最終更新日:2017/03/29
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週2コマ)秋期 開講時限 火3,火4
開講学部・学科等 理工
科目コード 645012500 科目ナンバー SEA03108
授業名 建築構造製図
英文授業名 Structural Design Drafting
担当教員 菅野 斉

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
「建築実務CAD」で使用したCADソフトAutoCADを用いて作業する。
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 建築 構造 製図 AutoCAD

授業の概要・ねらい 鉄筋コンクリート構造と鉄骨鉄筋コンクリート構造において、
①建築構造図の基本的表現方法を習得すること。
②個々の構造部材から成る建物の全体の力の流れと、構造部材相互の接合の納まりを把握することを狙いとする。
そのためにある建物の構造図をAutoCADを用いて実際にひととおり作図し、さらにその知識を用いて応用的な図面を作図する。それらの作業を通して建築構造図の概要を理解することが目標となる。
構造図自体は基本的なCAD技術があれば描けるが、それを十分に使いこなし効率的な操作により、AutoCADで自由に作図できるようになることも目指す。
自力で作図することを原則とする。
縮尺どおりにプリントアウトされた図面を扱うので、三角スケールは必ず持参のこと。
到達目標 伏図、軸組図、断面リスト、配筋詳細図を理解できるようになること。
実際の業務としての建築構造CAD図面を作成できるようになること。
教科書と準備するもの 課題ごとにテキストを配布する。
参考書 随時紹介する。
評価の基準 5課題の作品    65%  ファイル提出と印刷提出両方必要。
出席率、授業態度 35%  2/3以上の出席が必要。
具体的評価方法 作品は各回授業終了時に、講座の各自のフォルダにファイル上書き保存し完成時に印刷提出とする。制作途中経過を重視するので、途中経過ファイルのない作品は評価の対象としない。
テキストが示す要求図面に対しての完成度が評価基準となる。ファイルでは画層とコマンドの使い方を、印刷では図面全体の配置とバランスを重視して評価する。
5課題すべて提出することを必須とし、評価の合計を65点とする。期末に試験は実施しない。提出ファイルに一部でも他の学生の作品のコピーを使用している場合は、コピー元を含め、大きな減点となる。
以上の課題評価の残りの35点は平常点とし、授業への参加姿勢や授業態度を対象とする。合計で100点満点として採点する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
課題ごとに重要な構造図面用語を取り上げて、時間をかけ説明することでよりわかりやすいようにする。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
構造図の全体像および作図する建物の解説。
第1課題・伏図(1)
伏図は意匠図の平面図に相当する。伏図の表現方法を習得し、平面的に見て大梁、小梁、スラブ、柱、壁等の部材配置方法と力の流れを把握する。
また、CAD作業では構造用語によるレイヤー(画層)を使っての作図に慣れるようにする。
(トレース作業)
授業時間外における学修(予習・復習等) AutoCAD操作法と作図の基本コマンドの使い方は十分に復習しておくこと。
特にコマンド「線分」、「オフセット」、「トリム」はすぐに使えるよう準備しておくこと。
配布資料「1F伏図」を読み直して次の作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
第1課題・伏図(2)
1F伏図の完成を目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 作図した図面を見直して修正箇所をチェックしておくこと。
配布資料「1F伏図」を読み直して次の作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
第1課題・伏図(3)
1,2F伏図の完成を目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「1F伏図」の作図条件を満たしているかチェックしておくこと。
図面に誤りが無いか、図面の配置バランスは適正であるかを見直して提出に備えておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
第2課題・軸組図(1)
軸組図は意匠図の立面・断面図に相当する。軸組図の表現方法を習得し、立面的に杭、基礎フーチング、地中梁、柱、大梁、壁等の部材配置方法と力の流れを把握する。
3通り軸組図の完成を目標とする。
(トレース作業)
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「構造図の概要」の軸組図の項を読んでおくこと。特に立面図、断面図との違いを理解しておくこと。
配布資料「軸組図」を読み直して次の作図作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
第2課題・軸組図(2)
2,3通り軸組図の完成を目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「軸組図」の作図条件を満たしているかチェックしておくこと。
図面に誤りが無いか、図面の配置バランスは適正であるかを見直して提出に備えておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
第3課題・断面リスト(1)
伏図、軸組図で作図した建物の柱、大梁、小梁、スラブ、壁等の部材の断面形状をリスト形式で表現することを習得する。特に構造独特の鉄筋と鉄骨の表現方法を理解する。
リスト枠と断面形状図の完成を目標とする。
(トレース作業)
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「構造図の概要」の断面リストの項を読んで、鉄筋の表現方法を理解しておくこと。
配布資料「断面リスト」を読み直して次の作図作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
第3課題・断面リスト(2)
寸法線と文字を記入し、図面全体のレイアウトを調整して完成させることが目標となる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「断面リスト」の作図条件を満たしているかチェックしておくこと。
図面に誤りが無いか、図面の配置バランスは適正であるかを見直して提出に備えておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
第4課題・応用課題(1)
伏図、軸組図の部品(パーツ)を部品図ファイルとして用意するので、それらを組み合わせ、各自で考えて建物を作り上げる。それを伏図、軸組図として表現して建物全体の構造を把握する。伏図と軸組図で矛盾が無いこと。構造的に安定していること。無駄な部材がないことなどが重要。
課題条件の把握と、1,2F伏図案をとりあえず完成させることを目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) これまでに作業した、伏図と軸組図の役割と作図方法を復習しておくこと。
配布資料「応用課題」を読み直して次の作図作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
第4課題・応用課題(2)
3F伏図を完成させることを目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 課題条件により、1~RFの各階伏図を決めていく。それが軸組図で安定したフレームなるかをチェックする。
これを繰り返すことにより、提出図面内容を決めていく。
授業実施特記
第10回 内容
第4課題・応用課題(3)
RF伏図を完成させることを目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 引き続き各階伏図と軸組図を考えていく。
伏図と軸組図の矛盾点がないか検討して、各自の計画を決めておく。
授業実施特記
第11回 内容
第4課題・応用課題(4)
軸組図を完成させ、最終チェックを行い完成させることが目標となる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「応用課題」を読み直して課題条件に適合しているか図面を見直しておく。
提出に備えて図面数、図面配置、細かい納まりのチェックをしておく。
授業実施特記
第12回 内容
第5課題・配筋詳細図(1)
架構配筋詳細図(ラーメン図)を中心として、断面リストで作図しなかった部材の配筋を作図する。ラーメン図では柱、大梁を側面から見て、コンクリート内の鉄筋の表現と配置方法を習得する。大梁主筋のアンカー(定着)、柱主筋のフック、大梁スターラップと柱フープの割り付け等が重要となる。
(トレース作業)
ラーメン図のコンクリートと鉄筋の作図を終了させることが目標となる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「構造図の概要」の配筋詳細図の項を読んでおくこと。断面リストでの鉄筋の表現方法も復習しておくこと。
配布資料「配筋詳細図」を読み直して次の作図作業手順を考えておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
第5課題・配筋詳細図(2)
ラーメン図の寸法線と文字の記入の完成が目標となる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 作図した図面を見直して修正箇所をチェックしておくこと。
この課題では特に図面配置を考えておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
第5課題・配筋詳細図(3)
配筋詳細図3種類の作図と全体のレイアウトの調整を行い完成させることを目標とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料「配筋詳細図」の作図条件を満たしているかチェックしておくこと。
図面に誤りが無いか、図面の配置バランスは適正であるかを見直して提出に備えておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
作品提出の確認。
5課題提出済みの場合は最終チェックで修正指示することもある。
未提出の作品がある場合は、この時間を使うことにする。
この日を最終提出期限とする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 各自、未提出の作品があるか見ておくこと。
また不満足であった作品の再提出も考えておくこと。
授業実施特記