最終更新日:2017/03/06
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 火1,火2,木5,木6
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 120100800 科目ナンバー
授業名 社会学B
英文授業名 Sociology B
担当教員 鈴木 江理子

授業形態 講義、アクティブ・ラーニング
e-learning利用 manaba その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
社会学A
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 外国人・移民・国民国家・差別・偏見

授業の概要・ねらい 社会学の研究対象は「社会」であり、それは、個々人の関係性によって成立しています。人間の行動や社会の現象を特定の見方で理解するのではなく、さまざまな関係性において多面的に捉え、考察することで、社会学的な思考方法を習得することが本講義の目標です。秋期学期は、社会構造と社会変動の視座から「多文化社会の到来」という日本社会現象を読み解きます。春期の社会学Aと一緒に受講することが望ましい。
到達目標 「多文化社会の到来」という現象を、国際比較の視点をもって社会学的に考察することができる。

教科書と準備するもの 学内講義支援システムmanabaを活用してレジュメを配布しますので、受講生は必ず、講義前にレジュメをダウンロードして参加してください。参考文献については、適宜紹介します。
参考書 宮島喬・鈴木江理子著『外国人労働者受け入れを問う』(岩波書店)、『なぜ今、移民問題か』別冊環20号(藤原書店)
評価の基準 国際社会学の基本的用語が理解できる。
「多文化化」とはどういうことかを理解できる。
「多文化社会」ではどのようなことが起こるかを、具体的事象にもとづいて理解できる。
「多文化な人々」が「共に生きる」にはどうしたらよいかを、諸外国の事例を踏まえて考察できる。
具体的評価方法 学生としてふさわしい講義参加態度であることを前提として、講義内に課す小テスト(20%)と期末筆記試験(80%)で評価を行います。
講義の内容を正しく理解するとともに、問題意識をもって積極的に考えているかという点を重視します。

授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
学生の理解を容易にするため、映像等を適宜使用している。また、学生の要望に応じて、講義で使用したパワーポイントを後日配布するようにしている。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション:多文化社会を考えるための2つの視点
授業時間外における学修(予習・復習等) 身近な「外国人」や「多文化」について考える(予習)。
人間を分類するための様々な指標を理解する(復習)。
授業実施特記
第2回 内容
「差別」と「社会経済的格差」:フランスを事例として
授業時間外における学修(予習・復習等) フランスにおける移民に関する新聞記事を収集する(予習)。
講義内で観た映像をもとに、移民が置かれている状況を考察する(復習)。
授業実施特記
第3回 内容
「人種差別」との闘い:アメリカを事例として
授業時間外における学修(予習・復習等) アメリカにおける移民に関する新聞記事を収集する(予習)。
講義内で観た映像をもとに、アメリカにおける人種差別について考察する(復習)。
授業実施特記
第4回 内容
差別禁止や格差是正への取組み
授業時間外における学修(予習・復習等) 移民受入れや国家アイデンティティに関するフランスとアメリカの違いを考察する(予習)。
差別禁止や格差是正の取組みについてまとめる(復習)。
授業実施特記
第5回 内容
日本の外国人政策(移動局面)の歴史的流れ:送出し国から受入れ国へ
授業時間外における学修(予習・復習等) 日本における外国人(移民)に関する新聞記事を収集する(予習)。
日本における外国人(移民)送出しと受入れの歴史的展開をまとめる(復習)。
授業実施特記
第6回 内容
在日コリアンからみる日本の外国人政策①:外国人管理の歴史
授業時間外における学修(予習・復習等) 日本における在日コリアンに関する新聞記事を収集する(予習)。
戦前から戦後にかけての在日コリアンの処遇をまとめる(復習)。
授業実施特記
第7回 内容
在日コリアンからみる日本の外国人政策②:権利獲得とアイデンティティ
授業時間外における学修(予習・復習等) 在日コリアンらによる権利運動に関する新聞記事を収集する(予習)。
国際人権条約締結以降、日本における外国人の権利保障ががどのように変わったかをまとめる(復習)。
授業実施特記
第8回 内容
多文化化する日本の現在(いま)
授業時間外における学修(予習・復習等) 外国人に関する統計を収集する(予習)。
身近な「多文化化」をフィールドワークする(復習)。
授業実施特記
第9回 内容
日本で生活するさまざまな“外国人”
授業時間外における学修(予習・復習等) 日本で暮らす多様な外国人についての新聞記事を収集する(予習)。
講義内で学んだ”外国人”のいずれかを取り上げ、より詳細な新聞記事を収集する(復習)。
授業実施特記
第10回 内容
「外国人犯罪」報道と“外国人”差別
授業時間外における学修(予習・復習等) 外国人犯罪や治安に関する新聞記事を収集する(予習)。
外国人犯罪に関する統計を分析する(復習)。
授業実施特記
第11回 内容
日本の社会システムにおける“外国人”:制度的不平等と実質的不平等
授業時間外における学修(予習・復習等) 憲法や法律における外国人の位置づけを考察する(予習)。
実質的不平等の事例をまとめる(復習)。
授業実施特記
第12回 内容
変化する労働市場と外国人労働者:拡大する格差
授業時間外における学修(予習・復習等) 労働市場の変化を示す新聞記事を収集する(予習)。
外国人労働者に関する統計的分析を行う(復習)。
授業実施特記
第13回 内容
外国ルーツの子どもたちの教育:子どもたちの教育上の「失敗」
授業時間外における学修(予習・復習等) 外国ルーツの子どもの教育に関する新聞記事を収集する(予習)。
外国ルーツの子どもに関する統計的分析を行う(復習)。
授業実施特記
第14回 内容
多文化化する日本社会を支えるNPO/NGO
授業時間外における学修(予習・復習等) NPO/NGOの役割は何かを考察する(予習)。
多文化社会におけるNPO/NGOが果たす役割を考察する(復習)。
授業実施特記
第15回 内容
多文化化する日本の選択
授業時間外における学修(予習・復習等) 多文化化する日本において進行している変化をまとめる(予習)。
人口問題と人権という2つの視点から今後の外国人政策を考察する(復習)。
授業実施特記