最終更新日:2017/01/29
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水4
開講学部・学科等 政経・経営
科目コード 633029400 科目ナンバー BAM02225
授業名 中小企業論
英文授業名 Small Business Management
担当教員 田中 史人

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 ベンチャービジネス論
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード  中小企業の客観的理解と中小企業マネジメントの把握

授業の概要・ねらい 【授業のねらい】
 日本は「中小企業の国」といわれています。現在のような変革期を迎え、これからの日本経済の発展は、中小・中堅企業の存在なくしては語ることができません。
 本講義では、中小企業への一般的な理解を図った上で、中小企業経営の理論と実務について、経営学的アプローチを中心として幅広い視点での講義や事例紹介を行います。
 そのことを通じて、日本経済を担う中小企業の経営の本質や、求められるマネジメント能力などに関する知識の習得を図ります。
到達目標 (1)日本における中小企業の存在を歴史的、産業構造的な側面から具体的に説明できる。
(2)中小企業と大企業の組織的、戦略的な相違と中小企業の優位性について説明できる。
(3)国の経済成長における中小企業の重要性が具体的に説明できる。
(4)新聞の経済面に掲載される中小企業の記事や産業政策の具体的な内容を説明することができる。
(5)中小企業の具体的な事例に触れることで、就職活動の視野を広げることができる。
教科書と準備するもの  必要な資料は適宜配布します。
 講義はパワーポイントで行い、シートの印刷物は配布しません。WEBなどでのダウンロードも実施しないため、ノートへの記入が必要です。
 尚、パワーポイントの携帯、デジタルカメラの撮影は不可です。実施した場合は、退室を命じ、成績評価に影響します。
 教科書を使用する場合は、講義時に指示します。
参考書  中小企業庁編『中小企業白書』(最新版=現在は2016年版)
 田中史人『地域企業論-地域産業ネットワークと地域発ベンチャーの創造-』同文舘出版
評価の基準  レポート(小テスト含む)・講義貢献度・期末試験により総合的に評価します。

【講義への取り組み姿勢】
 中小企業を経営するためには、企業経営に関する全ての知識が必要になります。そして、ただ知っているだけではなく、知識を実際に活用できる能力が重要視されます。これは、大企業においてはプロジェクト・マネジメントの遂行に対して求められる能力であり、企業経営に関して幅広い興味を持っていることが理解のポイントです。
 マネジメントや会計に関する知識だけでなく、企業経営に関する法律的な知識も必要となるため、現在の経済社会や企業活動について高い関心を持ち、質問などを通じて積極的に授業に参画することを希望します。
 尚、質問などは、講義時やオフィスアワーの時間を積極的に活用してください。また、メールでの問い合わせも受け付けています。
具体的評価方法  試験は学期末に実施します。但し、成績評価は、試験の結果だけでなく、講義時間に実施するアンケートやレポート(小テスト含む)、経営者や実務家のスピーチや事例ビデオ鑑賞の感想文なども積極的に取り入れ,総合的な評価を行います。
 基本的に、期末試験50%、レポート(小テスト含む)・講義貢献度50%で評価する予定です。

【注意事項】
 私語、途中退室、携帯電話の使用、映写画像(パワーポイントシートなど)の撮影は厳禁です。守れない履修者には、厳重に対応し、成績評価に大きく影響します。
 詳細については、初回講義時に説明します。
関連リンク FTアントレ・ゼミ,FTアントレ・ゼミ(旧),田中史人研究室
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
授業評価については、講義時のレポートの意見・感想なども参考にして、適宜その対応方法などについて受講生にフィードバックします。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
 具体的な講義スケジュール、講義の概要、成績評価、履修上の留意項目
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第2回 内容
Ⅰ:中小企業の一般的理解(=中小企業構造論)-中小企業って何?-「歴史的な視点や産業構造的な観点を中心に」
①中小企業の定義とその変遷
 中小企業の存在、その認識の歴史的な変遷
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第3回 内容
②企業間分業とサプライヤー
 企業間分業、系列取引、下請分業構造、日本企業の国際競争力と中小企業
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第4回 内容
③地域産業と産業集積
 地場産業、産地、産業集積の特徴と機能、現在の状況
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第5回 内容
④中小企業政策の意義と変遷
 中小企業に対する産業政策の歴史的な変遷と現在の状況
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第6回 内容
中小企業の事例研究Ⅰ(ケーススタディ、企業家講演など)
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第7回 内容
Ⅱ:中小企業経営の理論と実務(=中小企業経営論)-中小企業を経営するということ-「経営学(主に組織論、戦略論)における研究成果を中小企業経営に適用」
1.組織的側面を中心に(=中小企業組織論)
①中小企業の組織的特徴
 大企業と中小企業の組織的な違い、中小企業に固有の組織形態
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第8回 内容
②組織間関係論,ネットワーク組織論の概要
 企業間ネットワーク理論の概要
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第9回 内容
③柔軟な専門化とネットワーク型産業システム
 シリコンバレーと第3のイタリア地域の事例、ネットワーク型産業システム
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第10回 内容
2.戦略的側面を中心に(=中小企業戦略論)
①中小企業の戦略的特徴
 環境変化と中小企業の経営戦略
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第11回 内容
②組織間ネットワーク戦略
 組織間ネットワーク戦略の理論と実際
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第12回 内容
③IT(情報技術)戦略
 中小企業における情報システムの戦略的活用
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第13回 内容
3.地域繁栄への取組み
①産業クラスター創出の取組みと地域社会
 産業クラスターの理論と産業クラスター創出に向けた具体的取組み
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第14回 内容
中小企業の事例研究Ⅱ(ケーススタディ、企業家講演など)
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記
第15回 内容
まとめ
 講義のまとめ、重要ポイントの復習、期末試験の概要
授業時間外における学修(予習・復習等) 配布資料を熟読すること。
授業実施特記