最終更新日:2017/03/29
Syllabus
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 火1
開講学部・学科等 理工
科目コード 640030100 科目ナンバー BAM02417
授業名 情報社会及び情報倫理
英文授業名 Information Society and Information Ethics
担当教員 飯田 行恭

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
学生各自が日常、インターネットをどのように利用しているかを整理しておき、インターネットのメリットや問題点等を具体的に考えておくこと。
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 情報社会、倫理、プライバシー、セキュリティ

授業の概要・ねらい 「情報爆発」という言葉が象徴しているように、これまで人類が経験したこともない大規模な情報が生まれ、我々の回りを渦巻いている。このような社会で生きるためには、情報に対する正しい理解と対処方法の取得が必要である。
情報社会と呼ばれる現代社会では、有益な情報の獲得力により貧富の差が生じたり、情報を正しく把握できず不利益を被ることが起こる。また、情報の取り扱い方を誤れば犯罪という反社会的行為を引き起こすことにもなりかねない。
情報を正しく理解し、それに対処するには、情報に対する倫理観の確立が必要である。
本講義では、情報F社会における問題点を考え、現代において情報に対する倫理観がいかに重要であるかを理解させることを目的とする。具体的な到達目標としては、情報社会の様々な問題に的確に対応できる情報モラル/リテラシーの素養を身につけさせる。
到達目標 情報化社会おける情報の正しい理解と取扱い
教科書と準備するもの 教科書は使用せず、パワーポイントを使って講義を行う。講義に使用したパワーポイントはインターネットからダウンロードさせる。
参考書 情報倫理 インターネット時代の人と組織 村田潔編 経営情報学会情報倫理研究部会 著 有斐閣 2004年12月発行
評価の基準 授業では、身の周りの事柄を題材として情報社会、情報モラル/リテラシーについてテーマについて各人の意見を述べさせ、問題に対する思考の深さをチェックする。また、定期試験では、講義を受ける前と受けた後での情報倫理に対する考え方がどのように変わったかを述べさせ、全体的な評価を行う。
具体的評価方法 本講義では、議論を通し情報倫理を理解させるスタイルを取るので、授業中に情報社会・情報倫理関連の事項に関し各受講生に意見を求め、自分の考えをどれだけ明確に答えたかで5段階評価する。この評価結果は定期試験とともに集計し、最終的に評価する。具体的には、授業中の議論における評価50%、定期試験50%で評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
受講生は毎回30人ぐらいだが教室が広いのでよく聞き取れるように、教室中を回りながら話をしている。学生の反応は聞き取りやすかったと答えたものが多く、次回もこの方法で講義を行おうと考えている。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
講義の流れについての説明、現代社会の特徴
現代社会の特徴について整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回目は講義に期待するもの、インターネットの利用方法についてアンケートに答えさせる。
授業実施特記
第2回 内容
IT技術の進歩と情報爆発
IT技術の進歩が社会に及ぼす影響を考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習として情報爆発と呼ばれる現象について具体的な例を考えてくるように指示し次回授業のときに発表させる。
授業実施特記
第3回 内容
情報の理解と取扱いに関する倫理的な考え方
情報の取扱いに関して注意すべき事項について整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 情報社会の倫理とはどのようなものか自分なりに整理しておく。
授業実施特記
第4回 内容
倫理と哲学
倫理と哲学の関係について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 倫理と哲学の違いについて自分の言葉で説明できるように授業内容を復習しておく。

授業実施特記
第5回 内容
倫理と宗教
倫理と宗教の違いを整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習として倫理と宗教の違いについて授業内容を整理する。
授業実施特記
第6回 内容
倫理と法律
倫理と法律の違い及び関連性について整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) これまで教えた、倫理、哲学、宗教についてA4版1~2枚でまとめること(自分の感想でもよい)。
授業実施特記
第7回 内容
農業社会における倫理
農業中心の社会であったときの倫理について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 農業社会の特徴について考えてくること。
授業実施特記
第8回 内容
工業社会における倫理
産業革命以降の社会で要求された倫理について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 産業革命について調べておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
情報社会における倫理
工業社会から情報社会への進展に伴い倫理観がどのように変化したかを考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 「第三の波」について解説するので、インターネットでアルビン・トフラーの思想について調べてくること。
授業実施特記
第10回 内容
ケーススタディー1:メディアと情報倫理
メディアと情報倫理について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) メディアが守らなければならない倫理を整理しておくこと(講義のとき意見を聞く)。
授業実施特記
第11回 内容
ケーススタディー2:医療における情報倫理
電子カルテ時代における情報倫理について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 医療での倫理とはどのようなことが考えられるか整理しておこと(講義のとき意見を聞く)。
授業実施特記
第12回 内容
ケーススタディー3:教育における情報倫理
教育の現場における情報倫理について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 教育現場での倫理について自分の意見が言えるように整理しておくこと(講義のとき意見を聞く)。

授業実施特記
第13回 内容
ケーススタディー4:官公庁における情報倫理
官公庁での情報倫理の特徴について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 官公庁での情報の取り扱いについて話すので、それに対する自分の考えを最後の講義(15回の講義)で指示するレポートと一緒に提出できるように整理しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
ケーススタディー5:企業における情報倫理
企業における情報倫理の特徴について考えておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 企業における情報の取り扱いについて話すので、それに対する自分の考えを最後の講義(15回の講義)で指示するレポートと一緒に提出できるように整理しておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
現代人に求められる情報倫理
これまで授業を通して、我々は情報に関してどのような倫理を持つべきかを整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義についての感想を13回、14回での課題とともにレポートとして提出すること。
授業実施特記