最終更新日:2017/03/07
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木5,金4
開講学部・学科等 政経
科目コード 632034200 科目ナンバー
授業名 経済史概論(各論)
英文授業名 Introduction to Economic History (Specific Studies)
担当教員 中岡 俊介

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 経済史概論(基礎)
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
経済史概論(基礎)を履修し、総合教育科目の歴史系科目も履修しておくことが望ましい
後続関連授業 西洋経済史
教職課程科目
テーマ・キーワード 経済史、現代史、グローバルな視点から捉えた世界の経済発展とその問題点

授業の概要・ねらい 授業のねらい:現代に至るまでの時期、具体的には第二次世界大戦後から20世紀末までの世界経済の変化と発展の詳細について知識を身につけ、またその問題についての理解を深める。

授業の概要:戦後の世界経済の発展について、ヨーロッパ・アメリカだけではなく、アジアなど様々な地域についての基本的な知識を習得する。

到達目標 第二次世界大戦後の経済秩序再建プロセスを説明できる
アメリカの経済的役割について理解することができる
各地域の経済発展とその問題点、世界経済のグローバル化と統合などに関する知識が習得できている
教科書と準備するもの 教科書にあたるものは使用せず、参考図書のみ提示する。各回の授業内容に関連したプリントを、毎回配布する。
参考書 授業内容は以下の本に基づいている。

猪木武徳「戦後世界経済史-自由と平等の視点から」中央公論新社、2009年

その他の参考書については随時指示する。
評価の基準 期末試験(またはレポート)ならびに、出席時における授業参加などの度合いなどを成績評価の基準とする。
具体的評価方法 期末試験(またはレポート)の成績を70%という割合とし、出席時における質疑応答や参加の度合いなどに基づく総合評価を30%として評価を行う。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
板書の問題については、見やすくするよう、要点・ポイントを黄色チョークで書くなど、わかりやすくするような改善を実施した。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業全体の流れについての説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 1回目のため特にはないが、春期に経済史概論(基礎)の授業を受けたことのある学生は、内容を一度見直しておいたほうが、授業の全体の流れがつかみやすくなると思われる
授業実施特記
第2回 内容
戦後経済の再建(1):新たな経済秩序の模索
大きな被害を出した第二次世界大戦後、各国がいかにして経済の再建を試みたのか、ということについてヨーロッパのケースを取り上げながら説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、高校で「世界史」の授業を受けた経験をもつ学生は、「世界史」の教科書の「現代」の部分を読み直しておくこと

復習として今回配布されたレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
戦後経済の再建(2):冷戦とドイツ分裂
冷戦体制の確立に伴いアメリカとソ連が対立を深める中で、二度の世界大戦の元凶と見なされたドイツの戦後処理がいかなる修正を迫られたのか、またその結末が何をもたらしたのかについて、経済面での変化に着目しながら説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第2回、第3回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第4回 内容
欧米と世界経済(1):アメリカの経済的優位の喪失
第二次世界大戦後超大国としての地位についたアメリカが圧倒的な優位を保ったのは短い期間にすぎなかったが、それはなぜだったのかについて産業面での地位の変化を見ながら説明していく
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第4回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第5回 内容
欧米と世界経済(2):世界経済とアメリカの役割
アメリカは大戦後の世界経済の再建のためにいかなる犠牲をはらうことになったのか、またそれがアメリカ国内の政治経済にいかなる影響を与えることになったのか、について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第4回、第5回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第6回 内容
欧米と世界経済(3):西ヨーロッパ経済の多様性
アメリカのイニシアティブの下で経済再建を進めるヨーロッパは各国によって回復や成長のプロセスが大きく異なることとなったが、なぜそうなったのかについて詳しく説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第5回、第6回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第7回 内容
欧米と世界経済(4):東ヨーロッパ-社会主義国の苦闘
冷戦体制の構築に伴い、ソ連の影響下に置かれた東ヨーロッパは西側とは別の道を進むこととなったが、その経緯と問題点について経済を中心に説明を行う

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第6回、第7回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第8回 内容
他地域の発展と停滞(1):アジア・アフリカ-脱植民地化という問題
第二次大戦後植民地であったアジア・アフリカなどは次々と独立を果たしていくが、その後の経済的問題や植民地政策の負の遺産などについて説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第8回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第9回 内容
他地域の発展と停滞(2):東アジア-復興と成長
東アジアは戦後社会主義の影響を受けた国々と影響の小さかった国々との間で大きく異なる経済路線を追求することになったが、その結果について経済を中心に説明していく
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第8回、第9回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第10回 内容
他地域の発展と停滞(3):ラテンアメリカ-経済転換の困難性
旧植民地国家とも、また東アジアとも異なる経済政策を通じて経済の成長を図ってきたラテンアメリカ諸国の経済的特徴とその問題点について説明していく
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第8回、第9回、第10回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第11回 内容
危機と転換の時代(1):エネルギー危機と農業の停滞
1970年代以降のドル危機と石油危機を通じて世界経済は大きく方向を変えていくこととなったが、変化の過程において起こった経済的問題とその結果としての国際経済の低迷について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第5回、第6回のレジュメを見直し、まとめたノートを見直しておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第12回 内容
危機と転換の時代(2):成長の時代の終焉と社会構造の変化
1970年代以降なぜ経済成長が追及できなくなったのか、その背景はいかなるものであったのか、ということについて女性就労の変化などについて触れながら説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第11回、第12回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第13回 内容
1980年代以降(1):新自由主義の時代
1970年代の経済低迷を乗り越えるために利用されることとなった新自由主義経済政策が、いかに大きな影響を今日まで残すことになったのかを、具体的な例として知られるアメリカやイギリスなどを中心に説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第11回、第12回のレジュメを見直し、まとめたノートを振り返り、また今回の授業内容をレジュメも含めてまとめなおすこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第14回 内容
1980年代以降(2):アジアの台頭と社会主義国圏の破綻
世界経済の重心の変化に伴って台頭するアジア経済、さらに80年代末変化に対応することができず崩壊した社会主義国圏などについての説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第15回 内容
1980年代以降(3):経済統合への動き
ヨーロッパを中心に進められていく地域間統合の動き、またグローバル化を通じて進行する国際間の経済統合について、その歴史的経緯と問題などを説明していく
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。復習とテストの準備として、今までの授業内容をレジュメに沿って再復習しておくこと。
授業実施特記