最終更新日:2017/03/16
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 月4,月5
開講学部・学科等 政経
科目コード 631035900 科目ナンバー
授業名 外交史(現代)
英文授業名 Diplomatic History (Contemporary)
担当教員 池田 十吾

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
国際関係論、国際政治
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 冷戦、米ソの対立、安全保障

授業の概要・ねらい 戦後アメリカ外交史について論じます。戦後のアメリカ外交は、冷戦(cold war)をめぐる米ソ対立の歴史であり、「冷戦の歴史」であると言えます。
 戦後、ソ連の力とイデオロギーによる侵略に対し、アメリカは「反ソ・反共」を中心とした対ソ封じ込め政策をとり、ソ連に対して対立とデタントを繰り返してました。アメリカ外交政策を分析して講義します。
 また、戦後の歴代大統領のアメリカ外交を論じることによって、「冷戦構造」の分析をも考案します。戦後世界とアメリカ外交を知る理解力を養うことができることを目的とします。
到達目標 1各自の研究テーマに関する専門知識習得することができる。
2外交史を研究する際に必要となる専門的スキルの向上を目指す。
3授業における議論とレポートによる報告を通じてコミュニケーション能力が向上する。
教科書と準備するもの 共著『戦後アメリカ外交の軌跡』(勁草書房,1997年)。
参考書 共著『日本外交のアイデンティティ』(南窓社、2004年)。

評価の基準 秋期試験、レポート、出席回数及び授業態度
1講義の内容と論理の展開を理解していること。
2外交を知るうえで必要な知見を理解することができること。
3各自の研究テーマに必要な知識と能力を得ることができていること。
 以上の3点に着目し、発表とレポートを用いてその到達度による成績評価します。 

具体的評価方法
 具体的評価方法 授業の出席回数と秋期試験による理解力を評価します。また、クラス・ディスカッションによっても、講義の理解力をチェックします。
 授業態度(40%)および定期試験(60%)の総合力を評価します。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
講義に対する質問時間を設けます。
授業評価アンケートに対し、適切で効果的な対応をいたします。

単位互換 世田谷6大学コンソーシアム
首都圏西部単位互換
その他
特記

授業計画
第1回 内容
「アメリカの建国理念と政治外交の特質」
1776年7月4日の建国理念について、その政治哲学理念を説明する。また、アメリカ外交の特質と政治システムの特徴についても分析する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。

授業実施特記
第2回 内容
冷戦(Cold War)に始まりについて論じる。その内容は、①戦時中の米ソの奇妙な関係、②戦後ソ連の膨張、③イラン、トルコ、ギリシャの情勢、④封じ込め戦略について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第3回 内容
「ヨーロッパ復興計画(マーシャル・プラン)と北大西洋条約(NATO)」について論じる。その内容は、①戦後ヨーロッパの経済的復興を成し遂げたマーシャル・プランの成立過程とその計画、②冷戦の進行とNATOの創設、③ヨーロッパ統合について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第4回 内容
アメリカの戦後アジア政策ついて論じる。その内容は①ソ連「アメリカの対アジア政策(中国共産党政権の誕生と朝鮮戦争の勃発)」にのアジアへの転換、②共産主義中国政権の成立、③アメリカ極東政策の再評価、④朝鮮戦戦争とトルーマン・マッカーサー論争である。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第5回 内容
「アイゼンハワー政権の冷戦政策とその展開」
その内容は、①アイゼンは和政権の誕生、②ニュー・ルック戦略、③中国との局地紛争と瀬戸際政策である。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第6回 内容
「ベルリン危機とキューバ危機」
①第一次ベルリン危機、第二次ベルリン危機、第三次ベルリン危機、②キューバ危機の発生と展開について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第7回 内容
「冷戦時代の第三世界外交」
①アメリカの第三世界関与の構図、②第三世界に対する外交手段について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第8回 内容
「ベトナム戦争と封じ込め政策」
①冷戦の接点としてのベトナム、第一次インドシナ戦争、②戦争への介入と戦争の長期化、③アメリカ世論の変化について説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第9回 内容
「冷戦からデタントへ」
①米ソ冷戦時代における時代区分、②国際社会における多様化、③アメリカの相対的な力の低下、④米中関係の改善。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第10回 内容
「第三世界への介入と挫折」
①アメリカの相対的衰退と第三世界(カーター政権の外交理念)、②資源ナショナリズムと中東戦争、③イスラエル・エジプト講和、④イラン革命と中ソ関係、パナマ運河条約改定と人権外交。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第11回 内容
「レーガン政権と第二次冷戦」
①新冷戦時代の到来(軍拡と軍備管理)、②レーガン大統領の共産主義撲滅運動、③レーガノミックス、④レーガノミックスの誤算。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第12回 内容
「ブッシュ・セニア政権と新世界秩序」
①冷戦の終焉、②ソ連の解体、③湾岸危機から湾岸戦争へ、④第三世界とブッシュ政権。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第13回 内容
「クリントン政権とアメリカ外交の新たな模索」
①クリントン外交の課題、②外交に対する国民の支持の低下、③クリントン外交の混乱。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第14回 内容
「ブッシュ・ジュニア政権と対テロおよびイラク戦争」
①9.11とテロ戦争、②イラク戦争とその誤算、③未曽有の経済危機。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記
第15回 内容
「まとめ」アメリカと現代世界
アメリカ外交の課題とアメリカ外交の展望について述べる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。
復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。
授業実施特記 定期試験について、説明します。