最終更新日:2017/01/31
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 金6
開講学部・学科等 大学院
科目コード 062000600 科目ナンバー
授業名 外国著作権法講義
英文授業名 Comparative Copyright Law
担当教員 本山 雅弘

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
著作権法
後続関連授業
教職課程科目
テーマ・キーワード 著作権法に関する実践的知識・解釈論の修得

授業の概要・ねらい わが国の著作権法に関する知識の習得を目的として、外国の著作権法制度との比較法的視点を意識しながら、事例問題をベースに、いわゆるソクラテス・メソッドの方法で、受講学生との討議を交えつつ、当該事例問題の解答に至ることを目的とした講義を行う。これにより、現代の情報社会においてわが国の著作権制度が担う重要性を理解するとともに、著作権法に関する主要な論点や思考方法の実践的なフォローが可能となることを目指す。
到達目標 ・著作権に関する主要な解釈問題を的確に理解している。
・著作権に関する紛争に直面した際に、その問題点の把握と法的解決への道筋を的確に示すことができる。
・著作権に関する紛争解決の方法を、論理的に説明することができる。
教科書と準備するもの 教科書は指定しない。教科書に代え、本山が授業の都度、レジュメまたは著作権の主要な解釈論を題材とする事例問題を配布する。
参考書 小泉直樹ほか編『著作権判例百選(第5版)』(有斐閣)。他の参考文献は講義のなかでその都度示す。
評価の基準 ・事例問題にあらわれた著作権をめぐる紛争に関して、紛争の対象となった問題点を把握できるか否か。
・紛争対象の問題点を解決するうえで、適用すべき条文・制度を正確に理解しているか否か。
・紛争解決のための適用条文・制度の解釈論を的確に展開できるか否か。
・解釈論の展開を論理的に説明することができるか否か。
具体的評価方法 ・講義中の討議の状況、事例問題に関する本山からの問いの投げかけに対する回答の可否またはその適否を根拠とする理解度の状況および授業への貢献状況をもとに評価する。
・授業への貢献度の評価点を、全体の40%とする。残りの60%の評価点は、授業中の討議状況・回答状況より得られる著作権法制度の理解度により評価する。
授業評価アンケート
フィードバック・
受講生へメッセージ
著作権法に関する実践的な知識の習得を目指しましょ。
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス。講義計画を提示するとともに、適宜参考文献の紹介などを行う。
授業時間外における学修(予習・復習等) 講義計画に示された著作権法上の論点に関し、各自の著作権法テキストの記載内容を、改めて確認しておく。
授業実施特記
第2回 内容
著作権の性質と保護の方式(1)
・著作権侵害要件としての依拠性、著作権保護における無方式主義と方式主義との関係などの点について、事例問題を解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権侵害要件の内容、著作権保護に関する無方式主義について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第3回 内容
著作権の性質と保護の方式(2)
・前回に引き続き、著作権侵害の要件としての依拠性、著作権保護と方式主義との関係などの点について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権侵害要件の内容、著作権保護に関する無方式主義について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第4回 内容
応用美術と著作権法(1)
・著作権保護対象論(著作物論)の特殊問題のひとつとして、応用美術の著作物性(著作権保護の可能性)の問題点について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権保護対象としての著作物の基本的理解および応用美術の保護問題に関して、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第5回 内容
応用美術と著作権法(2)
・前回に引き続き、著作権保護対象論(著作物論)の特殊問題のひとつとして、応用美術の著作物性(著作権保護の可能性)の問題点について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権保護対象としての著作物の基本的理解および応用美術の保護問題に関して、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第6回 内容
編集著作物をめぐる特殊問題(1)
・著作物論の特殊問題のひとつとして、編集著作物の著作物性およびその保護範囲の問題点について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権保護対象としての著作物の基本的理解および編集著作物の保護要件や保護範囲に関する特殊な考え方に関して、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第7回 内容
編集著作物をめぐる特殊問題(2)
・前回に引き続き、著作物論の特殊問題のひとつとして、編集著作物の著作物性およびその保護範囲の問題点について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:著作権保護対象としての著作物の基本的理解および編集著作物の保護要件や保護範囲に関する特殊な考え方に関して、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第8回 内容
二次的著作物における多重創作者の権利関係(1)
・権利の重畳的な関係の整理として、二次的著作物の原著作者の権利とその保護範囲の問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:二次的著作物とは何か、二次的著作物においてそれに関係する創作者の権利関係はどのようになっているのかについて、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第9回 内容
二次的著作物における多重創作者の権利関係(2)
・前回に引き続き、権利の重畳的な関係の整理として、二次的著作物の原著作者の権利とその保護範囲の問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:二次的著作物とは何か、二次的著作物においてそれに関係する創作者の権利関係はどのようになっているのかについて、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第10回 内容
規範的侵害主体論(1)
・他人の著作物の直接の利用行為を行う者とは異なる者について、その後者の侵害責任いかに理論的に構成し得るかの問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:差止請求の対象となる「著作権侵害」の行為とはいかなる行為か、同行為に直接的に関わらなくても間接的に関わる者の侵害責任は問えるのかの問題について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第11回 内容
規範的侵害主体論(2)
・前回に引き続き、他人の著作物の直接の利用行為を行う者とは異なる者について、その後者の侵害責任いかに理論的に構成し得るかの問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:差止請求の対象となる「著作権侵害」の行為とはいかなる行為か、同行為に直接的に関わらなくても間接的に関わる者の侵害責任は問えるのかの問題について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第12回 内容
映画の著作物の著作権帰属をめぐる特殊問題(1)
・映画の著作物の著作権について、その原作者、映画監督および映画製作者の間での帰属関係の問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:映画の著作物の著作権の帰属はいかなるルールによって整理されているのかの問題について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第13回 内容
映画の著作物の著作権帰属をめぐる特殊問題(2)
・前回に引き続き、映画の著作物の著作権について、その原作者、映画監督および映画製作者の間での帰属関係の問題について、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:映画の著作物の著作権の帰属はいかなるルールによって整理されているのかの問題について、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第14回 内容
職務著作制度(1)
・権利の帰属主体(著作者)の制度に関する特殊な例外である職務著作制度について、その要件の解釈論を、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:権利の帰属に関する例外的ルールとしての職務著作制度とはいかなる内容からなる制度であるかについて、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記
第15回 内容
職務著作制度(2)
・前回に引き続き、権利の帰属主体(著作者)の制度に関する特殊な例外である職務著作制度について、その要件の解釈論を、事例問題をともに解きながら学ぶ。
授業時間外における学修(予習・復習等) 予習:権利の帰属に関する例外的ルールとしての職務著作制度とはいかなる内容からなる制度であるかについて、各自の著作権法テキストの該当箇所を読んでおく。
復習:事例問題の解決にむけて授業中に展開された著作権法に関する知識、解釈論および裁判例を、再度確認しておく。
授業実施特記