最終更新日:2017/03/17
Syllabus
クリックして表示・非表示切り替え
概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 月1
開講学部・学科等 経営
科目コード 631024800 科目ナンバー BAM02412
授業名 労働法B
英文授業名 Labor Law B
担当教員 高野 敏春

授業形態 講義
e-learning利用 その他 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
憲法、民法総論、債権総論、債権各論、刑法総論各論、商法、経済学
後続関連授業 社会政策、労働経済、
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 労働法の主要な争点を事例によって学ぶ

授業の概要・ねらい 働くことの意義は、現代のすべての人にとって軽んずることの出来ない問題でしょう。労働法は、経済情況や社会的な力関係によって流されがちな当事者の自由決定な働き方のルールを、各労働法規の制定により“働き方の労働条件の法定化”を定めたの総称です。
 本講義のねらいは、労働法の主要な争点を事例によって学び、問題を解明できるリーガルマインドの涵養にあります。
到達目標 労働法の実際の判例を学び、争点を解明により、労働法の解釈・適用能力の習得する。
教科書と準備するもの 髙野敏春他著『基礎から学ぶ労働法Ⅰ』第3版 エイデル研究所、
髙野敏春他著『基礎から学ぶ労働法Ⅱ』第2版 エイデル研究所、2016
年刊。
参考書 労働判例百選(第8版)有斐閣。労働白書
『労働法の争点』第4版、有斐閣。
水町勇一郎『労働法』岩波新書。
浅倉むつ子他『労働法』第5版、有斐閣、2015年。
小六法、労働白書。
寺島実郎『何のために働くか』文春新書。
渡邉正裕『35才までに読むキャリアの教科書』ちくま新書。
大久保幸夫『キャリアデザイン入門Ⅰ』(第2版)日経文庫、2013年。

評価の基準 講義を通じて、労働法の解釈・適用能力の習得できたか。
具体的評価方法 講義を通じて、テスト(50%)及びレポート(50%)により評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
学生自身の意欲的な取り組みに関しては、まだ十分な結果が出されていません。しかし、担当者としては、これを十分に引き出せるように、授業を構成し、授業運営にさらなる工夫を加えていきたい。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
労働時間2(時間外・休日労働)
【判例】日立製作所事件・最高裁平成3・11・28民集45巻8号1270頁。
【キーワード】三六協定、時間外労働とは、時間外労働義務、サービス残業、休日労働、割増賃金
第16回 内容
雇用保障と非典型雇用の保護
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「時間外・休日労働」 p153~p161  60分
【復習】三六協定の成立は、どのような要件が必要か。その効力について考えてみよう。60分

授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
労働時間3(変形労働時間)
【判例】日本マクドナルド事件・東京地裁平成20・1・28労判953号10頁。
【キーワード】1か月変形、1年変形、1週間変形、フレックスタイム、労働時間の算定

第17回 内容
パートタイマー、派遣労働者、外国人労働者
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「法定労働時間の弾力化」 p162~p175
【復習】法定時間の弾力化の何が問題なのかをまとめてみよう。60分
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
休暇制度
【判例】全林野白石営林事件・最2小昭和48・3・2民集27巻2号191頁。
【キーワード】休日と休暇、年休の趣旨と発生要件、時季指定権・変更権、使用目的、計画年休、
第18回 内容
賃金、一時金、賃金債権の確保と処理
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「休暇制度」 p176~p175
【復習】休日と休暇、年休の趣旨について調べてみよう。60分
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
労働災害
【判例】豊田労基署事件・名古屋地判平成19・11・30労判951号11頁。
【キーワード】安全衛生管理体制、業務上、労災保険法
年功序列賃金と年俸制
割増退職金、就業避止義務違反
第19回 内容
退職金
年功序列賃金と年俸制
割増退職金、就業避止義務違反
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「労働災害の防止と補償」 p196~p208
【復習】通勤災害は、労災になるか。60分
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
雇用平等と育児・介護休業
【判例】社会保険診療報酬支払事件・東京地裁平成2・7・4労判565号7頁。
【キーワード】勤労婦人福祉法、男女機会均等法、公序の法理、平等の原理

第20回 内容
労働時間の意義
労基法上の労働時間
時間外、休日労働
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「雇用平等」 p209~p219
【復習】公序の法理と雇用平等の法理の違いをまとめておこう。
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
有期労働契約  パートタイマー 
 多様な働き方は有期労働契約が多い。
【判例】東芝柳町工場事件・最高裁昭和49・7・22民集28巻5号929頁。
【キーワード】非正規雇用、正規雇用、無期雇用、直接雇用、フルタイム勤務、有期雇用、間接雇用、雇い止め、
第21回 内容
変形労働時間
フレックスタイム制
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「パートタイマー」 p226~p240
【復習】有期労働契約の特徴についてまとめよう。

授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
有期労働契約  派遣労働者
多様な働き方は有期労働契約が多い。派遣労働者
【判例】日立メデイコ事件・最高裁昭和61・12・4労判486号6頁。
【キーワード】パートタイマー、派遣労働者、
第22回 内容
休憩、休日そして年次有給休暇
休業手当て
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「派遣労働者」 p242~p253
【復習】雇い止めについてまとめて下さい。

授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
有期労働契約    外国人労働者
【判例】下請け労働者と元請との労働契約の存否、
    大阪高判・平成15・1・30、労判845号5頁
【キーワード】出稼ぎ、下請け、元請け、労働契約、派遣先と派遣元、
第23回 内容
労働関係と労働契約
労働条件決定システムと労使紛争解決システム
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ 「外国人労働者」 p226~p240
【復習】

授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
労働基本権の保障と労働組合の法的地位
 日本国憲法典は、労働者の権利を団結権、団体交渉権、団体行動権と保障した。敗戦の焦土と化した日本は、使用者と「安くて優秀な労働者」によって復興した。戦後70年して雇用システムが変容した中で労働組合が再確認されている。
【キーワード】団結の保障、団体交渉権、団体行動権、労働組合、刑事罰・民事罰の免除、
第24回 内容
労働組合の権利
自由設立主義
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅠ「労働基本権保障法の意義」p46~p49
    テキストⅡ「団結権の保障」p60~p66
【復習】労働者の権利を保障した日本国憲法を理解しよう。ことに、労働組合の目的とその役割を労働者の団結権を形につした労働組合法1条、2条、5条を主にまとめておこう。、
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
労働組合は、自由に設立できる。
 労働組合の要件と労働組合の内部統制について講義する。
【キーワード】法内組合と法外組合、労働組合の種類、団体交渉応諾義務、団体交渉の方式、
第25回 内容
法内組合法外組合
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅡ 「団結権の保障」p60~p66 p49~p72
【復習】労働組合法1条、2条、5条
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
労働争議と争議行為

【キーワード】労働争議、労働行為、ピケット、ロックアウト、あおり、
第26回 内容
労働組合の内部統制
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅡ 「争議行為」p91~p116
【復習】争議行為の種類についてまとめてみよう60分
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
労働協約の意義と法的性格

【キーワード】労働協約の法的性格、労働協約の効力、拡張的効力、

第27回 内容
労働争議と争議行為
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅡ 「労働協約」Ⅱ p133~p142
【復習】
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
不当労働行為

【キーワード】団結の保障、団体交渉権、団体行動権、労働組合、労働条件、刑事罰・民事罰の免除、不当労働行為
第28回 内容
不当労働行為
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキストⅡ 「不当労働行為」p117~p122
【復習】
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
労働審判制度と労働裁判
【キーワード】団結の保障、団体交渉権、団体行動権、労働組合、労働条件、刑事罰・民事罰の免除、
第29回 内容
労働協約の意義と法的性格
授業時間外における学修(予習・復習等) 【予習】テキスト「労働法の意義と目的」 p18~p22
【復習】テキスト「労働審判法」 Ⅱp146~p159

授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
まとめ
 受講生には、これからの年齢別キャリアデザインについて話したい。
第30回 内容
まとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 各人のキャリアをデザインしてみて下さい。 授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記