授業の概要・ねらい |
戦後のアメリカ外交政策について論じる。特に、冷戦構造の形成期に焦点を当て、ヨーロッパとアジアにおける国際政治に対し、歴史的及び実証的アプローチを試みます。このなかで、特に、米ソ関係の歴史的展開を中心に、ヨーロッパとアジアからの視点を加えて、冷戦の始まりを研究し講義します。
また、アメリカの戦後アジア政策の研究をするために、日米両国の外交資料及び文献を講読することによって分析し議論します。 |
到達目標 |
1講義の内容を理解していること。
2外交を知るうえで必要な知見を理解することができること。
3各自の研究テーマに必要な知識と能力を得ることができていること。
以上の3点に着目し、発表とレポートを用いてその到達度による成績評価します。 |
教科書と準備するもの |
John Spanier, American Foreign Policy Since World WarⅡ(Washington: Congressional Quarterly, 1998).
Louis Halle, The Cold War as History (New York: Harper and Row, 1996).
共著『戦後アメリカ外交の軌跡』(勁草書房、1997年)。 |
参考書 |
共著『名著に学ぶ国際関係論』(有斐閣、2009年)、その他の資料及び文献。 |
評価の基準 |
1講義の内容を理解していること。
2外交を知るうえで必要な知見を理解することができること。
3各自の研究テーマに必要な知識と能力を得ることができていること。
以上の3点に着目し、発表とレポートを用いてその到達度による成績評価します。 |
具体的評価方法 |
受講態度(20%)、授業における議論(20%)、ペーパー及びレポートによる講義内容の理解力に対する評価(60%)。 |
第1回 |
内容
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外交政策に対するアメリカのアプローチについて論じる。具体的には、1アメリカ民主主義の発展、②アメリカ民主主義の特色、3アメリカ政治の特性、4アメリカ外交の特質をレジュメを配布し論じる。このなかで、アメリカ独立宣言の建国の政治哲学についても言及する。 参考書;レジュメ及び資料を配布 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第2回 |
内容
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第1回の講義について、全員で議論しアメリカ政治外交の特性について集約する。 同上;同上書 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第3回 |
内容
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「冷戦の始まり(The Beginning of the Cold War)」について講義する。戦時中の米ソ関係と戦時中のカイロ・ヤルタ・ポツダムの一連の会談について資料を読むことにより解説しながら講義する。 教科書、資料;Spanier, American Foreign Policy, カイロ、ヤルタ、ポツダム宣言 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第4回 |
内容
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第3回の講義について、全員で議論する。そのなかで、戦時中の米ソの奇妙な同盟関係について、戦時中の歴史的事例に基づき分析することにより理解する。 教科書;Spanier, American Foreign Policy |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第5回 |
内容
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戦後のソ連の膨張、特に東部および中部ヨーロッパへの勢力拡大について講義する。特に、ソ連がポーランド、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア、チェコスロバキアに共産主義政権を確立した経緯について述べる。 教科書;同上書 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第6回 |
内容
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ソ連は中東のイラン、トルコ、ギリシャにも、勢力を拡大することによってソ連の衛星国にしようとした情勢について述べる。これは、アメリカの中東へのコミットメントの始まりであったことについて分析する。 教科書;同書 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第7回 |
内容
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アメリカの対ソ再評価による「対ソ封じ込め戦略(The Strategy of Containment)について論じる。アメリカの国内の三つの考え方、ケナン(George F. Kennan)と封じ込め戦略について述べる。 教科書;同書、レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第8回 |
内容
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1947年3月12日のトルーマン・ドクトリン(The Truman Doctrine)について述べる。冷戦の開始となったアメリカ外交についても議論する。 参考書;G.F.ケナン『アメリカ外交50年』(岩波書店、1952年) |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第9回 |
内容
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戦後ヨーロッパの経済的復興をなすことになったマーシャル・プラン(The Marshall Plan)について説明する。 参考書;レジュメ、ケナン、スパニア |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第10回 |
内容
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北大西洋条約(NATO)、西ドイツの再軍備、ヨーロッパ統合(European Integration)について述べる。 参考書;レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第11回 |
内容
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「極東における封じ込め」について述べる。このなかで、国民党蒋介石政権の陥落と毛沢東による共産政権の成立の背景について説明する。 |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第12回 |
内容
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第11回に引き続き同テーマで講義する。このなかで、アメリカの文献による対中政策と対アジア政策の再検討を理解するために資料を配布し分析する。 参考書;レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第13回 |
内容
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アメリカの極東政策の再評価と朝鮮戦争の原因について講義する。 参考書;レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第14回 |
内容
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朝鮮戦争の性格をめぐるトルーマン大統領とマッカーサー司令官の論争につて講義する。これは、シビリアン・コントロールの議論にも通じるものである。 参考書;レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
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第15回 |
内容
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アメリカにおける冷戦論争について講義する。このなかで、冷戦はソ連の拡張主義にあるとする正統派とアメリカに責任があるとする修正主義の学説について説明する。 参考書;レジュメ |
授業時間外における学修(予習・復習等) |
予習は、シラバスを読んでおくこと。授業時間外は、研究テーマに関連した資料及び文献を読み、概要をレジュメにまとめ報告の準備をすること。 復習は、講義の資料を熟読し再度確認すること。 |
授業実施特記 |
講義の終了後に、レポートの提出を求めます。 |