最終更新日:2016/12/09
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 火4
開講学部・学科等 理工
科目コード 641033600 科目ナンバー SEM03770
授業名 冷凍及び空気調和
英文授業名 Refrigeration and Air Conditioning
担当教員 山岸 勝明

授業形態 講義、演習
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 冷凍サイクル,湿り空気,地球環境問題

授業の概要・ねらい 食品の製造、流通を支える冷凍、および快適な空間を提供する空気調和(空調)、それらなしでは私たちはもはや暮らせなくなっている。冷凍・空調は地球環境問題とも密接に関係し、冷凍・空調技術はやるべきことが尽きない。本授業では、冷凍・空調技術全般について、原理から応用まで幅広くやさしく解説する。
注:受講に当たっては熱力学、伝熱工学の基礎を習得しておくことが望ましいが、これらについては復習も兼ねてその都度わかりやすく解説する。
到達目標 機械工学技術者として、最低限必要な冷凍・空調技術に関する知見を習得する。
注:身近な素材(例えば冷蔵庫やエアコン)を対象に、原理や仕組み・構造等を通した発見力、理解力、および簡単な計算力等を身につけてもらい、理解度に応じて順次、基礎から応用分野へ展開していく。
教科書と準備するもの 工業熱力学第2版(斎藤 孟,小泉 睦男共著:共立出版,3,000円(税別))
注:都度、理解状況に合わせて適宜資料提供、情報提供する。
参考書 参考書代わりに都度、関連資料を配布する。(必ず感想文レポートとともに、A4版ファイルにとじること。)
評価の基準 機械工学技術者として、最低限必要な冷凍・空調技術に関する知見を習得できている。
具体的評価方法 受講態度、授業内演習や質疑応答等を含め、総合的に成績評価を行う。
注:毎回の受講感想文(15%)、積極発言・質疑応答等(15%)、簡単は授業内理解度クイズ(30%)、授業内テスト(40%)。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
2016年春期アンケート結果は、総合満足度:よくあてはまる37.5%,あてはまる62.5%であり、引き続き満足度向上に努めます。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
1.身近な冷凍空調分野
(1)受講のためのガイダンス
(2)冷凍分野と空調分野について、その歴史を交えて概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 熱エネルギーの基礎事項をよく復習しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
2.冷凍空調のための基礎(その1)
(1)エンタルピーについて概説する。(冷媒のエンタルピー,湿り空気のエンタルピー)
(2)冷凍機とヒートポンプについて概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 顕熱と潜熱を合わせたエンタルピーの考え方をよく復習しておくこと。
冷凍機とヒートポンプの違いについて復習しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
3.冷凍空調のための基礎(その2)
(3)熱伝導,熱伝達,熱放射について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の伝熱の章を予習して受講のこと。
授業実施特記
第4回 内容
4.冷凍サイクル
(1)Ph線図について概説する。
(2)Ph線図上での冷凍サイクルについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) Ph線図から成績係数を計算する考え方をよく復習しておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
5.冷凍サイクル部品
(1)圧縮機について概説する。
(2)熱交換器(凝縮器,蒸発器)について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 冷凍サイクルの構成部品についてよく復習しておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
6.冷凍・空調の機器構成
(1)成績係数COPをよくする方法を説明する。
(2)家庭用エアコンおよび家庭用冷蔵庫を題材にして説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 自宅のエアコンおよび冷蔵庫の取り扱い説明書をよく眺めて、基本構造を理解して受講のこと。
授業実施特記
第7回 内容
7.冷媒と地球環境問題(その1)
(1)冷凍・空調分野がオゾン層破壊や地球温暖化に及ぼす影響について概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 冷媒と地球環境問題の関係について予習しておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
8.冷媒と地球環境問題(その2)
(1)オゾン層破壊は地球温暖化に影響を与えない冷媒について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 冷媒と地球環境問題の関係について復習しておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
9.湿り空気線図
(1)空気調和について説明する。
(2)湿り空気線図の見方、使い方を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 教科書の湿り空気の項目を予習して受講のこと。
授業実施特記
第10回 内容
10.空調における換気
(1)換気の必要性について説明する。
(2)換気経路と圧力損失計算について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 換気の必要性を復習しておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
11.快適性の温熱環境指標
空調に求められる室内の快適性について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 快適性の指標にどのようなものがあるかを調べてくること。
授業実施特記
第12回 内容
12.空調負荷計算とエアコンの選定
空調負荷計算結果からエアコンを選定する方法を概説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) エアコンを選定する方法をよく復習しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
13.さまざまな分野で活躍する冷凍空調
冷凍空調が活躍する応用例等について紹介する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 冷凍空調の新しい応用について調べてくること。
授業実施特記
第14回 内容
14.特別講義およびアンケート
(1)講師が経験したエアコンの研究開発事例について紹介する。
(2)第1回から第13回までをまとめたアンケートを実施する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予め質問を想定して考えておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
15.授業のまとめと試験
授業内テストを実施する。
授業時間外における学修(予習・復習等) ⇒第1回から第14回までの総復習をしておくこと。
授業実施特記