最終更新日:2017/03/21
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)秋期 開講時限 火4,火5
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 120100800 科目ナンバー
授業名 社会学B
英文授業名 Sociology B
担当教員 三上 真理子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
社会学A(三上真理子)
後続関連授業 特になし
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 日本人の労働観と働き方、差別と偏見、国民国家と徴兵制、戦争と兵役拒否

授業の概要・ねらい 社会学B(後期)では、社会学A(前期)で習得した基本的な知識を活用しながら、個人のレベルから集団や制度さらには国家へと焦点を移し、より広い視角から個人と社会について分析・考察していきます。授業では具体的な3つのテーマ(労働、差別、戦争)を設定し、さまざまな角度からより詳細な社会学的分析を行っていきます。社会学A(春期)を履修した上で受講するほうがより解りやすいと思いますが、社会学B(後期)のみの受講も問題ありません。
到達目標 3つのテーマ(労働、差別、戦争)を社会学の視点からより深く掘り下げることを通して、個人と社会のかかわりを理解する
教科書と準備するもの 特に指定しません。
授業プリントを毎回配布します。
授業用のノートもしくはルーズリーフを準備して講義に臨んでください。
参考書 特に指定しません。
読んで欲しい文献などについては、授業時に随時紹介していきます。
評価の基準 3つのテーマに関する社会学の基本的な知識・概念を理解できる(60%)
それらを活用して3つのテーマを社会学的に分析し、自分の意見をもつことができる(40%)
具体的評価方法 学期末試験の評価を基準に、授業時の提出物(5〜6回程度を予定)の枚数と内容を考慮して評価します。おおまかな目安としては学期末試験70%、提出物30%です。なお、講義中、他の受講生の迷惑となる行為(私語、携帯電話の使用、途中退席を繰り返すなど)を行った学生については、評価の対象としない場合がありますのでご注意ください。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
さらに受講生が興味を持って取り組めるよう、より身近なテーマ・現代のテーマを授業に取り入れていきたいと思います。なお、受講状況によっては教室が狭い、黒板が見づらいなどの問題が発生することもあり、受講生のみなさんには申し訳なく思っています。この点に関しては大学とも相談しながら対処したいと思います。
単位互換
特記 私語などにより他の学生に対して迷惑をかける受講生に対しては厳しく対処します

授業計画
第1回 内容
オリエンテーション: 後期授業のスケジュールと進め方
後期授業の進め方、成績評価の方法などについて説明します。
授業時間外における学修(予習・復習等) シラバスに目を通しておくこと
後期授業のための準備
授業実施特記
第2回 内容
労 働(1): 人間は勤勉な動物か?;労働観の変遷
人間は「労働」(働くこと)をどうとらえてきたのか? 古代ギリシアやキリスト教、江戸の日本人の労働観を紹介します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第3回 内容
労 働(2): 働き方の国際比較;日米労働比較
日本人とアメリカ人の「働き方」「労働観」のちがいを比較しながら、学生自身に分析してもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第4回 内容
労 働(3): 日本人は勤勉か?;日本人の働き方
前回授業の分析結果を踏まえて、日本人の「働き方」「労働観」を社会学的により深く学習します。また「過労死・過労自殺」の現状について、学生自身に分析してもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第5回 内容
労 働(4): 過労死と過労自殺;現代日本の労働事情
前回授業の分析結果を踏まえて、「過労死・過労自殺」の現状、問題点などを学習するとともに、「過労死・過労自殺」を引き起こす原因についても考察します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第6回 内容
差別と偏見(1): スティグマとしてのエイズ
社会現象としての「差別・偏見」を学習します。授業では「エイズ」患者に対する「差別・偏見」を取り上げながら、その現状などについて学生自身に分析してもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第7回 内容
差別と偏見(2): 差別を生み出すメカニズム①;マイノリティとマジョリティ
前回授業の分析を踏まえて、「エイズ」患者に対する「差別・偏見」を社会学の視点から分析します。なぜ特定の人々のみが「差別・偏見」の対象となるのか、そのメカニズムについて学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第8回 内容
差別と偏見(3): 差別を生み出すメカニズム②;差別する側の心理
なぜ人間は他の人間を差別するのか? その心理的なメカニズムを学びます。授業では、学生自身にも簡単な心理テストを行ってもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第9回 内容
差別と偏見(4): 日本人は差別に鈍感か?;消えたチビクロサンボ
「ちびくろサンボ」の自主規制騒動を例に、日本社会における「差別・偏見」について学習します。また、「差別・偏見」を乗り越えるためにはどうすればよいのかについても考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第10回 内容
戦争と平和(1): 現代の戦争;イラク戦争を例に
イラク戦争を例に戦争のメカニズムについて学習します。戦争の原因、現状、結果について映像資料を見ながら、学生自身に分析してもらいます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第11回 内容
戦争と平和(2): 戦争のメカニズム;なぜ戦争はなくならないか
前回授業の分析結果を踏まえ、3つの視点(戦争とビジネス、戦争と貧困、戦争とメディア)から戦争のメカニズムを分析します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第12回 内容
戦争と平和(3): 戦争を拒否する人々①;世界編
近代以降、「国家」「軍隊」「戦争」のあり方が大きく変わったことを学びます。また、その流れの中で現れた欧米の「良心的兵役拒否」についても学習します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第13回 内容
戦争と平和(4): 戦争を拒否する人々②;日本編
日本における「兵役拒否」「兵役忌避」の流れを学びます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第14回 内容
戦争と平和(5): 戦争と平和を考える
現在も世界各地で「戦争」「紛争」が起きています。ここまでの学習を踏まえて、「戦争」「紛争」を無くす、減らすにはどうすればよいのかを考えます。
授業時間外における学修(予習・復習等) 前回の内容を確認しておくこと
授業内容の復習、ノートやプリントの整理
授業実施特記
第15回 内容
後期のまとめとフォロー
後期授業のまとめを行い、期末試験への準備などについて説明します。
授業時間外における学修(予習・復習等) 後期授業の内容を確認しておくこと
期末試験の準備をすすめる
授業実施特記