最終更新日:2016/03/22
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木5
開講学部・学科等 政経・経営
科目コード 633021100 科目ナンバー BAM02214
授業名 ファイナンス入門
英文授業名 Introduction to Modern Finance
担当教員 白銀 良三

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
経営財務論
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 金融商品の仕組みと証券投資のリスクコントロールの方法。デリバティブ。

授業の概要・ねらい 企業の資金調達を考えるうえで金融・資本市場の役割は重要である。また、経済のグローバル化によって大量の資金が国境を越えて移動する現代において、そのリスクを正確に認識して対策を講ずることが必須となっている。一方、直接金融主体の金融システムが機能するためには金融知力や投資知識をもった多数の個人投資家の参加が必要となる。
本講義では、金融・資本市場の基本原理の理解を通じて、金融商品の仕組みやリスク・コントロールの方法等について解説する。
到達目標 1)金融・資本市場の役割を説明し、金利や為替レートの変動要因を説明できるようになる。
2)リスクとリターンの関係を説明し、分散投資のメリットを説明できるようになる。
3)CAPMと資本コストについて説明できるようになる。
4)デリバティブ取引の必要性と仕組みを説明できるようになる。
5)オプションを使った投資戦略を具体例を示して説明できるようになる。
教科書と準備するもの 『経営財務の情報分析』FKK財務スタディ・グループ、学文社
参考書 適宜プリントを配布する。なお、授業で使用したスライド及び配布したプリントは図書館・情報メディアセンターの講義支援システム(manaba)から参照可能である。
評価の基準 テーマごとに小テストを実施。小テスト及び期末テストの成績により総合評価。
具体的評価方法 小テスト20%、期末テスト80%にて評価。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
不明な点は後に残さず、その場で解決するようにしてください。相談には授業時間以外でも対応します。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
金融・資本市場の役割
  国民経済の仕組み・間接金融から直接金融へ。金融知力と投資知識
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:シラバスに目を通しておくこと。また、マクロ経済学における3つの経済主体について調べておくこと。
復習:金融・資本市場の役割について整理しておくこと。
授業実施特記
第2回 内容
市場とは何か。
 市場での価格の決まり方
 裁定取引と一物一価の法則
 金利の決まり方
 金利の種類と金融市場
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:市場の役割、裁定取引について調べておくこと。
復習:長期金利と短期金利の決まり方について整理しておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
「金融工学の騎手たち」
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:金融工学について調べておくこと。
復習:ビデオの内容についてメモをしておくこと。後にレポート提出する。
授業実施特記 ビデオ鑑賞
第4回 内容
「マネー資本主義」
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:リーマン・ショックについて調べておくこと。
復習:ビデオの内容についてメモをしておくこと。後にレポート提出する。
授業実施特記 ビデオ鑑賞
第5回 内容
ライフプラン・資産運用と金融リテラシー
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:卒業してから定年後の生活について、必要な資金額についてプランを考えておく。
復習:資産運用計画をたててみる。
授業実施特記
第6回 内容
リスクとリターン
リスクの定義と尺度、金融リスクの種類
リスク・コントロールの方法。分散投資・証券化・デリバティブ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:金融リスクの種類について整理しておく。
授業実施特記 ビデオ鑑賞についてのレポートを提出
第7回 内容
証券投資論Ⅰ
 ランダム・ウォーク理論と効率的市場仮説
 分散投資の効果(ポートフォリオ理論)
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく>
復習:効率的市場仮説を説明できるようにしておく。
授業実施特記
第8回 内容
証券投資論Ⅱ
資本資産評価理論(CAPM)、行動ファイナンス
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:人はなぜたびたび不合理な行動をするのかまとめておく。
授業実施特記
第9回 内容
デリバティブとは何か
金利の種類と市場、金利の期間構造、デリバティブの定義と種類、
デリバティブ市場拡大の理由、投機家の役割
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:デリバティブの種類と、それぞれの特長について整理しておく。
授業実施特記
第10回 内容
先物取引
先物取引の仕組みと先物の理論価格、金融先物取引
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:先物の理論価格の計算ができるようにしておく。
授業実施特記
第11回 内容
スワップ取引
金利スワップと通貨スワップ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:スワップ取引の方法について整理しておく。
授業実施特記
第12回 内容
外国為替と外貨預金
円高と円安、為替の変動要因、為替先物の理論価格
外貨預金の仕組みと投資収益率の計算、外貨預金の損益分岐点
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:練習問題を次回までに解いておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
オプション取引
オプションの種類と用語
満期日のオプションの価値、真正価値と時間価値
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:オプション取引の方法について整理しておく。
授業実施特記
第14回 内容
オプション損益図の書き方とオプションを使った投資戦略
カバードコール、プロテクティブ・プット、その他
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:練習問題を次回までに解いておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
オプションの理論価格
プット・コール・パリティ、ブラック・ショールズ式
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:事前に配布された資料に目を通しておく。
復習:ブラック・ショールズ式を使ってエクセルで理論価格を計算する。
授業実施特記