最終更新日:2016/12/23
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週2コマ)秋期 開講時限 木3,木4
開講学部・学科等 理工
科目コード 644031900 科目ナンバー SEA02102
授業名 建築実務CAD
英文授業名 Computer-Aided Practical Design in Architecture
担当教員 萩原 忠

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 3DプレゼンテーションCAD
教職課程科目
テーマ・キーワード 建築設計製図・汎用CAD/建築CAD・建築実務

授業の概要・ねらい 2次元汎用CADソフトの世界標準として認識されている「AutoCAD」を使用して、現在の建築実務で使われている多種多様な「建築基本設計図書」を、図面相互に関連付けながら作成する手法を学ぶ。最初に、多数の「汎用CAD操作コマンド」の中から「建築図書作成場面で多用されるコマンド」を中心に選別し、そのプログラム構造と操作方法とを習得しながらCADを使った建築情報の表現手法を習う。続いて、建築図面作成例として鉄筋コンクリート造商業ビルを取り上げ、平面図・断面図・立面・詳細図・矩形図などの複写を繰り返すことで、CADを使った建築図面の効率的な作成手順を実習すると共に、「建築部材ごとの特性(プロパティ)」について理解を深める。最後に、建築ユニットを使った木造在来工法を取り上げ、「規格設計図面での構造部材を配置しながらの全体図面表現」を学習する。
到達目標 既存の各種建築図書から、相互に関連した建築情報を読み取り、その情報を他者に伝達する為の建築図面の作成手法を学び、今後のITC社会に於ける建築情報の効率的な運用手段を習得する。
将来の3次元CADを有効利用する為のスキルを身に着ける。
教科書と準備するもの その都度プリント資料を配布する。
資料;AutoCAD基本操作、RC造設計演習図面一式、レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)、レッスンマニュアル-2(RC造 断面・立面編)、木造図面集、集合住宅居室作成手順書一式、レッスンマニュアル-3(木造編)
参考書  Autodesk AutoCAD 2017 3D機能 公式トレーニングガイト (Autodesk official training gui)
評価の基準 中間試験;AutoCADの建築図面作成に必要な基本操作が修得できている。
秋期試験;課題に適応した建築図面を時間内に作成出来、その図面内に要求された建築情報が網羅されている。
以上2回の試験結果を中心に、授業終了時の提出デ-タにて各回講義内容の習得度を加減し、評価成績評価を行う。
具体的評価方法 基本操作修得度確認試験(建築図面作成の為の基本コマンド)15%
授業態度(授業終了時の提出デ-タにて講義内容の習得度を評価)15%
秋期末試験(定期試験)70%
関連リンク Autodesk
授業評価アンケート
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アンケ-トの意見を踏まえ、鉄筋コンクリート造図面のトレース時には、構造図から意匠図へとデ-タ連携する手順を簡易化する。また、木造設計ではユニット設計に取り組む時間を工夫し、実効図面作成の道筋を明確化する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
CADの概念、建築設計実務におけるCADの使用状況、デ-タ利用基本概念(フォルダ作成、ファイル管理・運用・検索)の解説
AutoCADの基本操作実習① ― テキスト「AutoCAD基本操作」の課題図形作成
(AutoCADの起動、画面表示設定、キーボード・マウス操作、画面操作、幾何学図形作成コマンド)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]基本操作マニュアルの4~39頁を予め読んでおくこと。
[復習等]習ったコマンドを次回までに再履修しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
AutoCADの基本操作実習②③ ― テキスト「AutoCAD基本操作」の課題図形修正
(データの呼び出し・上書き保存・名前を付けて保存、オブジェクト選択・編集、Osnap設定・指示、図形修正コマンド入力・操作、画層作成・編集、文字設定・入力・編集、寸法設定・入力・編集)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]基本操作マニュアルの40~65頁を予め読んでおくこと。
[復習等]習ったコマンドを次回までに再履修しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
AutoCADの基本操作実習④⑤ ― テキスト「AutoCAD基本操作」に添付の「基礎試験問題・回答集」解答解説
(画層管理・操作、特性編集・操作、データベース管理、データ再利用、より高度な作図手法習得)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]基本操作マニュアルの66~77頁を予め読んでおくこと。
[復習等]基本操作修得状況確認試験の予備演習を行い、演習結果を当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
AutoCAD基本操作の修得状況確認試験 (テキスト「AutoCAD基本操作」持込可)
鉄筋コンクリート造設計図書(構造図・意匠図)の解読、作図上の留意点、CAD作図の準備 (テンプレートファイルの理解)
鉄筋コンクリート造図面のトレース① ― テキスト「レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)」
建築平面図の作成実習-1 (縮尺・画層・色・線種設定、通り芯・通り符号作成、データ読込み・保存などの作図基本操作修得)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]基本操作修得状況確認試験の予備演習を行い、演習結果を当日のフォルダ-に保存しておくこと。
レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)の4~17頁を予め読んでおくこと。
授業実施特記
第5回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース②③ ― テキスト「レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)」
建築平面図の作成実習-2 (見上げ躯体・躯体フカシ・内外部の仕上げの作図を通して基本コマンドの使用方法を修得-1)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)の18~21頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
    基本操作修得状況確認試験での追試該当者は、各自の課題解答を当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース④⑤ ― テキスト「レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)」
建築平面図の作成実習-3 (見上げ躯体・躯体フカシ・内外部の仕上げの作図を通して基本コマンドの使用方法を修得-2)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)の22~25頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
    基本操作修得状況確認試験での追試該当者は、各自の課題解答を当日のフォルダ-に保存
授業実施特記
第7回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース⑥⑦ ― テキスト「レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)」
建築平面図の作成実習-4 (平面図の建具配置や各ユニット部品の配置を通してブロック図形や外部参照図形を利用した作図・修正方法を修得)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)の26~31頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース⑧⑨ ― テキスト「レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)」
建築平面図の作成実習-5 (文字・引出し線・寸法・部品利用、完成平面図の複写・修正、 印刷設定、図面印刷)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-1(RC造 平面編)の32~43頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース⑩⑪ ― テキスト「レッスンマニュアル-2(RC造 断面・立面編)」
平面図を利用した立面図・断面図の作成実習 (立・断面図作成上の問題点を抽出し平面図の建築情報を利用した作図)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-2(RC造 断面・立面編)の4~19頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
鉄筋コンクリート造図面のトレース⑫⑬ ― テキスト「レッスンマニュアル-2(RC造 断面・立面編)」
断面図を利用した平面詳細図・矩形図の作成実習 (詳細図作図上の問点を抽出し、作図コマンド・データ管理を復習)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-2(RC造 断面・立面編)の20~39頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
木造設計での図面作図実習①② ― テキスト「木造図面集、集合住宅居室作成手順書」
各種木造図面の作成手順
提示課題図面(平面図、詳細図参考例、透視図)の理解、木造平面図作成-1
(通り芯、躯体作成、包絡処理、建具作成・挿入、カウンタ-、階段、テラス、設備備品、他)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]木造図面集、集合住宅居室作成手順書を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
木造設計での図面作図実習③④ ― テキスト「木造図面集、集合住宅居室作成手順書」
各種木造図面での補足説明の理解(作図上の留意点)
提示課題図面(屋根伏図、断面図、透視図)の理解、木造平面図作成-2、木造立面図作成
(平面図の利用、GL設定、屋根の作成、壁・建具・バルコニ-、床下点検口、ハッチング、他)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]木造図面集、集合住宅居室作成手順書を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
木構造図面のトレース①② ― テキスト「レッスンマニュアル-3(木造編)」「木造図面」
間取り、柱、壁の配置、建具や備品の配置(登録部品データを利用した効率的な平面図作図方法を修得)
基礎伏図・床伏図の作成実習 (木造建物の基本構造を理解しながら、各伏図の順序だてた作図方法を修得)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-3(木造編)の8~39頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
木構造図面のトレース③④ ― テキスト「レッスンマニュアル-3(木造編)」「木造図面集」
軸組み図の作成実習 (軸組み図を理解し、平面図や各階伏せ図を利用した軸組み図作図方法を修得)
矩形詳細図の作成実習(矩形詳細図を理解し、軸組図を利用した作図方法を修得)
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]レッスンマニュアル-3(木造編)の40~79頁を予め読んでおくこと。
[復習等]講義中の未完成モデルは、次週までに完成させて当日のフォルダ-に保存しておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
実務CAD総合演習 ― テキスト「CAD図面作成手順書」「寸法記載マニュアル」
簡単な建築平面図の作図実習 (図面初期設定から意匠形状作成、文字・寸法のデータ入力、印刷、データ保存)を通して建築図面作成の一連の流れを復習
文字・寸法記入における効率的な操作方法を演習
授業時間外における学修(予習・復習等) [準備等]テキスト「CAD図面作成手順書」「寸法記載マニュアル」を予め読んで、実習しておくこと。
授業実施特記