最終更新日:2017/01/16
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 木4
開講学部・学科等 政経
科目コード 631027300 科目ナンバー
授業名 近代日本政治史
英文授業名 Political History of Modern Japan
担当教員 原田 伸一

授業形態 講義
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業 近代日本政治史を受講するのにあたり,政治学・行政学の科目と平行して履修することをすすめます。歴史とともにまなぶことで,現代政治への理解がふかまるはずです。
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
近代日本史をあつかう科目全般
後続関連授業 現代日本政治史
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 幕末から戦後占領期にかけての政治・外交史をみる

授業の概要・ねらい 【授業の概要】
・いかにしてこんにちの政治・行政のしくみができあがったのか,政治・外交・思想・制度形成の点をふまえて講義をおこなう。
・本講義ではとくに政党内閣の形成と展開(1910年代から30年代)について詳しく説明する。それはこの時期の動向が,こんにちにおける政治実体を評価・分析するうえで重要であるからにほかならない。
【ねらい】
・こんにちの政治・行政のしくみやうごきについて理解するため,その前提や予備的な考察となる近代政治史の知識を身につけることができる。
・こんにちおよび将来にわたり,われわれがどのように政治的な決定をくだすべきか,近代の政治から考えることができる。
到達目標 ・近代日本における政治史を,外交・思想・制度形成の点をふまえつつ理解することができる。
・歴史上に登場する人びととくにリーダーたちの態度や決定を参考にしつつ,政治参加の場での自己判断や自己分析をすることができる。
教科書と準備するもの 教科書は,
北岡伸一『日本政治史-外交と権力』(有斐閣,2011年)を指定します。
毎回の授業で,レジュメを配布します。
授業で解説する際は,板書ではなく,レジュメから説明します。

国語辞書、漢和辞典、歴史事典などが入った電子辞典もしくはインストール済みのノート型パソコン、あるいはネットブック、iPadのような情報端末があればお持ちください。

ノートはかならず用意してください。
ノートは毎日とるべきです。講義でメモをするためのノートと,講義の記録と自習用にもう1冊べつにノートを用意しましょう。

高校で日本史を履修していない学生は,大学受験用の参考書を用意し,事前学習することをすすめます。ある程度の歴史の知識が無いとむつかしく感じることがあります。
参考書 近代日本政治および外交を時系列的にあつかったものとして,多くのテキストが書店に並んでいます。

通史なら,中央公論新社から刊行されている『日本の近代』シリーズか,小学館の『大系日本の歴史』シリーズ,もしくは講談社『日本の歴史』シリーズをすすめます。いずれも文庫化されていますので,比較的手に入りやすいでしょう。

通史ではなく,テーマ設定された研究書を読むのであれば,ソフトカバーか新書・文庫から選ぶとよいでしょう。
近代・現代日本政治史に関連するところでは,中央公論新社が古くから良書を送り出しています。最近では,ちくま新書も外せません。あと,名著や古典を収録し絶大な信頼を寄せられている,講談社学術文庫や岩波現代文庫もチェックしておくべきです。

そのなかでとくに勧めるとすれば以下のテキストとなります。
・清水唯一朗『近代日本の官僚』(中公新書,2013年)
・筒井清忠編『昭和史講義』(ちくま新書,2015年)
・筒井清忠編『昭和史講義2』(ちくま新書,2016年)
・坂野潤治『日本近代史』(ちくま新書,2012年)
・坂野潤治『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫版,2009年)
評価の基準 ・教科書および講義の内容を把握し,要点を説明することができる。
・歴史から現代を理解する視点をもち,かつ自身で分析ができる。

具体的評価方法 ■配点
 ○定期試験(論説問題2問出題 自筆のノートのみ持ち込み可):80パーセント
 ○平常点:20パーセント
 
平常点は授業への参加姿勢,受講態度から判断し評価します。また積極的な発言やリアクションも評価対象となります。
関連リンク 史料にみる日本の近代,近代日本人の肖像,近代デジタルライブラリー
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
・丁寧にやさしく教えることをモットーに,少しでも政治史への関心が生まれるよう講義します。
単位互換
特記 日本史の知識に不安がある方は,授業で指定の教科書ならびに大学受験用の参考書を併せてお持ちになることをおすすめます。

授業計画
第1回 内容
■ガイダンス:政治史とは何か
講義の目的、評価法、授業計画を説明

「政治史とは,ある政治的単位における権力争いである」
かつてそのような定義がなされましたが,
こんにち政治史をまなぶ意味について,解説していきます。
また,講義計画や評価法についての説明をおこないます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 指定教科書を一読しておく。講義の目的,評価法,授業計画を再確認する。
必要であれば,大学受験用の日本史の参考書を用意しておく。
授業実施特記 ガイダンスではレポートの提出規定や,評価法など,たいせつな説明をしますので,かならず出席するようにしてください。
第2回 内容
■第1章 幕藩体制の政治的特質
授業時間外における学修(予習・復習等) 以下,1授業あたり1章ごとに教科書の内容について説明します。該当箇所をかならず一読し,分からない用語や人名は調べてノートに記すようにしておきましょう。

第1章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第3回 内容
■第2章 西洋の衝撃への対応
授業時間外における学修(予習・復習等) 第2章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第4回 内容
■第3章 明治国家の建設
授業時間外における学修(予習・復習等) 第3章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第5回 内容
■第4章 政府批判の噴出
授業時間外における学修(予習・復習等) 第4章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第6回 内容
■第5章 明治憲法体制の成立
授業時間外における学修(予習・復習等) 第5章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記 近代日本政治史でとくに重要な概念が「明治憲法体制」です。よく理解できるようにしておきましょう。
第7回 内容
■第6章 議会政治の定着
授業時間外における学修(予習・復習等) 第6章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第8回 内容
■第7章 日清・日露戦争
授業時間外における学修(予習・復習等) 第7章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第9回 内容
■第8章 帝国の膨張
授業時間外における学修(予習・復習等) 第8章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第10回 内容
■第9章 政党政治の発展
授業時間外における学修(予習・復習等) 第9章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記 戦前における政党政治の展開についてまなびます。重要な回となります。
第11回 内容
■第10章 国際協調と政党内閣
授業時間外における学修(予習・復習等) 第10章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記 前回にひきつづき重要なパートとなります。戦前政党政治がどのように形作られたのか,そしてその発展の先になにが待ち受けていたのか,よく理解しておきましょう。
第12回 内容
■第11章 軍部の台頭
授業時間外における学修(予習・復習等) 第11章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第13回 内容
■第12章 帝国の崩壊
授業時間外における学修(予習・復習等) 第12章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第14回 内容
■第13章 敗戦・占領・講和
授業時間外における学修(予習・復習等) 第13章の内容について,予習・復習をおこなう。
授業実施特記
第15回 内容
■講義総括

これまでの講義内容を整理します。また,要点について再度確認および検討していきます。
授業時間外における学修(予習・復習等) ・教科書と自作の講義ノートを見比べて,この講義の内容をまとめましょう。
授業実施特記