最終更新日:2017/01/24
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 木3
開講学部・学科等 体育
科目コード 623043000 科目ナンバー
授業名 救急医学1
英文授業名 Emergency Medical Service 1
担当教員 田中 秀治

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
救急処置実習A-I,救急処置実習A-II
後続関連授業 救急処置実習D
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 救急救命士の行う特定行為や救急救命処置についての法律・倫理的・メディカルコントロール・医学的観点に鑑み、心肺蘇生の必要性や救急救命士処置の効果について論じる。

授業の概要・ねらい 救急医学分野のうち、特定行為を必要とする救急救命処置についての法律・倫理的・メディカルコントロール・医学的観点に鑑み、心肺蘇生の必要性や救急救命士処置の医学的効果について論じる。また拡大をつづける救急救命士の特定行為についてその変遷・歴史的な背景をウツタイン統計様式やEBM手法を用いて論ずる


到達目標 救急医学分野のうち、病院前救急医学で、救急救命士が行うもっとも重要な重度傷病者に対する特定行為、心肺蘇生に関する病態・処置・法的・倫理的問題について完全に理解することを目的とする
到達目標
1.救急救命士として変化し続ける救急救命処置と特定行為の病態を理解
2.救急救命士処置の法的な背景、特定行為の要件の理解
3.特定行為とメディカルコントロールの理解
4.処置により病態の改善を予見するなど適切な思考判断を下し得る知力と思考力の獲得
  を到達目標とする
教科書と準備するもの 救急救命士標準テキスト改訂第9版(へるす出版)
JRC蘇生ガイドライン2015(へるす出版)
薬剤投与ハンドブック3訂版(東京法令出版)
参考書 救急処置スキルブック(荘道社)
気管挿管ハンドブック(東京法令出版)
救急医療における終末期医療に関する提言(へるす出版)
PEECガイドブック(へるす出版)
PSLSコースガイドブック(へるす出版)
JTAS2012ガイドブック(へるす出版)
評価の基準 本授業の評価は
救急救命士として変化し続ける救急救命処置と特定行為の病態を理解できているか
救急救命士処置の法的な背景、特定行為の要件の理解できたか
特定行為とメディカルコントロールの理解ができたか
処置により病態の改善を予見するなど適切な思考判断を下し得る知力と思考力の獲得ができたかを以下の方法で評価する。
1)事前の授業の準備と理解の評価
2)授業態度・主体的な授業へのとりくみと講義の理解度の評価
3)授業後の内容の整理と課題の提出の評価
4)講義内容の理解度を試験で検討する
具体的評価方法 具体的評価方法
本授業の評価は
1)事前の授業の準備と理解 (毎回課題への10問の小テストの実施を含む)10%
2)授業態度・主体的な授業へのとりくみをクイズなどによって図る 10%
3)講義の理解度(中間・期末試験で60%以上)については以下の通り
  秋期中間試験及び期末試験は5択選択式で70問(一般問題50問、想定問題20問)
  程度の試験を実施し、2回の合算で60%以上を合格とする。再試験は1回実施         単位の取得には必ず60%以上合格が必要
4)授業後の内容の整理と課題の提出
  出席は電子式の記録と毎回行う10問程度の小テストでの照合を行う。
  (出席数が3分の2以上に満たないものは試験を受けることができない)
  小テストの誤った項目は翌週までレポートで提出にて確実な理解を課す。
  すべての授業の小テストの完全な理解とレポートの完全な提出をもって授業への出席と判定する。 評価は3)および4)の合格を必須とし、総合点は1)2)を加味して算出する
  
関連リンク 総務省消防庁
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
学生から進行が速いとのクレームを受けたことを反省しできるだけノートをとれるようなスピードで講義を進行すること、途中にクイズをいれ双方向的な授業を実現できるようにしている
単位互換
特記 特記すべき事項なし

授業計画
第1回 内容
救急救命士の行う救急救命処置の内容・特定行為とは
1)救急救命処置の変遷
2)救急救命士を取り巻く関係法規・救急救命士法の理解
3)平成25年からの救急救命士の処置範囲拡大について
4)ガイドライン2015の要点
授業の準備「救急救命士テキスト9版p456~543ページをあらかじめよく理解しておくこと」

授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の行う救急救命処置の内容・特定行為について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p456~5434までを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士の行う救急救命処置の内容・特定行為についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士の行う救急救命処置の内容・特定行為について10問の小テストを用いて確認する
第2回 内容
心原性心肺停止の病態と非心原性心肺停止の病態
1)心原性心肺停止の病態
2)非心原性心肺停止の病態
3)心肺停止の観察、処置、判断と特定行為
授業の準備「救急救命士テキスト第2巻・3巻・追補版の該当ページをあらかじめよく理解しておくこと」

授業時間外における学修(予習・復習等) 心原性心肺停止の病態と非心原性心肺停止の病態について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p624~633までを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては心原性心肺停止の病態と非心原性心肺停止の病態についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか心原性心肺停止の病態と非心原性心肺停止の病態について10問の小テストを用いて確認する
第3回 内容
心肺停止の病態と救命の連鎖
1)我が国におけるバイスタンダーCPR実施状況とAED普及の重要性
2)心停止の認識と搬送時間と蘇生率への影響
3)口頭指導の重要性(Dispatch CPR)
4)AEDの有効性
授業の準備「救急救命士テキスト9版p624~633・p544~560ページをあらかじめよく理解しておくこと」

授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の行う心肺停止の病態と救命の連鎖について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p624~633・p544~560を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては心肺停止の病態と救命の連鎖についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか心肺停止の病態と救命の連鎖について10問の小テストを用いて確認する
第4回 内容
救急救命士における心肺蘇生と病態
1)心肺蘇生中の病態
2)心肺蘇生後の病態
3)病院内における蘇生集中治療
授業の準備「救急救命士テキスト9版p544~560ページをあらかじめよく理解しておくこと」

授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士における心肺蘇生と病態について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p544~560を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士における心肺蘇生と病態についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士における心肺蘇生と病態について10問の小テストを用いて確認する
第5回 内容
救急救命士におけるインフォームドコンセント
1)医療倫理とメディカルコントロール
2)救急救命士におけるインフォームドコンセントのありかた
授業の準備「救急救命士テキスト9版p337~344ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士におけるインフォームドコンセントについて理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p337~344ページ読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士におけるインフォームドコンセントの内容・特定行為についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士におけるインフォームドコンセントについて10問の小テストを用いて確認する
第6回 内容
救急救命士における気管挿管の実際と効果
1)気管挿管の適応と手順
2)気管挿管の合併症と搬送上の注意
3)気管支喘息の病態と治療
授業の準備「救急救命士テキスト9版p469~482ページをあらかじめよく理解しておくこと」

授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士における気管挿管の実際と効果について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p469~482を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士における気管挿管の実際と効果についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士における気管挿管の実際と効果について10問の小テストを用いて確認する
第7回 内容
救急救命士における静脈路確保の実際と効果
1)静脈路の確保
2)静脈路確保の合併症
3)輸液製剤の種類と電解質異常
4)低血糖とショックとその鑑別
授業の準備「救急救命士テキスト9版p500~509ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士における静脈路確保の実際と効果について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p500~509ページを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士における静脈路確保の実際と効果についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士における静脈路確保の実際と効果について10問の小テストを用いて確認する
第8回 内容
第1回から7回までの講義のまとめと筆記試験
講義内容の理解度を図るために70問の国家試験問題に準じた形式で試験を実施する。
授業の準備「救急救命士テキスト9版、第1回~第7回該当ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 1回から7回までの小テストを中心に70問程度(うち想定問題を20問含む)の国家試験に準じた
問題にてまとめの理解度を測る。
1回から7回までの小テスト範囲内の確実な理解をしておくこと(所要時間180分)
予習は1回から7回までの小テスト範囲内と過去5年に出題された関連問題を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
授業実施特記 1回から7回までの小テストを中心に70問程度(うち想定問題を20問含む)の国家試験に準じた
問題にてまとめの理解度を測る。
第9回 内容
静脈路確保の基礎と実際 
1)静脈路確保における合併症
2)事故を防ぐピットフォール
3)薬剤投与の可能性
授業の準備「救急救命士テキスト9版p500~509ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の行う静脈路確保の基礎と実際について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p500~509ページを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては静脈路確保の基礎と実際についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか静脈路確保の基礎と実際について10問の小テストを用いて確認する
第10回 内容
薬剤投与の適応と効果
1)薬剤投与の基礎
2)薬剤の代謝とADME
3)蘇生に必要な薬剤
4) 注意する常用薬
5)薬剤投与に関するリスクマネージメント
授業の準備「救急救命士テキスト9版p507~508ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の行う薬剤投与の適応と効果について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p507~508を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士の行う薬剤投与の適応と効果についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士の行う薬剤投与の適応と効果について10問の小テストを用いて確認する
第11回 内容
救急救命処置におけるメディカルコントロール
1)オンラインメディカルコントロール
2)オンラインにおける詳細な指示要請のありかた
3)オフラインメディカルコントロール
授業の準備「救急救命士テキスト9版p313~322ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命処置におけるメディカルコントロールについて理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p313~322ページを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命処置におけるメディカルコントロールについてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命処置におけるメディカルコントロールについて10問の小テストを用いて確認する
第12回 内容
意識障害の病態と治療

1)糖尿病の病態と治療
2)意識障害の鑑別
3)低血糖の病態 

授業の準備「救急救命士テキスト9版p636~640ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の遭遇する意識障害の病態と治療について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p636~640ページ読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士の遭遇する意識障害の病態と治療についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士の遭遇する意識障害の病態と治療ついて10問の小テストを用いて確認する
第13回 内容
各種ショックの病態と治療
1)ショックの鑑別
2)輸液剤と輸液療法
3)静脈路確保とそれ以外の輸液(経口輸液・骨髄輸液など)
授業の準備「救急救命士テキスト9版604~615ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急救命士の遭遇する各種ショックの病態と治療について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版604~615ページを読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急救命士の遭遇する各種ショックの病態と治療についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急救命士の行う救急救命処置の内容・特定行為について10問の小テストを用いて確認する
第14回 内容
救急医療における終末期医療
1)救急救命士による蘇生行為
2)DNRとは
3)医師による死亡確認
授業の準備「救急救命士テキスト9版p337~344ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 救急医療における終末期医療について理解しておくこと(所要時間90分)
予習は救急救命士テキスト9版p337~344ページ読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
復習としては救急医療における終末期医療についてレポートで提出(所要時間90分)
授業実施特記 予習を実施してきたか救急医療における終末期医療について10問の小テストを用いて確認する
第15回 内容
第8回から14回までの救急医学Iのまとめを行い
講義内容の理解度を図るために70問の国家試験問題に準じた形式で試験を実施する。
授業の準備「救急救命士テキスト9版の該当ページをあらかじめよく理解しておくこと」
授業時間外における学修(予習・復習等) 第8回から14回までの小テストを中心に70問程度(うち想定問題を20問含む)の国家試験に準じた
問題にてまとめの理解度を測る。
第8回から14回までの小テスト範囲内の確実な理解をしておくこと(所要時間180分)
予習は第8回から14回までの小テスト範囲内と過去5年に出題された関連問題を読み疑問事項をメモしてくること(所要時間90分)
授業実施特記 第8回から14回までの小テストを中心に70問程度(うち想定問題を20問含む)の国家試験に準じた
問題にてまとめの理解度を測る。