最終更新日:2017/01/25
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木4,金3
開講学部・学科等 政経
科目コード 632040500 科目ナンバー
授業名 西洋経済史(19世紀ヨーロッパ)
英文授業名 Economic History of Europe (19th century europe)
担当教員 中岡 俊介

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 経済史概論(基礎)、経済史概論(各論)、日本経済史、東洋経済史など
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
西洋経済史(産業革命前)を履修しておくことが望ましい
後続関連授業 特になし
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 西洋史、経済史、19世紀後半より現代に至る経済発展の流れ

授業の概要・ねらい 近代ヨーロッパにおける工業化の進行は、経済活動を軸にした世界の一体化も進行させた。それに伴い、世界の政治・文化・社会なども大きな変貌を遂げた。しかし、他方で工業化はヨーロッパ優位の世界支配にもつながっただけではなく、各国の社会的な軋轢や国際的な対立、また植民地支配など負の遺産も伴うものとなった。この授業では、19世紀後半から20世紀後半までという近代から現代への移行という時間軸に沿って、その過程と変化への理解を深める。

到達目標 19世紀後半から20世紀後半に至る近現代の経済史に関する基本的な知識を習得する。
教科書と準備するもの 教科書にあたるものは使用せず、参考図書のみ提示する。各回の授業内容に関連したプリントを、毎回配布する。
参考書 藤瀬浩司「欧米経済史〔改訂新版〕-資本主義と世界経済の発展」放送大学教育振興会、2004年
ロンド・キャメロン、ラリー・ニール『概説世界経済史Ⅱ:工業化の展開から現代まで』東洋経済新報社、2013年

その他の参考書については随時指示する。
評価の基準 評価は、基本的に期末試験の成績と、出席時の質疑応答や参加度などの総合評価によって決められる。
具体的評価方法 期末試験を70%、出席時における質疑応答や参加度などの総合評価を30%として、成績を決めることとする。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
板書の問題については、見やすくするよう、要点・ポイントを黄色チョークで書くなど、わかりやすくするような改善を実施した。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業の全体の流れと構成についての説明を行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) 1回目のため特にはないが、春期に西洋経済史(産業革命前)を履修した学生は、その内容をもう一度復習しておくことが望ましい
授業実施特記
第2回 内容
ヨーロッパの工業化の流れ-軽工業から重工業へ
18世紀末から19世紀半ばにかけてのヨーロッパの工業化と主導産業の変化について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
地域と国家-ヨーロッパ小国の戦略
19世紀後半大国の台頭で揺れ動く中、小さな国がいかにして生き残りを図ったかをベルギーとオランダのケースを例として取り上げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第4回 内容
社会的矛盾の拡大-労働者と企業・国家
経済発展に伴って生じた負の問題を、ヨーロッパ各国における労働者階級の事例を中心として説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
世界分割-ヨーロッパの植民地政策
重工業の発展に伴い天然資源の重要性が高まった結果の一つとしての、世界規模での植民地化のプロセスを取り上げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
経済のグローバル化とその矛盾-20世紀初頭
政治的・軍事的な対立が深まる中で、ヨーロッパ各国は経済的に緊密な関係を築き上げていくことになったが、そのプロセスと問題について取り上げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
第一次世界大戦-総力戦の時代
第一次世界大戦は各国間の経済的関係を断ち切る一方で、国家の経済への関与を最大限強める結果となったが、その理由とプロセスについて説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
1920年代の世界経済-ヨーロッパの混迷
第一次大戦後の戦後復興の試みと、それが上手く機能しなかった理由などについてヨーロッパの事例を中心に説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
アメリカの黄金時代
1920年代ヨーロッパが経済的混迷を深める中で、アメリカはただ一国繁栄の極みにあったが、その時代の光と影について取り上げる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
大恐慌-経済的破局と回復の試み
1929年のアメリカ大恐慌がいかにして世界に波及し、それがいかなる帰結を各国にもたらしたかについて説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
第二次世界大戦と戦後経済システムの復興
第二次世界大戦に突入する世界と、戦後いかにしてアメリカが世界経済の復興をデザインしていったのか、について取り上げていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
20世紀資本主義の絶頂期-1960-70年代
第二次世界大戦後の各国の経済復興プロセスと、それがいかに経済的繁栄につながったのかについて説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
危機の時代-新自由主義の台頭
1970年代以降各国は繁栄の影で抱えていた問題が、経済不況により顕在化することになったが、その時なぜ新自由主義的経済政策が受け入れられたのか、というプロセスを追っていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
新たなるグローバル化-1980年-1990年代
新自由主義的経済政策の影響と、80年代末の共産主義国圏の崩壊がいかに経済のグローバル化に影響したかについて説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
経済発展は現代社会に何をもたらしたのか-豊かさの問題
今日経済発展に伴う負の側面で特に「貧富の格差」などに注目が集まっているが、経済発展の影でなぜこのような問題が起こるのかについての考察を最後に試みる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。復習とテストの準備として、今までの授業内容をレジュメに沿って再復習しておくこと。
授業実施特記