最終更新日:2017/01/28
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金3
開講学部・学科等 政経
科目コード 631030900 科目ナンバー
授業名 政治制度論(総論)
英文授業名 Political Institutions (Introduction)
担当教員 山田 亮介

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 政治制度論(各論)、憲法(総則・統治機構論)、比較憲法A・B
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
特になし
後続関連授業 政治制度論(各論)
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 政治制度、国際法、国際政治

授業の概要・ねらい  21世紀に入り、国際社会が複雑化する中で、国家の在り方も一様ではなくなっている。本講義においては、まず国家・主権概念の成立過程を学ぶ。
 その上で、国内の統治システムとして、どのような政治制度が存在するのか、その分類や制度の仕組みを解説する。また、グローバル化が進む国際政治の分野における様々な論点、例えば、安全保障や地域主義、国際法と人権といったテーマにも言及したい。学生には、これから更に変化する国際情勢に関心をもち、その中で自分がどうあるべきか考える一つのきっかけになって欲しい。
到達目標 ①国家と主権、様々な政治制度の基本的な概念・原理を理解する。
②国家をめぐる諸問題、条約や国連憲章等の国際法の視点からも、現代の国際政治を考える力を養う。
教科書と準備するもの 指定しない。
適宜、資料等を配布し、それに基づいて講義を行う。
参考書 ・主要国政治システム概論[改訂版] 中村勝範(編) 慶応義塾大学出版会
・比較政治制度論 建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史(著) 有斐閣アルマ
・国際法学講義 杉原高嶺(著) 有斐閣
・ナショナリズムとグローバリズム―越境と愛国のパラドックス―
               大澤真幸・塩原良和・橋本努・和田伸一郎(著) 新曜社 等
評価の基準 ①政治制度を考える上で必要となる基本的な知識や概念について説明ができる。
②国家と国際社会の関係性、国際法の特徴、現代国際政治をめぐる諸問題を理解するうえで必要な知識が身についている。
上記2つの観点から、その理解到達度を評価する。
具体的評価方法 原則として学年末試験(100%)によって評価するが、受講態度や講義への参加なども考慮する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
図表や要点をまとめたプリントを配布し、論点をわかりやすく解説することで、学生がより理解できるように配慮する。またわからない点などがあれば、講義中はもとより、講義時間外においても積極的に質問にきてほしい。
単位互換
特記 特になし

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
【概要】政治制度(総論)の講義内容、講義の進め方、評価方法の説明などを行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】本講義のシラバスに目を通してくる。
【復習】講義の進め方、内容などで疑問点があれば整理しておく。
授業実施特記 特になし
第2回 内容
国家の成り立ちと主権の成立
【概要】様々な国家概念を紹介し、現代における「国家」とは何かを考える。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、自分なりに国家とは何か考えてみる。
【復習】国家に関する思想を整理し、それぞれの違いをまとめておく。また主権概念の成立と分類、主権国家の成立経緯を確認する。  
授業実施特記 特になし
第3回 内容
権威主義体制と独裁政治
【概要】権威主義体制による統治体制の種類およびそのメカニズムを理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】現在、独裁制を採るといわれている国をリストアップする。
【復習】独裁政治のメカニズムと種類を整理する。
授業実施特記 特になし
第4回 内容
権力の分立
【概要】権力分立の意義とロックやモンテスキューといった伝統的な権力分立論を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、権力分立の意義を考える。
【復習】権力分立の思想は、現在の日本において、どのように取り入れられているかまとめる。
授業実施特記 特になし
第5回 内容
選挙システムと議会制民主主義
【概要】選挙区制、比例代表制など、それぞれの選挙システムを説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリント上の選挙制度の分類と特徴に目を通しておく。
【復習】それぞれの選挙制度がどのような政治制度に帰結するか、また議会制民主主義の概念について整理する。
授業実施特記 特になし
第6回 内容
国民主権の原理
【概要】国民主権にいう「国民」とは何かを踏まえたうえで、間接民主制、直接民主制について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通し、国民主権とは何か自分の考えをまとめておく。
【復習】国民の主権行使の方法、国民の範囲について、講義で学んだことを整理する。
授業実施特記 特になし
第7回 内容
政党政治
【概要】国民の意思を政治に反映させるシステムとしての「政党制」について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】日本に現存する政党とそれぞれの特徴を調べる。
【復習】議会政治において政党の果たす役割を整理する。
授業実施特記 特になし
第8回 内容
執行府と立法府の関係①―議院内閣制―
【概要】日本やイギリスの採用する議院内閣制の基本的なメカニズムについて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリントの図に目を通してくる。
【復習】議院内閣制とは何か、その特徴をまとめておく。
授業実施特記 特になし
第9回 内容
執行府と立法府の関係②―大統領制・半大統領制―
【概要】アメリカの大統領制、議院内閣制と大統領制の折衷的な半大統領制(フランス)の基本的なメカニズムについて解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】大統領を置く国家を調べておく。
【復習】大統領制と議院内閣制の違い、また半大統領制の特徴をそれぞれ整理する。
授業実施特記 特になし
第10回 内容
地方自治制度
【概要】中央政府と地方の関係、分権のあり方について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】あらかじめ配布するプリントに目を通した上で、地方自治の本旨を調べる。
【復習】地方自治の多様なあり方を類型化し、それぞれの特徴を整理する。
授業実施特記 特になし
第11回 内容
国際法と国家
【概要】国内法と国際法の相違点、また国際社会における国家の地位について、理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】国際法にはどのような種類があるかをリストアップしておく。
【復習】国内法と国際法の違い、二国間条約、多国間条約などの分類をまとめる。
授業実施特記 特になし
第12回 内容
国際社会と安全保障
【概要】国際連合の成立から、現在の安全保障の実態について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】集団的自衛権と集団的安全保障の違いを調べておく。
【復習】国際連合の成立、役割、安全保障において果たす機能などについてまとめる。
授業実施特記 特になし
第13回 内容
人権保障の国際的拡がり
【概要】無国籍児童の防止、男女同権など、国際政治の中における人権保障に焦点をあてて講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】国際社会において人権はどのように取り扱われるべきかを考えておく。
【復習】国際政治における具体的な人権問題を挙げて、それぞれの解決に必要な施策を考える。
授業実施特記 特になし
第14回 内容
グローバリゼーションと地域主義
【概要】ヨーロッパ連合やアジアの地域統合といったグローバル化する現代社会について考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】グローバリズムとナショナリズムについて、調べておく。
【復習】EUの性質とアジアの地域統合の違いなどを整理する。
授業実施特記 特になし
第15回 内容
前期のまとめ・授業内試験
【概要】前期講義内容の総括と質疑応答、授業内試験を実施する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 【準備】これまでの講義における質問事項をまとめておく。期末試験の準備をしておく。
授業実施特記 特になし