最終更新日:2017/03/24
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金2
開講学部・学科等 経営・政経
科目コード 633031700 科目ナンバー BAM02207
授業名 組織理論
英文授業名 Organization Theory
担当教員 三浦 雅洋

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 組織行動論、専門ゼミナールI、専門ゼミナールII
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
経営学総論I、経営学総論II
後続関連授業 組織行動論、専門ゼミナールI、専門ゼミナールII
教職課程科目
テーマ・キーワード 組織とはなにか、組織のあるべき理想像、現実の組織の選択

授業の概要・ねらい 組織とはなにか?組織とはどのように研究されてきたのか?組織について何が分かっており、何が分かっていないのか?そして今、組織についてどのような知識が求められているのか?これらの問いを念頭において、講義「組織理論」では、組織についての基礎理論がどのように形づくられてきたのか、いま組織に関するどのような新しい考え方が生み出されているのかを考えていきます。主な学習内容としては、官僚制の理論、科学的管理法、管理の諸原則、人間関係論、社会技術システム論、コンティンジェンシー理論、意思決定論といった正統派の組織理論から、リビングカンパニーの着想や組織学習のモデルといった新しいタイプの組織理論までを取り上げていきます。

到達目標 この授業の総合的な到達目標は、みなさんが実生活の中で遭遇するさまざまな組織の問題に、これまで蓄積されてきた組織理論をあてはめて状況を判断し、問題解決の糸口を見つけることです。そのための具体的な到達目標を次のように定めます。①官僚制の理論や科学的管理法から組織の経済合理的側面を説明できる。②人間関係論とそこから発展した組織理論から組織の人間社会的側面を説明できる。③社会技術システム論やコンティンジェンシー理論から現実の組織の環境適合性を説明できる。④意思決定論を使って組織における意思決定プロセスを説明できる。⑤リビングカンパニーや組織学習の考え方から組織の継続性やダイナミックな変化に接近できる。
教科書と準備するもの 教科書は使用しない。毎回スライド資料を配布する。
参考書 ピュー&ヒクソン著(北野訳)『現代組織学説の偉人たち』有斐閣
桑田耕太郎・田尾雅夫著 『組織論』 有斐閣
田代義範編著 『現代日本企業の経営学』 ミネルヴァ書房
評価の基準 秀(90%以上)・優(80%以上)・良(70%以上)・可(60%以上)・不可(60%未満)。
具体的評価方法 この授業は知識の習得を目標としているため、成績評価は定期試験のスコアにもとづいておこないます。授業の最後に授業内容に関するレビューシートを提出してもらうことがありますが、このシートは出席管理に用います。なお、定期試験については、出席率30%以下の者や不正出席・迷惑行為を繰り返している者には受験資格を認めておりません。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
(フィードバックも含めて)受講希望者へのメッセージ
講義名は堅苦しいのですが、実際の講義は「難しく思われる内容をわかりやすく」をモットーにやっており、受講生からも一定の評価をいただいています。受講希望のみなさんには、(予習や復習以上に)きちんと毎回授業に出席して、毎回の授業時間内に1つでも多くのことを身につけることを期待します。

(フィードバックも含めて)受講希望2年生へのメッセージ
3年生から始まる専門演習(三浦ゼミ)では、ゼミ参加の前提として、講義科目「組織理論」ならびに「組織行動論」の単位取得(少なくとも並行履修)を義務づけています。三浦ゼミの選考段階においても、講義科目の履修有無ならびに単位取得状況を重視しているので、三浦ゼミに関心のある2年生はできるだけ履修しておいてください。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
イントロダクション:組織理論の目的と主要内容
授業時間外における学修(予習・復習等) 「組織理論」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードとはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第2回 内容
大量生産と官僚制:M.ウェーバー
授業時間外における学修(予習・復習等) 「大量生産」ならびに「官僚制」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第3回 内容
科学的管理法と組織:F.テイラー
授業時間外における学修(予習・復習等) 「科学的管理法」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第4回 内容
管理の諸原則と組織:H.ファヨール
授業時間外における学修(予習・復習等) 「管理の諸原則」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第5回 内容
人間関係論の登場:E.メイヨー
授業時間外における学修(予習・復習等) 「ホーソン工場実験」ならにびに「人間関係論」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第6回 内容
人間関係論と組織:D.マグレガー
授業時間外における学修(予習・復習等) 「欲求段階説」ならにびに「職務拡充論」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第7回 内容
経済性と人間性の融合 :エメリー&トリスト
授業時間外における学修(予習・復習等) 「社会技術システム」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第8回 内容
小括1:「組織における価値」という評価軸
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回から第7回までの授業の各内容を、自分の言葉で1000字以内で要約してくる。全7回分で7回分の要約を作成すること。
授業実施特記
第9回 内容
実態調査と状況適合性1:バーンズ&ストーカー
授業時間外における学修(予習・復習等) 「組織の状況適合理論」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第10回 内容
実態調査と状況適合性2:ローレンス&ローシュ
授業時間外における学修(予習・復習等) 「自然淘汰」ならびに「組織生態学」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第11回 内容
経営者の役割と組織:C.バーナード
授業時間外における学修(予習・復習等) 「全人仮説」ならびに「組織均衡の理論」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第12回 内容
意思決定と組織:H.サイモン
授業時間外における学修(予習・復習等) 「組織おける影響受容」ならびに「組織おけるコンフリクト」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第13回 内容
小括2:「選択の論理」という評価軸
授業時間外における学修(予習・復習等) 第9回から第12回までの授業の各内容を、自分の言葉で1000字以内で要約してくる。全4回分で4回分の要約を作成すること。
授業実施特記
第14回 内容
新たな価値と新たな評価軸の模索:コリンズ&ポラス、グース
授業時間外における学修(予習・復習等) 「ビジョナリー・カンパニー」ならびに「リビング・カンパニー」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、これらのキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。
授業実施特記
第15回 内容
新たな価値と新たな評価軸の模索:アージリス、マーチ
小括3ならびに総括
授業時間外における学修(予習・復習等) 「組織学習」というキーワードについて解説している本(インターネット不可)を選び出し、その本のなかで、このキーワードはどのように説明されているのかを自分で調べてくる。ならびに第14回から第15回までの授業の各内容を、自分の言葉で1000字以内で要約してくる。全2回分で2回分の要約を作成すること。
授業実施特記