最終更新日:2017/01/28
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)通年 開講時限 金5
開講学部・学科等 大学院
科目コード 062001400 科目ナンバー
授業名 仲裁法講義
英文授業名 Study of Arbitration Law
担当教員 中村 達也

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業 国際取引法
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 裁判外紛争解決手続・国際民事訴訟

授業の概要・ねらい 裁判外紛争解決手続の中核であり、仲裁手続に適用される仲裁法について解説する。本講義では、国際取引紛争解決手段としての仲裁に焦点を当てる。また、スポーツ紛争の解決に利用されるスポーツ仲裁についても解説する。具体的には、仲裁制度の意義、機関仲裁とアドホック仲裁の違いなど仲裁制度を概観した上で、仲裁合意の方式、仲裁可能性、仲裁手続本案訴訟との関係、仲裁人の数、選任方法、仲裁人の公正性・独立性、仲裁人の開示義務、忌避手続、仲裁手続の開始と時効中断との関係、審理手続の実際、仲裁手続における仲裁人による和解の試み、裁判所による証拠調べ、仲裁判断の判断基準、仲裁人の選任、仲裁手続の終了、仲裁判断の取消制度、取消事由、仲裁判断の執行、国際仲裁、外国仲裁判断の承認・執行に関する理論と実務について解説をする。
なお、授業の進み具合によって下記授業計画が変更になる場合がある。
到達目標 仲裁制度の実務の概要および手続上の基本的問題を理解し、説明することができる。
教科書と準備するもの 中村達也『国際取引紛争-紛争解決の基本ルール〔第2版〕』(成文堂、2016年)
参考書 小島武司=高桑昭『注釈と論点仲裁法』(青林書院、2007年)
小島武司=猪股孝史『仲裁法』(日本評論社、2014年)
三木浩一ほか編『国際仲裁と企業戦略』(有斐閣、2014年)
評価の基準 国際取引紛争の裁判以外の紛争解決手続である仲裁制度の実務の概要および手続上の基本的問題を理解しているか、この点に着目し、試験を用いてその到達度による成績評価を行う。
具体的評価方法 平常点10%、定期試験90%で評価する。平常点には、授業内での受講態度、発言内容、参加状況等を総合的に判断する。
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非該当。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
講義の進め方
授業全体のアウトラインと国際取引紛争の解決方法の概要を説明する。
第16回 内容
仲裁合意における弱者保護について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)当科目のシラバスを事前に読んでおくこと。配付プリントを読んで疑問点をメモしておくこと。
(復習)授業で解決できなかった疑問点について整理しておくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(j)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁合意における消費者、労働者の保護のあり方について考察する。
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
仲裁制度の概要について講義する。 第17回 内容
仲裁人の選任について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(1)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁制度の意義、仲裁のメリット・デメリットを整理する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(3)(a)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁人の選任方法、仲裁人の資格、仲裁人の役割について整理する。
授業実施特記 授業実施特記
第3回 内容
機関仲裁とアド・ホック仲裁の意義、国際仲裁の実情について講義する。 第18回 内容
仲裁人の公正性・独立性、仲裁人、仲裁人候補者の開示義務について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(a)から(b)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)機関仲裁とアド・ホック仲裁の意義を理解し、国際仲裁の実情について考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(3)(b)から(f)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁人の公正性・独立性の意義、仲裁人、仲裁人候補者の開示義務の目的、仲裁人の国籍の重要性について整理、理解する。
授業実施特記 授業実施特記
第4回 内容
国際私法の基本的ルールを講義する。 第19回 内容
仲裁人の忌避制度について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第1章1から4までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)国際仲裁とは何か、どのような考え方でどのようにルールが定められているかについて整理する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(3)(g)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁人の忌避制度、訴訟における忌避との異同について整理する。
授業実施特記 授業実施特記
第5回 内容
公法の属地的適用と絶対的強行法規について講義する。 第20回 内容
審理手続の概要について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第1章6を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)公法の属地的適用、絶対的強行法規とは何か、国際私法との関係について整理、理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(a)から(c)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)審理手続の基本原則を理解し、手続進行の概要を整理する。
授業実施特記 授業実施特記
第6回 内容
契約の準拠法の決定ルールについて講義する。 第21回 内容
仲裁手続における実体判断基準について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第1章9(1)から(7)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)契約の準拠法の決定ルールについてよく理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(a)から(c)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)審理手続の基本原則を理解し、手続進行の概要を整理する。
授業実施特記 授業実施特記
第7回 内容
消費者契約、労働契約の準拠法 第22回 内容
仲裁権限をめぐる紛争の解決について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第1章8から9までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)消費者契約、労働契約の準拠法の決定ルールを整理し、絶対的強行法規との関係についても考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(e)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁権限の有無に関する紛争が仲裁手続でどのように解決されるかについて整理し、考察する。
授業実施特記 授業実施特記
第8回 内容
国際仲裁における仲裁地の意義、その重要性について講義する。 第23回 内容
仲裁廷による暫定的保全措置命令について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(c)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)国際仲裁における仲裁地の意義、その重要性について理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(f)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)暫定的保全措置を命じる仲裁廷の権限、裁判所による保全処分との関係について整理し、理解する。
授業実施特記 授業実施特記
第9回 内容
仲裁条項のドラフティングについて講義する。 第24回 内容
仲裁人による和解の試みについて講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(d)から(e)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)国際契約において重要な仲裁条項のドラフティングに関し実務上留意すべき重要な問題を整理する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(g)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁人による和解の試みの問題点を理解し、訴訟との異同についても整理する。
授業実施特記 授業実施特記
第10回 内容
仲裁合意の方式について講義する。 第25回 内容
仲裁費用について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(f)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁合意の方式要件についてモデル法との異動を整理し、わが国の判例の立場を考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(h)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁費用の意義、訴訟費用との異同、負担割合に関し、整理し、理解する。
授業実施特記 授業実施特記
第11回 内容
仲裁合意の対象となる紛争の範囲について、まず、法律上の争訟との関係について講義する。 第26回 内容
仲裁判断の作成について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(h)(i)から(ii)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)法律上の争訟との仲裁との関係について整理し、考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(4)(i)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁廷による本案についての評議、仲裁判断の作成のプロセスを理解する。
授業実施特記 授業実施特記
第12回 内容
仲裁鑑定契約について講義する。 第27回 内容
仲裁判断の取消制度について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(h(iii)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁鑑定契約の意義、仲裁法の適用の可否という問題について整理し、考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(5)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁判断の取消制度に意義、取消事由について整理し、考察する。
授業実施特記 授業実施特記
第13回 内容
仲裁可能性の意義、その範囲について講義する。 第28回 内容
仲裁判断の取消し関する判例について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(h)(iv)から(vi)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁可能性の異議、その範囲、とりわけ、特許権の有効性、独禁法違反の存否に関する仲裁可能性について整理し、考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)判例を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)判例の立場を整理し、考察する。
授業実施特記 授業実施特記
第14回 内容
仲裁合意の効力、人的範囲について講義する。 第29回 内容
外国仲裁判断の執行について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(i)(i)から(iii)までを読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁合意の積極的効力・消極的効力、仲裁合意の人的範囲について整理、考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(6)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)ニューヨーク条約の規定を整理し、理解する。
授業実施特記 授業実施特記
第15回 内容
仲裁合意の準拠法について講義する。 第30回 内容
国際投資仲裁について講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(2)(i)(v)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)仲裁合意の準拠法の決定に関する学説、判例の立場を整理し、考察する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書第3章1(7)を読み、疑問点をメモしておく。
(復習)投資仲裁とはどのような制度か、制度の基本的仕組を整理し、理解する。
授業実施特記 授業実施特記