最終更新日:2017/02/03
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 月3
開講学部・学科等 理工
科目コード 645011600 科目ナンバー SEA04211
授業名 福祉のまちづくり
英文授業名 Urban Planning for Caring Society
担当教員 寺内 義典

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 福祉住環境論A・B、建築リハビリテーション論、住環境の心理学、建築と介護支援論、建築と健康の生態学、都市計画
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 移動円滑化、バリアフリー、まちづくり

授業の概要・ねらい 障害者や高齢者はもちろんのこと、すべての人々の福祉(QOLの向上)に、アクセシビリティの確保は必要不可欠である。都市・地域のレベルから集合住宅や戸建て住宅のレベルまで、さまざまな主体が関わりを持つ都市において、異なるレベルや境界をシームレスにつなぐことが求められる。これを交通バリアフリーと呼び、福祉のまちづくりにおける基本のひとつとなる。(これを実現するための「バリアフリー法」に関する諸制度がある。)
また「福祉のまちづくり」は、まちづくり活動を通じた身近な生活環境改善である。子育て環境や子どもの遊び環境についても考える必要がある。さらに、バリアフリーは、身近な生活環境における安全・安心のまちづくりでもあるから、防犯や交通安全の視点も含めて総合的な計画づくりが求められるだろう。もちろん、具体の整備では、多能な人々の合意の形成が必要であることから、多様な人々、多様な価値観を理解し、人々がまちづくりに参加するための場づくりも重要である。なお、まちづくりという言葉を、都市空間整備・都市施設整備に限らず、多数の人の参加・参画による身近な環境改善の活動ととらえて、福祉のまちづくりを学ぶ。
到達目標 本講義では、福祉のまちづくりに関する法制度とその整備事例を学ぶ。また、安全安心のまちづくりについてふれる。後半では、まちづくりという言葉を、都市空間整備・都市施設整備に限らず、多数の人の参加・参画による身近な環境改善の活動ととらえ、まちづくりを概観するとともに、演習を通じてファシリテータの必要性と能力について理解する。
教科書と準備するもの 必要に応じて、プリントを配布します。
参考書 適宜紹介します。
評価の基準 福祉のまちづくりに関する基礎知識の習得状況が評価の対象となります。講義中で紹介する理論や制度、事例等について、3回の振り返り試験を実施し評価をします。
具体的評価方法 ・単位認定:2/3以上(9回以上)の出席が必須です。出席点はありません。
(さらに、成績点数60点以上が必要です。)
・成績配点:中間試験30%程度、期末試験30%程度、WS課題30%程度、その他10%程度
・グループでの課題の採点は、グループで提出する課題だけで採点し、全員に同じ点数をつけます。グループ内での役割や個人の努力の大小は、成績に加味されません。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
4年次の科目であることから、より実践的な話題を増やし、魅力ある授業内容にしていきたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
講義のガイダンス(講義の目的 評価法)
 ・「福祉のまちづくり」についての概説および導入
 ・バリアフリー整備についての理解
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaの利用方法を修得し、アンケートに回答してください。
授業実施特記
第2回 内容
バリアフリーのまちづくりを推進する制度的枠組み
 ・各国の取り組みの歴史的経緯
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第3回 内容
バリアフリー整備の意義
 ・欲求段階説とケイパビリティアプローチ
 ・公平な社会の実現のための移動の確保
 ・モビリティとアクセシビリティ
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第4回 内容
バリアフリー整備の方法
 ・「かたち・しくみ・こころ」
 ・UDと福祉のまちづくり
 ・シームレスな空間づくり
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第5回 内容
まとめテスト1
 ・第1回から第4回までの内容から出題します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回から第4回までの内容をよく復習してください。
授業実施特記
第6回 内容
バリアフリー新法(=旧ハートビル法+旧交通BF法)を学ぶ(1)
 ・福祉における移動円滑化の考え方
 ・理念と基本計画の策定
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第7回 内容
バリアフリー新法(=旧ハートビル法+旧交通BF法)を学ぶ(2)
 ・事例から学ぶ(三軒茶屋駅周辺交通バリアフリー基本構想から)
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第8回 内容
福祉のまちづくりにおけるかたちのデザイン(1)
 ・交通機関(鉄道駅舎)のバリアフリー
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第9回 内容
福祉のまちづくりにおけるかたちのデザイン(2)
 ・街路のバリアフリーの基準と事例
 ・商店街のバリアフリーの事例
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第10回 内容
まとめテスト2
 ・第6回から第9回までの内容から出題します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第6回から第9回までの内容をよく復習してください。
授業実施特記
第11回 内容
福祉のまちづくりにおけるしくみのデザイン(1)
 ・情報のバリアフリーとサイン計画の考え方、事例
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第12回 内容
福祉のまちづくりにおけるしくみのデザイン(2)
 ・公共交通による生活の足の確保
 ・コミュニティバスの事例
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第13回 内容
参加のまちづくりのデザイン(1)
 ・アーンスタインの参加のはしご、ジョハリの窓
 ・当事者参加による計画づくりの重要性
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第14回 内容
参加のまちづくりのデザイン(2)
 ・参加のデザインの三要素
 ・ワークショップのプログラムづくり
授業時間外における学修(予習・復習等) manabaに公開されているドリルに取り組んでください。
授業実施特記
第15回 内容
まとめテスト3
 ・第11回から第14回までの内容から出題します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第11回から第14回までの内容をよく復習してください。
授業実施特記