最終更新日:2016/01/30
Syllabus国際社会の法構造
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月1
開講学部・学科等 政経
科目コード 631021900 科目ナンバー
授業名 国際社会の法構造
英文授業名 Legal Structure of International Society
担当教員 目賀田 周一郎

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 条約、国際慣習法、国際組織、国家管轄権、国家責任、海洋法、

授業の概要・ねらい 国際社会において国家関係を規律する国際法を構成する基本的な概念とその基礎にある理論、そしてその適用につき順次取り上げ、実際の国家実行や事例等の考察を通じて理解を深めていく。


グローバル化の進む今日の国際社会において、国家は国際法に従い、国際法を活用し、新たな国際法の形成に参画することによりそれぞれの国益を守ろうとしている。外交、国際紛争、国際政治を、このような国際法と現実の国際社会の間の相互作用として理解し、評価し自らの意見を持つことは、グローバル化の進む現代において政府や企業にとってのみならず、個人にとっても知的に自立するうえで不可欠であるといえる。この授業では、そのような評価の基準としての国際法の基礎的な理解の上に、具体的な国際問題を評価。・分析し、自らの意見を持つことができることを目指す。
到達目標 国際法の基本的な諸概念(紛争に関するものは、秋学期に取り上げる)を理解し、説明できること。
学習成果に基づき、具体的な問題を評価・分析し自分の意見を述べることができること。
教科書と準備するもの 教科書
「国際法」第2版 中谷和弘他 (有斐閣アルマ)2000円+税
条約集、例えば、「国際条約集」奥脇直也他編(有斐閣)2800円+税
必要に応じ資料を配布する。
参考書 「国際法入門」横田洋三編(有斐閣アルマ)2000円+税
「講義国際法」小寺彰他編(有斐閣) 4300円+税
「プラクテイス国際法」柳原正治他(信山社)3800円+税
評価の基準 国際法の基本的な諸概念(紛争に関するものは、秋学期に取り上げる)を理解し、説明できるか。
学習成果に基づき、具体的な問題を評価・分析し自分の意見を述べることができるか。
具体的評価方法 定期試験80%
出席20%
予習復習を兼ねた課題ペーパーの内容は加点要素となる。
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
現代国際社会と国際法

国際法の歴史、第二次世界大戦後の条約の発展、国際連合の役割、冷戦後加速するグローバリゼーションにより生ずる国際法、国際社会への影響等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第2回 内容
国際法における国家
国家の概念、国家の成立と変動、国家主権とはなにか、国家管轄権の内容等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第3回 内容
国家機関と免除
国家が他国の強制措置や裁判権から免除される国際法上の原則、外交領事関係と特権免除、軍艦等の位置、国家元首等の免除等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第4回 内容
国際組織
国際組織とは何か、国際組織に関する国際法、国際連合及び専門機関、地域的国際組織につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第5回 内容
国際法の存在形態
国際法の法としての特徴、条約と国際慣習法、その他の法源、また、いわゆるソフトローとは何か等について論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第6回 内容
条約法
条約の交渉、作成、締結、発効、留保、解釈、効力、終了等、条約に関する理論を条約法条約に沿って論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第7回 内容
国際法と国内法
国際法と国内法の関係、国際法に反する国内法や国内判決の法的効果、国際法上の義務の履行がが国内においてどのように担保されるか等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第8回 内容
国家責任
国際法に違反する行為の結果としての国家責任の要件、違法性阻却事由、責任追及、外交的保護、国家責任の解除等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第9回 内容
領域と国際法
領域主権とは何か、国家領域の取得と変動、国境画定、日本の領土問題、南極等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第10回 内容
海洋法
海洋法発展の歴史、国連海洋法条約の海域の制度、新たな制度としての排他的経済水域、大陸棚、深海底等についての法的地位と制度につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第11回 内容
空と宇宙の国際法
領空主権、民間航空、航空犯罪、宇宙に関する国際法につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第12回 内容
人と国際法
国籍の制度、外国人の法的地位、人権条約の発展と履行確保のための制度、難民の保護等について論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第13回 内容
国際刑事法
伝統的な刑法の属地主義、犯罪人引渡・司法共助等の国際協力の発展、国際法上の個人の犯罪、国際刑事裁判所等について論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第14回 内容
国際経済法
通商条約、投資を巡る先進国と途上国の対立と協力、投資協定、域外適用、貿易と国際法、ビジネスと国際法等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記
第15回 内容
国際環境法
国際環境法の発展とその特徴、主要環境関係条約、気候変動枠組み条約と温暖化防止、京都議定書とパリ協定等につき論ずる。
授業時間外における学修(予習・復習等) 復習を兼ねてこの授業内容に関連した課題、予習を兼ねて次回授業の内容に関連した課題を出す。
授業実施特記