最終更新日:2017/01/02
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 火3
開講学部・学科等 理工
科目コード 645014000 科目ナンバー SEC03106
授業名 空間情報学
英文授業名 Spatial Information Technology
担当教員 秋田 義一

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 地図、地理情報システム(GIS)、リモートセンシング、GPS、災害情報、情報科学、コンピュータシステム

授業の概要・ねらい いろいろな分野の情報基盤となりうる空間情報についての基礎を学ぶ。具体的には、空間情報学の必要性や役割を知り、空間情報の概念を理解する。また、空間情報学の知見を基礎とした最近の技術や設備、システムとその応用事例を概観しながら、空間情報を収集し、利活用する能力を養う。
空間情報学とは?
空間情報学の歴史
空間情報の収集(計測技術=レーザ測量、GPS)
空間データの利活用
地理情報システム
リモートセンシング
空間情報をめぐる最近の研究事例、施策、動向
空間情報としての災害情報
空間情報学の未来


到達目標 空間情報学の概念と空間情報を収集、利活用する技術について知り、
空間情報学的なものの見方、考え方、課題の整理の仕方を身につける。

教科書と準備するもの 空間情報学は比較的新しい学問であるため、空間情報学の基礎を体系的に整理した教科書が少ない。また、新しい学問であるが故、技術や応用事例が日々進展している。そうした事情から、教科書は使わず、パワーポイントの資料を使い、講義する。できるだけタイムリーなトピックスを使い、空間情報学を概観する。特に準備するものはないが、授業に積極的にかかわる意識を持って臨んでほしい。
参考書 新しい分野であり、体系的にまとまった参考書が少ない。
教員の経験と研究成果に加え、以下の図書を参考としている。
「空間情報科学の挑戦」、岡部篤行、(岩波書店)、1000円
「地理情報学入門」、野上道男ほか、(東京大学出版会)、3800円
「地図の作り方」朝日孝輔ほか、(技術評論社)、3500円
「みんなの空想地図」今和泉隆行、(白水社)、2000円
評価の基準 毎回の授業への参画度(質疑応答、授業を通して考えたことの表明など)を評価する。一方通行の講義ではなく、ともに考え、議論しながら授業を進めていくことを目指している。授業中に質問したり、教員の質問に答えたり、自分の考えを述べたりすることを期待しているし、そうした姿勢を評価する。間違えることを恐れるな。失敗から学べ。社会に出たら、正解が用意されていることは少ない。自ら考え、行動する心構えも、この授業を通じ養おう。こうした自ら学ぶ、自ら考える、授業に積極的に臨む姿勢を評価する。
具体的評価方法  毎回の授業への次の参画度を評価する。
・質問したか?
・授業の内容を理解し、質問に答えたか?
・授業の内容を踏まえ、自己の考えを述べたか?
・積極的に授業に参加したか?
 毎回、授業の後半にレポート作成の時間を設ける。毎回の授業のテーマについて、感想や印象、疑問点、利点、問題点を尋ねるので、それをレポートにまとめる。授業の内容にそって、尋ねられたことにどの程度、答えたか(応えたか)を評価する。
 なお、原則、遅刻、早退をしないこと(やむを得ない場合を除く)。

授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
どの項目も全体平均より高い結果を得ている。これに満足することなく、将来に役立つ授業を実践していきたい。また、授業に参加した学生諸君との議論をしながらすすめる授業も学生諸君の満足度につながっていると認識している。授業を通じ、話す力、聴く力、文章作成能力の向上にも一定の効果があると自負している。空間情報学的な課題を提示し、実りある議論ができるよう工夫していきたい。また、空間情報学にかかわるタイムリーな話題も提供していきたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション
・空間情報学とは?
・地理情報システム(GIS)とは?
・なぜ空間情報学を学ぶのか?
なお、1回から15回までの内容は、状況により順序を変更したり、一部入れ替えたりすることがある。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)当科目のシラバスを読み、疑問点をメモしておく
(復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第2回 内容
空間情報の加工、可視化
・空間情報の加工、可視化
・空間情報の活用
・空間情報のコミュニケーション
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第3回 内容
空間情報の管理(GISの概要)
・GISとは?
・GISの構成と機能
・WebGIS
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第4回 内容
空間情報の管理、分析技法
・3次元GIS
・空間情報の管理
・空間情報の分析
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第5回 内容
民間企業における空間情報の運用
・企業における先進的な地理情報システム(GIS)の開発と運用
・民間企業でなぜGISが必要だったか?
・どのように運用し、利活用を広げてきたか?


授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第6回 内容
行政における空間情報の運用
・地理空間情報活用推進基本法とGIS
・国や地方公共団体におけるGIS利活用の現状
・統合型GIS
・GISの標準化
・行政におけるGISの活用事例
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第7回 内容
空間情報技術の歴史と変遷
・空間情報学を支える技術
・空間情報学とGISの歴史
・空間情報の未来

授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第8回 内容
空間情報の収集1(座標概念と空間データの計測手法)
・座標概念
・空間データの計測手法と機器
・地図計測による空間データの取得

授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第9回 内容
空間情報の収集2(GPS)
・GPSの概要
・測量におけるGPSの活用
・GPSの応用

授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第10回 内容
空間情報の収集3(新しい計測技術)
・合成開口レーダによる測量の概要
・レーザ測量、ラインセンサ、写真測量の概要
・新しい計測技術による3次元への展開
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第11回 内容
空間情報の収集4(リモートセンシング)
・リモートセンシングの概要
・リモートセンシングの応用例
・地球観測衛星だいち
・ひまわり8号
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第12回 内容
空間情報としての災害情報 その1
・東日本大震災など過去の災害から学ぶ
・防災、災害対策のための(空間情報に関する)知識を得る
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第13回 内容
空間情報としての災害情報 その2
・防災情報、災害情報とその利活用
・行政における防災対策、災害対応とその運用について概観する
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第14回 内容
空間情報としての災害情報 その3
・災害情報システムの概要
・行政で運用されているシステムについて説明し、運用や課題について考える
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記
第15回 内容
まとめ(空間情報学 研究・活動事例)
これまでの研究、活動の事例を紹介しながら、
今後の空間情報学の発展について考察する
授業時間外における学修(予習・復習等) (復習)授業で使用したパワーポイントを再度見て、疑問点をメモし、次回の授業時に質問する。
授業実施特記