした分布密度の解析をコンピューター(Excel)を用いて行う。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)どのような処理を行ったら結果としてわかりやすいかを予め考えておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
ヨウ素でんぷん反応を用いた発汗検出
➡温熱性発汗と精神性発汗のそれぞれが現れる条件を比較観察し、その機構について考察する。コンピューターを用いたデータ解析により条件比較検討を行う。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)ヨウ素でんぷん反応を用いた発汗検出のメカニズムについて調べておくこと
授業実施特記
第14回 内容
DNAの抽出
➡身の回りにある野菜(ブロッコリー)を使って、生物がDNAをもつことを確かめる。

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)真核生物はDNAをもっていること、またDNAの機能についても調べておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
今までの実験で学んだ内容についてさらに詳しく調べる。
➡期待したデータが出なかった場合は度の点に問題があったのか結果と示し合わせてながら原因を究明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習)これまでの実験を振り返り、理解できなかった点やテクニカルの面からうまくできなかった点をまとめておくこと。
授業実施特記