最終更新日:2017/04/01
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期,(週1コマ)秋期 開講時限 金1,金2,金4
開講学部・学科等 体育
科目コード 622000200 科目ナンバー
授業名 体力測定・評価
英文授業名 Measurement and Evaluation of Physical Fitness
担当教員 太田 あや子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業 体力測定・評価実習Ⅰ、Ⅱ
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 体力測定、形態計測、統計学

授業の概要・ねらい 「測定」は、体育・スポーツの事象を客観的に把握し数量化することであり、形態と身体機能を対象とする。「評価」は、「測定」により求めたデータを、妥当性、正確性、標準性、経済性を考慮し「どのように解釈して活用するか」ということである。本授業では、1.体力の測定と評価 2.形態の測定と評価 3.測定結果の統計的解釈 の3つを学習のテーマとし、データの取り方やその統計的処理方法、結果の解釈を理解して、体育・スポーツの分野の指導者として指導場面に活かせる能力を身につけることを目標とする。
到達目標 1.体力の測定と評価 2.形態の測定と評価 3.測定結果の統計的解釈 
教科書と準備するもの 測定評価実習ノート(第5版),太田あや子・萩裕美子・涌井佐和子,2013
参考書 新体力テスト-有意義な活用のために-,文部科学省,ぎょうせい,2000.
健康運動実践指導者用テキスト,財団法人健康体力づくり事業財団,南江堂,2009.
評価の基準 体力、形態の測定法と評価方法を十分に理解し、統計学的な解釈ができ、必要な場面で活用することができる:優
体力、形態の測定法と評価方法を理解し、統計学的な解釈を行うことができる:良
体力、形態の測定法と評価方法を理解し、基礎的な統計学的解釈がわかる:可
具体的評価方法 評価は、平常授業の取り組み(ワークシート)30点、筆記テスト65点、ノート提出5点によって総合評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
講義形式の授業であるが、学生同士の意見交換などアクティブラーニングにつながる時間をもうけ、履修学生の満足度向上に努める。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
授業内容についてのガイダンス
体育測定評価の研究領域、
文部科学省新体力テスト(12~19歳用)の測定と評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:今まで受けてきた文部科学省新体力テストの実施方法や体育授業の評価を思い出し、ワークシートに答える準備をする。復習:学習内容に関するニュースや報道を調べ、次回課題記入にむけた情報収集を行う。
授業実施特記 DVDを視聴し、それをもとに授業を進める
第2回 内容
体力・運動能力の測定と評価1(成人と高齢者)
文部科学省新体力テスト(65歳~79歳用)の測定と評価
文部科学省新体力テスト(20歳~64歳用)の測定と評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:前回視聴した文部科学省新体力テスト(12~19歳用)の実施方法DVDの内容を確認して、対象年齢による実施項目の違いを理解できるように準備する。復習:学習内容に関するニュースや報道を調べ、次回課題記入にむけた情報収集を行う。
授業実施特記 DVDを視聴し、それをもとに授業を進める
第3回 内容
体力・運動能力の測定と評価2(児童)
文部科学省新体力テスト(6歳~11歳用)の測定と評価
文部科学省新体力テストのまとめ
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:前回視聴した文部科学省新体力テスト(12~19歳用、65歳以上用、20~64歳用)の実施方法DVDの内容を確認して、対象年齢による実施項目の違いを理解できるように準備する。復習:復習:学習内容に関するニュースや報道を調べ、次回課題記入にむけた情報収集を行う。
授業実施特記 教科書をもとに新体力テストを総括する
第4回 内容
体力・運動能力の測定と評価3(幼児)
幼児の運動能力測定と評価

授業時間外における学修(予習・復習等) 身近な幼児(兄弟姉妹、甥、姪、近所やクラブで教える幼児)の様子や自分自身の小学校就学前の運動能力を思い出し、現状との違いを理解できるように準備する。予習:学習内容に関するニュースや報道を調べ、次回課題記入にむけた情報収集を行う。
授業実施特記 DVDを視聴し、それをもとに授業を進める
第5回 内容
体力・運動能力の測定と評価4(子どもの体力低下問題)
子どもの体力低下問題と課題への取り組み
アクティブチャイルドプログラム
全国体力・運動能力、運動習慣調査
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:子どもの遊びや体力に関するニュースに目を通し、子どもの体力の現状を理解して準備しておく。復習:公財)日本体育協会のHPから「アクティブチャイルドプログラム」にアクセスして、実際に視聴して要点をまとめる。
授業実施特記 DVDを視聴し、それをもとに授業を進める
第6回 内容
体力・運動能力の測定と評価5(アスリート)
アスリートの筋力測定と評価
種目別体力運動能力
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:各自の専門種目に必要な体力とは何かを考え、その具体的な測定と評価方法を調べておく。復習:アスリートに必要な体力要因とトレーニングの知識を用いた各自のトレーニング課題を見出し、実践する。
授業実施特記
第7回 内容
形態計測1(長育)
身長、座高、下肢長の測定と評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:各自の発育期を思い出し、周りの仲間との差異やスポーツパフォーマンスとの関係について考えて準備をしておく。復習:学校における身体計測の法律を調べ、内容と規則を確認する。
授業実施特記
第8回 内容
形態計測2(量育)身体組成の測定法とその評価
体重、皮脂厚の測定と評価、インピーダンス法
その他身体組成の測定と評価

授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:各自の体重や体脂肪率を図測り、スポーツパフォーマンスや健康生活との関係について考えて準備をしておく。復習:各自の体重の持つ意味を踏まえた、ウェイトコントロールの課題を見出し、課題解決必要な実践方法を考えて、実践する。
授業実施特記 実際に測定する場を設けて授業を進める、
第9回 内容
周育、幅育の測定と評価
体格指数とその評価
BMI
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:肥満と健康についてのニュースに目をとおして、肥満と健康に関して理解し、準備をしておく。復習:各自の体格指数の持つ意味を踏まえた、ウェイトコントロールの課題を見出し、課題解決必要な実践方法を考えて、実践する。
授業実施特記 教科書をもとに各自の値を計算する。
第10回 内容
運動処方とエネルギー消費の計算形態の計測
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:減量を目的とする健康づくりの運動に関する情報に目をとおして、運動と消費エネルギーに関して理解し準備しておく。復習:1週間の運動量を記録して、運動基準をみたしているかを確認して、提出する。
授業実施特記 教科書をもとに各自の値を計算する。
第11回 内容
体育と統計-1-
平均値と標準偏差
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:平均値で表現されるスポーツや社会の事象に目を通し、使われ方を理解して準備しておく。復習:平均値の持つ意味とその限界を表現するデータを探し、合理的な利用法についてまとめる。
授業実施特記 電卓を用いて実際に計算して授業を進める。
第12回 内容
体育と統計-2-
標準得点化
(偏差値(Tスコア))
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:偏差値で表現されるスポーツや体力の評価に目をとおして、使われ方を理解しておく。復習:各自の体力テスト結果の偏差値計算を行い、評価する。
授業実施特記 電卓を用いて実際に計算して授業を進める。
第13回 内容
体育と統計-3-
2つのサンプルの平均値の差を考える:t検定の意味と利用法
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:スポーツ専門誌や論文にこの方法が用いられていることを確認して復習する。復習:各自のスポーツ専門分野や保健体育教育の論文を一つ探し、使われている統計法を理解する。
授業実施特記 電卓を用いて実際に計算して授業を進める。
第14回 内容
体育と統計-4-
2つの事項の関係性を考える。相関係数、回帰係数の意味と利用法
アンケート調査を分析する:定性的データの分析
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:スポーツ専門誌や論文にでこの方法が用いられていることを確認して復習する。復習:各自のスポーツ専門分野や保健体育教育のデータを一つみつけて、使われている統計法を理解する。
授業実施特記 電卓を用いて実際に計算して授業を進める。
第15回 内容
学校体育における測定と評価
相対評価と絶対評価
形成的評価
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:各予自の小学校・中学校・高等学校の保健体育授業の評価を思い出し、評価結果の理由を考えて授業に臨む。復習:保健体育の授業評価の観点について、各自で基準を考える。
授業実施特記 電卓を用いて実際に計算して授業を進める。