最終更新日:2017/04/18
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金3,火3
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 110101700 科目ナンバー
授業名 日本史A
英文授業名 Japanese History A
担当教員 岩下 祥子

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 日本史、日本の歴史
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
日本史の概論を履修していることが望ましい
後続関連授業 日本史B
教職課程科目
テーマ・キーワード 3限:戦争から見る近代日本
5限:移動と情報の歴史

授業の概要・ねらい 3限:日本の近現代史の中から、現在の課題に関わるような歴史的テーマを中心に学習します。特に、明治以降の対外戦争を通して形成されてきた国民意識が、戦前と戦後でどのように変化してきたのかをとらえると同時に、そのことが日本の歩みにどう作用したのかを追究していくことを目的とします。

5限:人間の移動を通して、地域社会のあり方を考察し、それが現代に与えている影響をとらえていきます。加えて、移動時の人間が記した記録を手掛かりに、移動の時代性も考えることで、時空の変容をも考察していける視点を持てるようにしていくことを目的とします。
到達目標 3限:対外戦争を通して、近代日本人の国民意識がどのように形成されていったのかを知る とともに、そうした意識が現代に与えている影響を正負両面から認識することで、自己の歴 史認識を形成していくことを目標とします。

5限:時代ごとの移動と情報の歴史を通して、社会空間の広がりを意識するとともに、地域 性にも視点を向け、地域的差異を生かした発想を持てるようになることを目標とします。
教科書と準備するもの 3限:随時プリントを配布します。

5限:随時プリントを配布します。
参考書 3限:岩波ジュニア新書『日本の歴史』7〜9巻

5限:『日本交通史』、他は講義の進行とともに適宜紹介します。
評価の基準 3限:2000字程度のレポートによって評価します。

具体的評価方法 3限:提示された課題に対する事例調査と分析内容(50%程度)、及び自分なりの歴史的評価をどのようにまとめたか(40%程度)に加え、授業への取り組み方(10%程度)を総合的に勘案します。

5限:提示された課題に対して、オリジナリティーをどれだけ示しているか(30%程度)、分かりやすい内容になっているか(30%程度)、無理のない論証か(30%程度)に加え、授業への取り組み方(10%程度)を総合的に勘案します。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
3限:関連地図などの配付も、もう少し細やかにしていく予定です。

5限:取り上げる教材の全文も配布していく予定です。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
3限:ガイダンス
   講義に必要な基礎知識の解説

5限:ガイダンス
   講義に必要な基礎知識の解説
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を、最低1冊は読んでおくこと。

5限:近世以前の日本の国名(現在の都道府県に相当)を確認しておくこと。
授業実施特記 3限:近代史の基礎事項を確認する。
5限:移動の定義と近代以前の交通網の成立を知る。
第2回 内容
3限:近代の諸制度と軍隊の創出(1)

5限:古代の移動(1)
   『更級日記』が語る東海道の旅
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:明治維新期に導入された諸制度の概要を把握する。
5限:『更級日記』に記された東海道の旅の前半部分を、旅に関する情報の点から検証する。
第3回 内容
3限:近代の諸制度と軍隊の創出(2)

5限:古代の移動(2)
   『更級日記』が語る東海道の旅 
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:軍隊の創出過程を検証する。
5限:『更級日記』に記された東海道の旅の後半部分を、旅に関する情報の点から検証する。
第4回 内容
3限:日清戦争(1)

5限:中世の移動(1)
   『東関紀行』が語る東海道の旅
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:日清戦争に至る過程を把握する。
5限:鎌倉期の旅の実態を把握する。
第5回 内容
3限:日清戦争(2)

5限:中世の移動(2)
   『十六夜日記』が語る東海道の旅
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:日清戦争の開戦から停戦に至る過程を把握する。
5限:阿仏尼が記す東海道の旅と『東関紀行』との相違を知る。
第6回 内容
3限:日清戦後の状況

5限:中世の移動(3)
   『都のつと』が記す東海道の旅
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:講和条約と日清戦後について確認する。
5限:室町期の東海道の旅を把握する。
第7回 内容
3限:日露戦争の展開(1)

5限:近世の移動(1)
   近世交通網の成立
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:日露戦争に至る過程を確認する。
5限:近世における全国的交通網の成立を把握する。
第8回 内容
3限:日露戦争の展開(2)

5限:近世の移動(2)
  『伊勢参宮日記』が記す東海道の旅(1)
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:開戦以降、明治37年の動向を確認する。
5限:旅の担い手の変化を、記述内容の相違から知る。
第9回 内容
3限:日露戦争の展開(3)

5限:近世の移動(3)
   『伊勢参宮日記』が記す東海道の旅(2)
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:明治38年の状況を講和条約に至る過程から把握する。
5限:参宮日記に代表される道中記の特徴を把握する。
第10回 内容
3限:明治から大正へ

5限:近世の移動(4)
   『伊勢参宮日記』が記す東海道の旅(3)
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:講和条約締結後の日本の歩みを、桂園時代を中心に確認する。
5限:伊勢参宮がもたらした旅の意味を考える。
第11回 内容
3限:第一次世界大戦の展開(1)

5限:近代の移動(1)
   近代交通網の構築と発展
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:第一次世界大戦に至る過程を確認する。
5限:近代交通網の成立を確認する。
第12回 内容
3限:第一次世界大戦の展開(2)

5限:近代の移動(2)
   近代における東海道の旅(1)
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:第一次世界大戦と日本の関係を確認する。
5限:交通手段の変化がもたらした旅の変化を確認する。
第13回 内容
3限:第一次世界大戦の展開(3)

5限:近代の移動(3)
   近代における東海道の旅(2) 
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:第一次世界大戦の終結についてまとめる。
5限:東海道に関する情報内容の変化を確認する。
第14回 内容
3限:第一次世界大戦後から昭和へ

5限:近代の移動(4)
   近代における東海道の旅(3)
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:第一世界大戦後の国際状況と国内状況の流れを把握する。
5限:東海道の旅の内容をまとめる。
第15回 内容
3限:総括
   戦争と国民意識の形成

5限:総括
   人の移動が語る歴史とは?
授業時間外における学修(予習・復習等) 3限:紹介された文献を読んでおくこと。

5限:紹介された文献を読んでおくこと。
授業実施特記 3限:戦争に対する日本人の意識の変化をとらえる。
5限:東海道の旅の変化を通して、移動と地域性の問題を考察する。