対象年度	年度	2017	期	(週1ｺﾏ)秋期	開講時限	金3
開講学部・学科等	政経
科目コード	631033600		科目ナンバー
授業名	政治制度論（各論）
英文授業名	Political Institutions(Studies on Political Institution of Major Countries)
担当教員	山田　亮介

授業形態	講義
	e-learning利用		その他：
担当形態	単独
関連する授業	政治制度論（総論）、憲法（総則・統治機構論）、比較憲法A・B
	当科目履修前に履修して おくことが望ましい科目	特になし
	後続関連授業	特になし
教職課程科目	教科に関する科目
テーマ・キーワード	主要国の政治制度、条約、国際人権法、国際連合

授業の概要・ねらい	グローバル化が言われて久しい今日、国際社会における国家は、外交・経済・安全保障・移民といった様々な点で相互に関連しあいながら存在している。複雑多様化する国際情勢は、各国の政策決定や世論にも影響を与えている。このような中にあって、自国のことのみならず、他国の政治制度を学ぶ意義は一層増していると言えよう。 　本講義においてはまず、総論で学んだ基本的な知識や問題意識を踏まえて、主要国の政治制度の特徴や相違点を考察する。その上で、国家の枠組みを超えた関心事、例えば、核兵器やテロ、国籍、国際人権法などといった視点からも、国際政治をめぐる問題を検討したい。
到達目標	①主要国の政治システムの特徴を理解し、日本との相違を説明できるようになる。 ②国際法において、国籍や人権はどのように扱われているかについて理解を深める。 ③国際政治をめぐる諸問題について、今後関心を持って自ら考えるための前提知識を身につける。
教科書と準備するもの	指定しない。 適宜、資料等を配布し、それに基づいて講義を行う。
参考書	・主要国政治システム概論[改訂版]　中村勝範(編)　　慶応義塾大学出版会 ・比較政治制度論　建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史(著)　　有斐閣アルマ ・比較憲法学[第2版] 　塩津徹(著)　　成文堂 ・現代議会制度論　日本と欧米主要国　藤本一美(著)　　専修大学出版局 ・国際政治学 (New Liberal Arts Selection) 中西 寛、石田 淳、田所 昌幸 (著)　有斐閣　等
評価の基準	①国際社会の主要各国の政治制度について、日本との相違を説明することができる。 ②各国の政治制度に、条約などの国際法がどのように作用するかを理解した上で、現在の国際政治における様々な問題点を把握・理解している。 上記2つの観点から、その理解到達度を評価する。
具体的評価方法	原則として学年末試験（100％）によって評価するが、受講態度や講義への参加なども考慮する。

授業評価アンケート フィードバック・ 受講生へメッセージ	図表や要点をまとめたプリントを配布し、論点をわかりやすく解説することで、学生がより理解できるように配慮する。またわからない点などがあれば、講義中はもとより、講義時間外においても積極的に質問にきてほしい。
単位互換
特記

第1回	内容	ガイダンス 【概要】政治制度（各論）の講義内容、講義の進め方、評価方法の説明などを行う。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】本講義のシラバスに目を通してくる。 【復習】講義の進め方、内容などで疑問点があれば整理しておく。
	授業実施特記	特になし
第2回	内容	戦前の日本の政治制度 【概要】戦前の日本の政治制度の特徴について、講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、戦前の政治システムの特徴と思う点を挙げておく。 【復習】戦前の天皇の地位、内閣と議会の関係などに留意して、講義内容を整理する。
	授業実施特記	特になし
第3回	内容	現在の日本の政治制度 【概要】現在の日本の政治制度の特徴について、講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】国会・内閣・裁判所を中心に、それぞれの役割および関係について予習する。 【復習】戦前から戦後で日本の政治制度はどのように変化したかについて、まとめる。
	授業実施特記	特になし
第4回	内容	イギリスの政治制度 【概要】イギリスの政治制度の特徴について、講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、イギリスの政治問題を一つ調べてくる。 【復習】イギリスの議院内閣制の特徴を中心に、政治制度を整理する。
	授業実施特記	特になし
第5回	内容	アメリカの政治制度 【概要】アメリカの政治制度の特徴について、講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】アメリカ建国の歴史について、あらかじめ調べておく。 【復習】アメリカの大統領制の特徴を中心に、政治制度を整理する。
	授業実施特記	特になし
第6回	内容	ドイツ・フランスの政治制度 【概要】ドイツおよびフランスの政治制度について、比較しながらそれぞれの特色を講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、両国の違いを自分なりにまとめる。 【復習】両国とも大統領を置くが、政治制度としてどのような点が異なるかを整理する。
	授業実施特記	特になし
第7回	内容	中国・台湾の政治制度 【概要】中国および台湾の政治制度について、それぞれの特色を講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】あらかじめ配布するプリントの図に目を通してくる。 【復習】中国と台湾の関係や、それぞれの政治制度の特徴を整理する。
	授業実施特記	特になし
第8回	内容	東南アジア諸国の政治制度 【概要】フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールといった東南アジア諸国の政治制度を比較検討する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】東南アジアが日本とどのような関係にあるかを自分なりにまとめてくる。 【復習】それぞれの国の政治制度の特色と違いについて、整理する。
	授業実施特記	特になし
第9回	内容	EUの政治制度 【概要】ヨーロッパ連合の特殊性、政治システムについて講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】EU加盟国にはどのような国があるかを調べておく。 【復習】EUとEU加盟各国の間の権限、関係性についてまとめることで、EUの特徴を整理する。
	授業実施特記	特になし
第10回	内容	国際法規と条約 【概要】条約の締結、条約の留保、条約の適用と解釈について学ぶ。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】日本が締結している代表的な条約をいくつかリストアップしてくる。 【復習】条約がどのようにして国内に作用するかについて、整理する。
	授業実施特記	特になし
第11回	内容	地球環境問題への世界的取組み 【概要】地球温暖化問題について、国際政治がどのように取り組んでいるか、また取り組むべきかを考える。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】地球温暖化問題について、日本政府の取組みを調べる。 【復習】地球温暖化問題に関する取極や、今後の解決策について考える。
	授業実施特記	特になし
第12回	内容	国際人権法の歴史と発展 【概要】人権保障の国際的意義を学んだ上で、世界人権宣言や個別人権条約について講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】人権の有する前国家性について調べておく。 【復習】条約等による国際的人権保障の今日的意味についてまとめる。
	授業実施特記	特になし
第13回	内容	核・内戦・テロと国連の活動 【概要】国家を超えた様々な問題について、それに対する国際的な対応と合わせて勉強する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】世界における内戦地域、テロについて外務省のホームページなどを調べて、予習する。 【復習】核による牽制、新しい戦争について、日本がどのようなスタンスをとるべきか考える。
	授業実施特記	特になし
第14回	内容	国家以外の国際的地域について 【概要】領土問題や海洋、宇宙などのテーマについて、講義する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【予習】日本をとりまく領土、領海問題などについて調べておく。 【復習】海洋や宇宙といった国際的地域について、整理する。
	授業実施特記	特になし
第15回	内容	後期のまとめ・授業内試験 【概要】後期講義内容の総括と質疑応答、授業内試験を実施する。
	授業時間外における学修（予習・復習等）	【準備】これまでの講義における質問事項をまとめておく。期末試験の準備をしておく。
	授業実施特記	特になし