最終更新日:2017/04/08
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 木1
開講学部・学科等 法・政経・理工・文・経営
科目コード 110101700 科目ナンバー
授業名 日本史A
英文授業名 Japanese History A
担当教員 泉 正人

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 東アジア、中国、朝鮮、国際関係

授業の概要・ねらい  現在、日本とアジア、世界とは密接で複雑な関係を取り結んでいる。このような関係は一朝一夕に形作られたのではない。歴史的な経緯を経て今日に至っている。明治以降の動きが大きいが、それも原始・古代からの結びつきの上に作られたものである。本講義では、日本をとりまく国際環境を理解するため、原始・古代から中世末にかけての対外関係を講義する。
到達目標  現在の日本の国際関係を理解するため、日本の前近代の対外関係を説明することができる。
教科書と準備するもの  特にない。講義の都度、参考文献を紹介していく。
参考書  講義のテーマに即して紹介する。ただし、最初の時間に、前近代の政治・経済・社会の動きを理解する上で必要な参考書を提示する。
評価の基準  前近代の日本の対外関係を、政治的、経済的、社会的な側面から構造的に説明することができる。
具体的評価方法  評価の基準をに示した点が、どの程度達成されたか、必要に応じて実施するレポート、および試験、平常点によって評価する。概ね、レポート20%、平常点20%、試験60%。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
アンケート結果を踏まえ、図を用いるなど、より丁寧な説明を行い、講義への集中力を高めるため、必要に応じて講義内容についての簡単なリポートを課す。
単位互換
特記 教科書がないので、講義をよく聞いていないと内容を正しく理解することができないので注意すること。また、出席調査に際し、不正を行った者には単位を認めないので注意されたい。

授業計画
第1回 内容
「ガイダンス」
本講義の目的と進め方について説明する。
歴史学とはどのような学問か、目的、方法などについて講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回・第2回は、講義の基礎となる歴史学の方法論の説明になる。予習・復習に斎藤孝『(UP選書)歴史と歴史学』(東京大学出版会)をよく読んでおく事。
授業実施特記
第2回 内容
「プラントオパールの世界―史料とは何か―」
歴史叙述の基礎となるのは史料である。では、史料とはどのようなものをいうのか。何が歴史を語るのか。これらの点について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) 第1回・第2回は、講義の基礎となる歴史学の方法論の説明になる。予習・復習に斎藤孝『(UP選書)歴史と歴史学』(東京大学出版会)をよく読んでおく事。
授業実施特記
第3回 内容
「縄文・弥生時代の日本列島とアジア」
原始・考古時代の日本と東アジアとの関係について講義する。
縄文文化、弥生文化が、どのように形成されたのか、東アジアからの視点でみていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。

授業実施特記
第4回 内容
「四、五世紀の東アジアと日本」
四、五世紀の日本の国際関係を、中国の文献史料、朝鮮の石碑、日本の古墳、出土品、文献史料を用いて、講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第5回 内容
「「聖徳太子」と国際関係」
推古朝で展開した改革政治を、当時の国際関係の中で紐解いていく。

授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第6回 内容
「唐の誕生と東アジア―日本の大化の改新―」
中国に超大国唐が誕生した。それはアジアに政治的、経済的、文化的に大きな影響を与えた。これらの影響のうち、特に政治面を中心に講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第7回 内容
「古代律令制国家の成立」
唐の国家体制を範として日本は国家体制を整えていった。それは、単に唐の政治的な影響力の許に入った訳ではない。日本と唐との関係に留意しつつ、古代律令制国家の成立過程について説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第8回 内容
「日本と東アジアの交流―遣唐使の派遣と中止―」
8世紀末、日本は遣唐使の派遣を中止した。その背景には何があったのか。また、廃止によって両国間の関係はどのように変化していくのか。それらの点について講義していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第9回 内容
「平氏政権と国際関係」
平氏政権の経済基盤の一つに日宋貿易が挙げられる。当時の日宋貿易のあり方、平氏政権が目指した日宋貿易について考えていく。

授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第10回 内容
「鎌倉幕府と元寇」
元の二度にわたる襲来は、日本国内にどのような影響をもたらしたのだろうか。この襲撃(戦争)は両国関係を冷え切ったものにしてしまったのだろうか。これらの点を具体的に説明していく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第11回 内容
「倭寇と東アジア世界」
13~16世紀にかけて、朝鮮半島、中国大陸の沿岸部を襲った日本人を倭寇という。彼らの活動は東アジアに大きな政治的影響を与えた。倭寇とはどのような存在であったのかについて講義する。

授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第12回 内容
「「日本国王」と日明貿易」
中国の明の建国は、新たな国際関係を構築していった。その新国際関係に日本も入っていった。明と朝貢関係を結んだのである。日本の政治姿勢の大転換であった。この点について考えていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第13回 内容
琉球王国と南蛮貿易
明を中心とする政治的、経済的な新たな国際関係は、琉球国に大きな影響を与えた。琉球国の変容と日本への影響について考えていく。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第14回 内容
「北と日本」
十二世紀から十五世紀にかけて、「北」と日本との関係は、どうであったのか。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)最初の講義で提示した参考書の該当箇所を事前学習としてよく読んでおくこと。
(復習)講義で紹介した専門書を読んで理解を深め、復習しておくこと。
授業実施特記
第15回 内容
試験と授業のまとめ
前期の講義内容の理解度を確認するため試験を行う。それによって、理解の不十分な所を検証するとともに、不足面を補う。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)前期の講義内容に目を通して、試験に備える。
(復習)試験で到達目標に達したかどうかを確認する。理解不足の点を整理し、不足の解消に
    努める。
授業実施特記