最終更新日:2017/03/13
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金4
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 110102300 科目ナンバー
授業名 地理学A
英文授業名 Geography A
担当教員 佐々木 明彦

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 自然環境や地形の成り立ちを探る

授業の概要・ねらい われわれの生活する場の自然環境の成り立ちについて,とくに地形の特性やその形成過程を中心に解説する。おもに首都圏の地形を題材とするが,必要に応じてグローバルな位置づけをおこなう。それらをふまえつつ,人工改変問題にも言及し,自然環境の変貌と人間生活との関わりについても論ずる。
到達目標 地形の成り立ちを説明できる
教科書と準備するもの 教科書の指定はなし。講義の際にその内容に関する資料を配付する。資料の再配布はしないので,やむを得ず欠席する場合は,各自で対処すること。
参考書 講義の際に随時紹介する。
評価の基準 地形の形成過程についての理解が十分であること。
具体的評価方法 定期試験で100%評価する。ただし,所定以上の欠席をした者は,試験の受験資格がなく,単位の認定を受けることができないので十分に注意すること。
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
講義の内容を理解しやすいように,順序立てて説明していきます。またなるべく多くの事例を紹介したいと思います。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス(講義計画の説明)
地形の概念について説明する。地形のとらえかた,分類,記述の方法を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義内で紹介する地形以外の地形をひとつとりあげ,その分類および記述上の特徴を整理する。
授業実施特記
第2回 内容
地形のスケールと地形の地域特性
地形はいろいろな空間・時間スケールでとらえることができる。そのスケールの概念を学ぶ。また,内作用と外作用の違いと形成される地形の種類について理解を深める。
授業時間外における学修(予習・復習等) 各スケールごとに地形の種類を列挙し,整理する。
授業実施特記
第3回 内容
プレートテクトニクス(1)
地球の内部構造を理解し,プレート運動の概念を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) プレート運動が発見された経緯や世界のプレートの分布について復習すること。
授業実施特記
第4回 内容
プレートテクトニクス(2)
プレート境界で生じる作用について理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) プレート境界タイプとそこで生じる作用を整理し,とくに日本列島周辺におけるプレート境界タイプについて明確に答えられるようにする。
授業実施特記
第5回 内容
断層地形と活断層(1)
断層運動の概念と断層変位地形の種類を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 断層変位地形がいかにして形成されるか,整理して説明できるようにする。
授業実施特記
第6回 内容
断層地形と活断層(2)
活断層の概念について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 活断層の活動度について説明できるようにする。
授業実施特記
第7回 内容
火山地形
火山の活動と火山の種類,噴火の様式や規模,地質時代の火山活動と歴史時代の火山活動について理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 火山が形成されるメカニズムを整理し,理解を深めること。
授業実施特記
第8回 内容
気候変動と地形の変化(1)
地球規模の気候変動はいかにして生じるのか,その発見の歴史と方法論をひもとき,過去の気候変動について理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 気候変動が生じるメカニズムを理解し,説明できるようにまとめておく。
授業実施特記
第9回 内容
気候変動と地形の変化(2)
気候変動は外作用の質や強度を変化させた。それによってどのような地形が形成されたか,あるいは変化したかを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 海面の変動と河川の侵食・堆積の変化について,説明できるようにまとめておく。
授業実施特記
第10回 内容
東京の地形の形成(1)
東京の地形分布を学ぶ3回シリーズ。初回は東京の地形を概観したうえで,台地の形成についての基礎を学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 台地の形成過程について整理し,説明できるようにまとめる。
授業実施特記
第11回 内容
東京の地形の形成(2)
東京の台地の形成過程について理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 東京の台地の形成過程について整理し,説明できるようにまとめる。
授業実施特記
第12回 内容
東京の地形の形成(3)
東京の低地の特徴を学び,低地がいかにして形成されたかを理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 台地が形成される時代から低地が形成される時代への変化がいかにして生じたかを説明できるようにまとめておく。
授業実施特記
第13回 内容
マスムーブメントによる地形の形成
おもに地すべりや崩壊現象に焦点を当てて,重力移動による地形の形成を理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 地すべりと崩壊の違いを現象や形成される地形の相違などにもとづいて整理し,説明できるようにまとめる。
授業実施特記
第14回 内容
人間の生活と開発(1)
東京の丘陵地の開発の歴史をひもとき,いかに改変されてきたかを学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) インターネットを介した地図を用いるなどして,多摩ニュータウンの広がりを確認する。
授業実施特記
第15回 内容
人間の生活と開発(2)
東京の低地の開発は江戸時代以前から始まっている。歴史時代から現代までつづく低地の人工改変について学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 資料として配付する古地図と現在の地図とを比較して,低地の開発の歴史を理解する。
授業実施特記