最終更新日:2017/03/07
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 木5,金4
開講学部・学科等 政経
科目コード 632034100 科目ナンバー PEE01205
授業名 経済史概論(基礎)
英文授業名 Introduction to Economic History (Introductory Studies)
担当教員 中岡 俊介

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 特になし
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
総合教育科目の「日本史」、「西洋史」などの授業と一緒に受講してもらえれば、授業の理解度を高めることができると思われる
後続関連授業 「西洋経済史(産業革命前)」、「西洋経済史(19世紀ヨーロッパ)」
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 歴史、古代から近代まで

授業の概要・ねらい
授業のねらい:世界の歴史の流れ、出来事や経緯が、経済史という観点からいかに分析・研究されているか、ということについて理解を深める。

授業の概要:古代以降の各国独自の経済システムの構築とその経済発展への影響、19世紀以降の世界的な経済関係の緊密化やグローバル化などについての基本的知識を身につける。
到達目標 欧米および世界の経済発展における諸条件の形成について解説できる
各国の経済発展の差異について説明することができる
経済のグローバル化の歴史的な流れとその問題点を理解することができる
教科書と準備するもの 教科書にあたるものは使用せず、参考図書のみ提示する。各回の授業内容に関連したプリントを、毎回配布する。
参考書 ピーター・スターンズ編『ビジュアル1001の出来事でわかる世界史』日経ナショナルジオグラフィック社、2012年
金井雄一他編『世界経済の歴史-グローバル経済史入門』名古屋大学出版会、2010年
ロンド・キャメロン、ラリー・ニール著『概説世界経済史Ⅰ』東洋経済新報社、2013年
その他の参考書については随時指示する。
評価の基準 期末試験(ないしレポート)と、授業参加などを判断基準として総合的に評価を行う。
具体的評価方法 期末試験(ないしレポート)の成績を70%、質疑応答や授業参加などの総合評価を30%とし、これらの評価に基づき成績を決めることとする。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
板書の問題については、見やすくするよう、要点・ポイントを黄色チョークで書くなど、わかりやすくするような改善を実施した。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
授業全体の流れについての説明を行う
授業時間外における学修(予習・復習等) 1回目のため特にはないが、高校などで「世界史」の授業を受けたことのある学生は、手元に教科書がある場合もう一度見直しておいたほうが、授業の全体の流れがつかみやすくなると思われる
授業実施特記
第2回 内容
最初の経済活動(1)-農業の発展と古代文明の誕生
人類が誕生して以降、長年にわたって営まれてきた狩猟採取の生活が、農業の誕生によっていかに人類の生活条件を変え、その結果文明が生まれたのか、そして気候や地理条件の差がいかに各地域の文明に差を生み出したのかについて説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、高校で「世界史」の授業を受けた経験をもつ学生は、「世界史」の教科書の「古代」の部分を読み直しておくこと

復習として今回配布されたレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第3回 内容
最初の経済活動(2)-商業の発展と経済交流
農業の誕生と同時に、余った農産物などを取引商品として利用する形で商業が発展を始めたが、その背景には何があったのか、また商業の発展が遠距離間の経済交流を強めた理由などについて説明を行う
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として第2回、第3回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと
授業実施特記
第4回 内容
古代文明と経済活動-ギリシャとローマ帝国
オリエント世界の発展に影響される形で、ヨーロッパでもギリシャ文明、そしてローマ帝国が姿を現すことになったが、両文明の起源と成長について、またその存在が後世にいかに影響を及ぼすこととなったのか、について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第2回・第3回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
東西交流の活発化-イスラム帝国と隋・唐王朝
6-7世紀頃、西のオリエント世界ではイスラム帝国が興隆し、また東の中国では隋・唐王朝が巨大な勢力として台頭したが、そこには中央アジアやユーラシア北部で活動する遊牧民の存在が大きな影響を与えていた。大まかな歴史の流れと、東西の交流の拡大について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
モンゴル帝国の時代-東西を融合させた大帝国
ユーラシア大陸の西側と東側という地域区分を超えて、大陸を統合しその後の世界史の枠組みを大きく変えた存在がモンゴル帝国であった。彼らの征服活動と、そして変化のあり様を経済の流れを中心に説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメ内容を見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
ヨーロッパ中世世界-その特徴について
ローマ帝国の崩壊後、ヨーロッパに生み出された新秩序は異民族の侵入により部族国家のあり様などに影響された世界であった。「封建制」と呼ばれるそのシステムの特徴と、やがてそれが崩壊に向かった背景について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第4回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
ヨーロッパ発展の諸条件(1)-最初の海外進出と世界交易-
中世ヨーロッパにおける経済システムのあり方とその危機について触れ、大航海時代が危機の乗り越えのために果たした役割について説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第4回及び前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
ヨーロッパ発展の諸条件(2)-プロト工業化-
大航海時代後に拡大したヨーロッパの商業活動とそれを通じた物産の流れがいかにヨーロッパにおける諸工業の発展につながったのか、ということについて幾つかの商品の例を取り上げながら説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
ヨーロッパ発展の諸条件(3)-国家体制の変化-
経済の発展を支えるという点で重要な国家の役割について取り上げ、財政基盤などの確立を通じた金融システムの発展と商業活動への影響について説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第8回と前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
ヨーロッパとアジアの17-18世紀
ヨーロッパが工業化に向けての変化を見せ始める一方で、アジアは独自の国家・経済体制による繁栄を続けていたが、ヨーロッパとの接触の中でいかなる変化を見せつつあったのかについて説明する
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第5回、第6回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
近代における経済発展(1)-イギリス産業革命のケースから-
イギリスの産業革命についての説明を行い、初期の工業発展がいかに19世紀以降の各国の発展のあり方と異なっていたのかについて詳細に触れる
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、第8回、第9回、第10回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
近代における経済発展(2)-科学技術と高等教育の影響について-
19世紀以降科学や技術のありかたが産業発展や国の経済発展に大きな影響を与えることになったが、その背景について高等教育システムの変化などを交えながら説明を行う
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
再編成される世界-世界経済秩序の変化
ヨーロッパで工業化が進行する中で、世界の経済体制は大きな転換点を迎えることとなるが、その変化に各地域がいかに対応していったのかについて説明を行う
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。まとめの段階で疑問点が生じた場合は、次回の授業で質問のためにメモしてまとめておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
経済史から見た近代のグローバル化-最初のグローバル化としての19世紀後半-
19世紀後半以降、世界経済は当時の政治・国際状況などの影響を受けつつも国際間の分業体制を確立していくこととなったが、その特徴と問題点などについて説明をおこなう
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習として、前回のレジュメを見直しておくこと

復習として今回のレジュメを見直し、ノート書きでまとめておくこと。復習とテストの準備として、今までの授業内容をレジュメに沿って再復習しておくこと。
授業実施特記