最終更新日:2017/02/07
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 月2
開講学部・学科等 大学院
科目コード 071004500 科目ナンバー
授業名 文学・文化論特論5
英文授業名 Special Studies in Literature and Culture Studies 5
担当教員 松野 敏之

授業形態 講義、演習
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教科に関する科目
テーマ・キーワード 儒学、鬼神、怪異、死生

授業の概要・ねらい  新井白石の『鬼神論』は、中国・日本のさまざまな古典から怪異譚を集め、書き下し文で著された書である。江戸時代後期、鬼神(幽霊)の実在が議論された際には、儒家では珍しく鬼神の実在を主張した書として知られる。本講義では、中国・日本の儒者の鬼神に関する見解を確認した上で、新井白石がそれらを踏まえながら、どのような意図で幽霊や怪異の話を集め、『鬼神論』を執筆したかということについて検討する。そのためには『鬼神論』にはどういう書籍からどのような怪異譚が収められているのか、引用資料の原典を実際に確認し、比較しながら進めていく。
到達目標 (1)原典(書き下し文)を精密に読解する力と、原典を自分の言葉で分かりやすく解説する力を養う。
(2)原典で引用している資料を正確に調べ、解釈の参考となる書籍をすぐに探せる力を養う。
(3)当時の人の問題関心を探求することにより、現代および自分の問題意識を考える。
教科書と準備するもの 新井白石「鬼神論」(『新井白石全集』第六、国書刊行会、1908年所収)を教場にて配布する。
参考書 浅野三平『鬼神論・鬼神新論』(笠間書院、2012年)、吉原浩人編『東洋における死の思想』(春秋社、2006)。その他、教場にて随時紹介する。
評価の基準 授業への取り組み(毎回の予習・発表)とレポートによって評価する。
具体的評価方法 毎回の予習・資料調査・発表60%、レポート40%
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
レポートに関する再調査をとりいれる。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
本講義のねらい、中国・日本儒学の特徴を紹介
第16回 内容
新井白石『鬼神論』(11)『漢書』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキストとする『鬼神論』および次回予習のために『朱子語類』『北渓字義』を配布 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に生まれ変わりに関する話柄。
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
儒者の鬼神論(1)朱熹および朱子学者 第17回 内容
新井白石『鬼神論』(12)生まれ変わり
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習のため、『伝習録』等を配布 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『晋書』など。
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
儒者の鬼神論(2)明代の儒者 第18回 内容
新井白石『鬼神論』(13)『晋書』
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習のため、『童子問』等を配布 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に男、女となり、女、男となることに関する資料など。
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
儒者の鬼神論(3)江戸時代の儒者 第19回 内容
新井白石『鬼神論』(14)男、女となり、女、男となる
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『周易』など。

授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『捜神記』など。
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
新井白石『鬼神論』(1)『周易』 第20回 内容
新井白石『鬼神論』(15)『捜神記』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『中庸』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に天狗に関する資料など。
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
新井白石『鬼神論』(2)『中庸』 第21回 内容
新井白石『鬼神論』(16)天狗
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『論語』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に猫また、犬神に関する資料など。
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
新井白石『鬼神論』(3)『論語』 第22回 内容
新井白石『鬼神論』(17)猫また、犬神
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『礼記』など。

授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『抱朴子』など。
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
新井白石『鬼神論』(4)『礼記』 第23回 内容
新井白石『鬼神論』(18)『抱朴子』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『朱子語類』など。 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に鮑の神に関することなど。
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
新井白石『鬼神論』(5)『朱子語類』
第24回 内容
新井白石『鬼神論』(19)鮑の神
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に張載『正蒙注』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『五雑俎』など。
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
新井白石『鬼神論』(6)張載 第25回 内容
新井白石『鬼神論』(20)『五雑俎』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『周礼』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『神名帳』など。
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
新井白石『鬼神論』(7)『周礼』 第26回 内容
新井白石『鬼神論』(21)『神名帳』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に厲に関する文献。 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『後漢書』など。
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
新井白石『鬼神論』(8)厲(祟り) 第27回 内容
新井白石『鬼神論』(22)『後漢書』
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『春秋左氏伝』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に仏のおしへに関する資料など。
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
新井白石『鬼神論』(9)『春秋左氏伝』 第28回 内容
新井白石『鬼神論』(23)仏のおしへ
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に『史記』など。
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』の読解と、そこに引用されている資料の原典を調査することを予習とする。主に聖人のおしへに関する資料など。
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
新井白石『鬼神論』(10)『史記』 第29回 内容
新井白石『鬼神論』(24)聖人のおしへ
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』元集・亨集の復習、通読。 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』利集・貞集の復習、通読。
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
春期のまとめ
『鬼神論』元集・亨集
第30回 内容
秋期のまとめ
『鬼神論』利集・貞集
授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』元集・亨集の復習、通読。 授業時間外における学修(予習・復習等) テキスト『鬼神論』利集・貞集の復習、通読。
授業実施特記 授業実施特記