最終更新日:2017/01/30
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 火4
開講学部・学科等 理工
科目コード 645004300 科目ナンバー SEM03630
授業名 車両運動学
英文授業名 Vehicle Kinematics
担当教員 槌田 鉄男

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 エンジン工学
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
自動車デザイン、自動車工学、材料力学
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 自動車の『走る・曲がる・止まる』について知る

授業の概要・ねらい 自動車運動学の基本要素である『走る、曲がる、止まる』がどのようにしてなされるかを物理的要素と車体メカニズムを関連付けて学ぶ
到達目標 自動車の『走る、曲がる、止まる』ための原理を知り、実業務に役立てる事ができる
教科書と準備するもの パワーポイントを使い説明。必要に応じてプリントを配付する
講義の要点を事前に配付するので、予め理解し、その要点を参考に必要なことをメモすること。
参考書 特になし。
評価の基準 完成車の特性とそれを決定づける部品の特性やメカニズムを理解し説明する事ができる
具体的評価方法 授業での発言・発表(10%)、小試験(30%)、期末試験(60%)
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業内容をより実際的なもので分かりやすくし、学生の発言回数を増やして理解度との確認と、主体性を持ってもらう
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
自己紹介・ガイダンス。
・シラバスの内容説明と授業の進め方について説明
・予備知識の把握 
受講者が車の一般常識や基礎となる物理や工学に対してどの程度の基礎知識があるかを知り、この後に続く授業に役立てる
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;シラバスを読んでおく事
復習;講義がどのような流れで進むか把握し、まとめておくこと
授業実施特記
第2回 内容
・摩擦を考える(1) 
『走る・曲がる・止まる』はいずれもタイヤと地面の間の摩擦によって成り立っている。摩擦とは何かを改めて学習し、自動車の運動特性に摩擦がどのように影響するかを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;1回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくことと
復習;摩擦がどのようなものか身近なものから考えをまとめる
授業実施特記
第3回 内容
・摩擦を考える(2) 
自動車の部品で実際に摩擦がどのように影響しているかをタイヤやネジなどの例から学ぶ。そしてタイヤの摩擦がどのように影響して、車は走り、曲がるのかを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;2回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;摩擦が自動車の部品にどのように働き、それが完成車の運動特性にどう影響するかをまとめる
授業実施特記
第4回 内容
・駆動方式による車両特性の違い
自動車の様々な駆動方式を学び、その違いによって車両特性がどのように異なるか学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;3回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;駆動方式によって何故車両特性が異なるかまとめる
授業実施特記
第5回 内容
・エンジン特性
エンジン特性を知る上で基礎となる力と質量の関係、馬力や加速度など物理的要素を学びエンジン特性図の見方を知る。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;4回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;物理的要素を理解した上でエンジン特性を読めるようにしておく
授業実施特記
第6回 内容
・1~4回までのまとめ(小試験)
これまでの講義内容から車の『走る・曲がる・止まる』のメカニズムがどのようになっているかを総合的に理解できるようにする。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;1~4回目までの講義内容を復習しておくこと
復習;小試験で分からなかった事を理解し直しておくこと
授業実施特記
第7回 内容
・ブレーキ(1)
ブレーキ原理と主要部品であるキャリパーやマスターシリンダーの構造と作動メカニズムを学び、ブレーキ力がどのようにして発生するかを知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;6回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;ブレーキ力がどのような原理で発生するかまとめる
授業実施特記
第8回 内容
・ブレーキ(2)
自動車はブレーキング時にどのような挙動をし、そのためにどのような設定になっているかを知り、失陥時にどのような対応をしているかを学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;7回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;ブレーキング時の重心移動を中心にした原理を整理し、理解できるようにしておく
授業実施特記
第9回 内容
・ブレーキ技術と自動運転
ABSやESC等のメカニズムを知り、それらの技術が自動車の車体挙動をどうコントロールしているかを学び、自動運転にどのように寄与するかを知る
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;8回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;自動運転には何をどのように制御しなければならないか整理する
授業実施特記
第10回 内容
・7~9回までのまとめ(小試験)
ブレーキ技術によって車両をどのようにコントロール出来るかを総括する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;7~9回までの講義内容を復習しておくこと
復習;答えられなかった事をまとめておくこと
授業実施特記
第11回 内容
・サスペンション & ショックアブソーバー
サスペンションの種類とその特徴やメカニズムを知り、車体挙動とどのように関わっているかを学ぶ
ショックアブソーバのメカニズムを知り、車体挙動に与える影響を学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;10回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;様々なサスペンションの作動原理と特徴をまとめる  
   ショックアブソーバの原理と減衰力の発生原理をまとめる
授業実施特記
第12回 内容
・ホイールアライメント
ホイールアライメントの種類とそれらが車体挙動に与える影響を学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;11回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;アライメントの種類とそれがどのように車体挙動に影響を与えるかまとめる
授業実施特記
第13回 内容
・自動車に必要な材料力学(1)
自動車開発に必要な剛性や強度に関する材料力学の基礎知識を振り返り学ぶ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;12回目の終わりに配布した講義の要点を読んで、用語などを知らべ理解しておくこと
復習;サスペンションの部品剛性とは何で、それが材料力学的要素の何で決定されるかまとめるかまとめる
授業実施特記
第14回 内容
・自動車に必要な材料力学(2)
サスペンションを例に剛性や強度が車体挙動に与える影響を学ぶ。
・10~13回までのまとめ(小試験)
サスペンションとアライメントを構成する部品がその剛性まで含めて、車体挙動にどのように影響するか考える
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;10~13回までの講義内容を復習しておくこと
復習;小試験で分からなかった事を理解し直しておくこと
授業実施特記
第15回 内容
全体まとめ(期末試験)
車の『走る、曲がる、止まる』がどのようにして達成されるかを総合的に考える
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習;これまでの全体の講義内容、小試験を復習しておくこと
復習;試験の自己採点を行い、足りなかったことを復習しておくこと
授業実施特記