第1回 |
内容
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ガイダンス:授業の概説、授業の進め方、教科書、評価の仕方などについて説明する。 使用する教科書の序章を参考に、経済学史を学ぶ意義について説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 シラバスを読んでくること。 復習 教科書の序文を読み直し、経済学史を学ぶ意義についてまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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効用について1 限界革命について講義する。限界革命の歴史的背景、経済活動における価値観の変化について考察する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の129~134頁を読んでおくこと。 復習 限界革命の歴史的背景、その時代の価値に対する見方の変化についてまとめる。 |
授業実施特記 |
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第3回 |
内容
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効用について2 ジェポンズの議論について講義する。また、メンガーのメンガー表についての議論について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の134~140頁を読んでおくこと。 復習 メンガーについて、メンガーの原文をよく読んでまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第4回 |
内容
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効用について3 メンガーの希少性についての議論、交換についての議論を、メンガーの原文を読みながら説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 配ってあるメンガーの原文をよく読んでくること。 復習 メンガーの文章から内容を把握し、まとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第5回 |
内容
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効用について4 ワルラスの限界効用逓減についての説明および一般均衡分析という考え方について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の140~146頁を読んでおくこと。 復習 ワルラスの説明を整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
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第6回 |
内容
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効用について5 限界革命の三人組の先駆者として、チューネン、クルノー、ゴッセンの議論について講義する。限界革命に近づきながらも、何が足りなかったのか明らかにする。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の146~150頁を読んでおくこと。 復習 それぞれの議論について優れているところ、足りなかったところについて整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
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第7回 |
内容
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効用について6 効用の概念を厳密に考えたパレートは無差別曲線に注目することによって、基数的効用論から序数的効用論に議論の土台を移した。この経緯と内容と意義について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の150~154頁を読んでおくこと。 復習 無差別曲線ついて整理し、説明できるようにしておくこと。 |
授業実施特記 |
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第8回 |
内容
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効用について7 パレート最適について、ボックス・ダイヤグラムを使って説明する。さらに、パレート最適が前提にしている「安定」=「最適」について、批判的に考えるゲーム論の考え方について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の155~161頁を読んでおくこと。 復習 ボックス・ダイヤグラム、囚人のジレンマについて理解し、整理してまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第9回 |
内容
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企業について1 19世末から20世紀初頭に欧米では大規模な企業の活動が目立つようになった。そのような時代に、有閑階級や顕示的閑暇と顕示的消費について論じ、企業の独自性に注目したヴェブレンの議論について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の163~171頁まで読んでおくこと。 復習 ヴェブレンが注目した企業の独自性についてまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第10回 |
内容
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企業について2 「イノベーション」、「企業者」を経済の発展の大きな役割を担う者として捉えるシュンペーターの議論について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書の171~174頁を読んでおくこと。 復習 シュンペーターの「イノベーション」「企業者」という言葉の意味するものについて整理しまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第11回 |
内容
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企業について3 バーリとミーンズの「所有と経営の分離」、コモンズやコースの企業を分析できる経済学、ウィリアムソンの取引費用の経済学について説明し、経済学と経営学の関係について講義する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書175~188頁を読んでおくこと。 復習 それぞれの経済学者の企業に関する議論についてまとめるとともに、経済学と経営学の関係について整理しておくこと。 |
授業実施特記 |
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第12回 |
内容
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失業について1 1929年のニューヨーク株式市場での大暴落をきっかけとする「大恐慌」は、それまでの経済学が説明しえないものであった。当時の状況と経済学がぶつかった壁について説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書189~194頁を読んでおくこと。 復習 大恐慌の状況と経済学が行き詰まった状態について整理しまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第13回 |
内容
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失業について2 経済学者は市場メカニズムの問題点として「期待」と「貨幣」に注目していた。ケインズはそれらに対して期待投資収益率と流動性選好から説明を加え、長引く不況の原因を示した。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書195~206頁を読んでおくこと。 復習 期待投資収益率と流動性選好の両方が、不確実で不況をもたらしてしまうその道筋について整理してまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第14回 |
内容
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失業について3 失業をなくすための現代の経済政策について講義する。ケインズの所説を受け継いでマクロ経済学が生まれたが、ミクロ経済学との関係が問題になった。サミュエルソンの新古典派総合、フィリップス曲線、マネタリズム、合理的期待仮説などの議論について説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書207~229頁を読んでおくこと。 復習 現代の経済理論のテーマとなっている問題について整理してまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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第15回 |
内容
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経済学の歴史を学ぶ意義について まとめとして、この科目の最初の授業時に考察した経済学史を学ぶ意義について再び考えてみたい。それぞれのテーマについて論じてきたが、その現代的な意味について説明する。また、全体的にまた包括的に経済学の歴史を知っていることの意義について論じる。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習 教科書231~258頁 復習 包括的な経済学の歴史を知っていることの意義について自分の言葉でまとめておくこと。 |
授業実施特記 |
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