最終更新日:2017/01/24
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 水2,金5
開講学部・学科等 政経
科目コード 631025100 科目ナンバー
授業名 地方自治入門
英文授業名 Introduction to Local Government
担当教員 石見 豊

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 公務員概論(基礎)(石見豊)、公務員概論(応用)(石見豊)
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 地方分権論(石見豊)
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 地方自治 地方政治 地方行政 公共政策

授業の概要・ねらい 本講義では、地方自治に関する基礎的な概念や知識を整理するとともに、わが国と諸外国の地方自治の歴史や行財政のしくみを比較検討し、改革内容などについての理解を深める。
到達目標 地方自治をめぐる実際的な問題や行政分野別問題に関する基本的知識を身につける。
教科書と準備するもの ヒジノ・ケン『日本のローカルデモクラシー』芦書房、2015年(ISBN978-4-7556-1282-4)
参考書 なし
評価の基準 ①地方自治に関する基礎的な概念や知識が整理できている。
②わが国と諸外国の地方自治の歴史や行財政のしくみ、改革内容などの相異について理解できている。
以上の2点に着目し、小レポート、試験を用いてその到達度による成績評価をする。
具体的評価方法 試験70%、平常点15%、小レポート等15%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケートでの意見を踏まえ、パワーポイントの活用や板書の仕方、プリント類の配布等、講義方法について工夫する。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
本講義のねらいと概要
本講義のアウトラインを説明するとともに、現代国家の政府体系について解説する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)当科目のシラバスを読んでおくこと。また、教科書の「はしがき」を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)授業で解決できなかった疑問点について整理しておく。
授業実施特記
第2回 内容
地方自治の原理
(1)自治の概念、自ら治めるとは何か (2)住民自治と団体自治
(3)日本国憲法と地方自治の保障
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の序章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)なぜ、地方自治が必要なのかについてまとめる。
授業実施特記
第3回 内容
地方自治の歴史1:戦前日本の地方自治
(1)明治初期 (2)地方制度の原型、市制町村制と府県制郡制
(3)その後の改正 (4)戦時体制と地方自治
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第1章第1節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)戦前日本の地方自治の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第4回 内容
地方自治の歴史2:戦後日本の地方自治
(1)戦後改革 (2)逆コースと地方自治
(3)高度成長期と革新自治体 (4)行財政改革と「地方の時代」
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第1章第2節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)戦後日本の地方自治の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第5回 内容
比較の中の地方自治
(1)単一国家制と連邦制 (2)地方自治の英米型と大陸型
(3)制限列挙と概括列挙 (4)自治体規模の国際比較
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第1章第3節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)諸外国と比較する際のわが国の地方自治の特徴についてまとめる。
授業実施特記 授業内小レポート実施
第6回 内容
地方自治体の仕組みと役割
(1)二元的な代表制の意味 (2)執行機関、首長と行政委員会
(3)地方議会の機能 (4)議会と政党・会派
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第2章第1節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)わが国の地方自治体の構造面の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第7回 内容
住民の権利と参加
(1)直接民主制のしくみ (2)住民投票の制度と事例
(3)住民参加 (4)NPO、ボランタリズムの動き
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第2章第2節および第3節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)わが国の住民自治と住民参加の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第8回 内容
広域行政の諸問題
(1)道州制論 (2)広域市町村圏
(3)事務の共同処理方式のいろいろ (4)市町村合併と広域連合
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第2章第4節および第5節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)わが国の広域行政の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第9回 内容
都市行政と大都市制度
(1)政令指定都市と行政区 (2)都制度と特別区
(3)中核市制度と特例市制度 (4)コミュニティと狭域行政
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第3章第1節および第2節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)わが国の都市行政および大都市制度の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第10回 内容
諸外国の地方自治1:アメリカの地方自治
(1)地方自治体のさまざまな形態 (2)都市政策をめぐる政治と行政
(3)カウンティ行政の事例
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第3章第3節および第4節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)アメリカの地方自治の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第11回 内容
諸外国の地方自治2:イギリスの地方自治
(1)イギリス地方自治の歴史 (2)サッチャーと自治体改革
(3)ロンドンの政治・行政をめぐる改革の動き
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第4章第1節および第2節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)イギリスの地方自治の特徴についてまとめる。
授業実施特記 授業内小レポート実施
第12回 内容
情報公開と住民投票
(1)情報公開の意義と現状 (2)プライバシーの保護
(3)住民投票条例の検討 (4)住民投票の実際
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第4章第3節および第4節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)情報公開と住民投票の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第13回 内容
NPOと市民運動
(1)市民運動とは (2)ボランティア活動のいろいろ
(3)NPO法の制定 (4)自治体の役割の変化
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第5章第1節および第2節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)NPOと市民運動の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第14回 内容
中央地方関係の理論
(1)政府間関係の概念 (2)諸外国の中央地方関係
(3)集権と分権、融合と分離
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第5章第3節および第4節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)中央地方関係の理論の特徴についてまとめる。
授業実施特記
第15回 内容
全体のまとめ
わが国地方自治の歴史、行財政のしくみ、分権改革に関する理解度合いを問う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の終章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)これまでの講義を振り返り、試験に向けて自ら学修する。
授業実施特記