最終更新日:2017/04/08
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木3
開講学部・学科等 理工
科目コード 645009600 科目ナンバー SEE04291
授業名 電波法規
英文授業名 Electronic Communications Law
担当教員 吉村 和昭

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 通信工学A、通信工学B、マイクロ波・光工学、電磁波工学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
通信工学A、通信工学B、マイクロ波・光工学、電磁波工学
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 電波法、無線局の免許、無線設備、無線従事者、無線局の運用、無線局の検査

授業の概要・ねらい 電磁波の一種である電波が実用化されて、まだ100年余りしか経過していませんが、携帯電話やスマートフォンなど、ほとんどの人が毎日無意識のうちに電波を使用しています。電波は拡散性があり、自分勝手に無許可で使用することは許されていません。電波の強さ微弱な場合などを除いて無線局を開局するには総務大臣の免許が必要であり、無線局を運用するには無線従事者免許証を所有する無線従事者でなければなりません。無線従事者になるためには、総務大臣の発行する無線従事者免許証を取得する必要があります。無線従事者国家試験は資格別に試験科目、試験範囲が定められていますが、法規は必ず課せられており、電波法令に関する知識が要求されています。本科目は、電波法を中心に、電波法施行令、無線設備規則などの電波関連の政令、省令の概要を学びます。「第一級陸上特殊無線技士」の資格認定に必要な科目です。

到達目標:①電波法の目的 ②無線局の免許を得るのに必要な事項 ③電波の質、送信設備・受信設備の条件 ④無線従事者の役割 ⑤無線局の運用上の必要事項 ⑥無線局の各種検査、電波法令違反者に対する罰則
の概要を説明することができる。
到達目標 電波の理念を説明できる。無線局の免許方法を説明できる。無線設備について説明できる。
無線局の運用方法を説明できる。無線従事者の職務内容を説明できる。
教科書と準備するもの 吉村和昭:「第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 法規」、オーム社、2013.10、2600円
参考書 (一財)情報通信振興会:「平成29年版 学習用 電波法令集」、(一財)情報通信振興会、2017.3、3500円
評価の基準 「①電波法の必要性 ②無線局の免許制度の必要性 ③無線設備で要求される事項 ④無線従事者制度の必要性 ⑤無線局の運用規則が設定されている理由 ⑥無線局の維持管理度合いを把握する検査」が習得されている到達度合いにより評価を行う。
具体的評価方法 レポート(50%)、期末試験(50%)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
予めシラバスを確認して、予習して講義に臨むと理解が深まります。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
電波法の概要(電波法の目的、電波法令、用語の定義、電波法の条文の構成について)

授業時間外における学修(予習・復習等) シラバスを読み、法律、政令、省令の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
無線局の免許Ⅰ(無線局の開設と免許、免許の欠格事由、免許の申請、予備免許目居の付与、予備免許の変更、工事落成と落成後の検査をとおして無線局の免許の必要性について学習する)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p12~p32を読み、絶対的欠格事由と相対的欠格事由の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
無線局の免許Ⅱ(免許の拒否、免許の付与と免許状の交付、免許の有効期間と再免許、免許状、運用の開始と休止の届出・廃止)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p34~p46を読み、無線局の免許が拒否される場合はどのような場合か把握しておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
無線局の免許Ⅲ(免許内容の変更、免許の承継、特定無線局の免許の特例、無線局の登録、無線局に関する情報の公開)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p47~p66を読み、無線局の免許内容に変更がある場合のとるべき措置を把握しておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
無線設備には送信設備、受信設備、空中線、給電線、各種測定器などがあり、それぞれに定められた規格がある。
無線設備Ⅰ(無線設備、電波の型式と周波数の表示、電波の質、空中線電力)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p70~p90を読み、無線設備にどのようなものがあるか把握しておくこと。、
授業実施特記
第6回 内容
無線設備Ⅱ(送信設備の一般的条件、受信設備の一般的条件、付帯設備の条件)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p91~p108を読み、送信設備及び受信設備が具備すべき条件を把握しておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
無線設備Ⅲ(人工衛星局の無線設備の条件、無線設備の機器の検定、技術基準適合自己確認、測定器等の較正)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p109~p126を読んでおくこと
授業実施特記
第8回 内容
無線局の無線設備の操作は無線従事者でなければできない。
無線従事者Ⅰ(無線従事者と無線設備の操作、主任無線従事者、無線従事者の資格と種類)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p128~p137を読み、無線従事者の職務について把握しておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
無線従事者Ⅱ(資格別無線従事者の操作範囲、無線従事者の免許と国家試験、無線従事者免許証)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p138~p147を読み、23種類ある無線従事者資格の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
電波は拡散性があり世界中に伝搬するので、無線局の運用規則に沿って運用しなければ、混信などで円滑に通信できなくなる。第10回と第11回では、実際の無線局の運用方法を学ぶ。
無線局の運用Ⅰ(無線局運用の基本、無線通信の原則、通信の方法)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p150~p167を読み、無線局運用居規則が必要である理由を把握しておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
無線局の運用Ⅱ(非常通信等、無線局の運用の特例、地上基幹放送局の運用、業務別の無線局の運用)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p168~p180を読み、非常通信と非常の場合の無線通信の違いを把握しておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
業務用書類(備え付けを要する業務書類等、無線局検査結果通知書、無線業務日誌、無線局免許状の掲示)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p182~p188を読み、無線局が備え付けなければならない書類の種類を把握しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
監督Ⅰ(監督の種類と意義、公益上必要な監督)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p190~p193を読み、具体的に公益上必要な監督には何があるか考えておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
監督Ⅱ(不適法運用に対する監督、一般的監督(新設検査、臨時検査、報告)、電波法令違反者に対する罰則)
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書p194~p219を読み、不適法な運用を行った無線従事者にどのような罰則があるか把握しておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
電波法令のまとめ(放送局、携帯基地局、船舶局、航空機局、標準周波数局などによる違い)
国際電気通信連合憲章、国際電気通信条約、無線通信規則の概要
授業時間外における学修(予習・復習等) 国際法規と国内法規の関連を調べておくこと。
授業実施特記