最終更新日:2017/01/26
Syllabus
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概要
対象年度 年度 2017 (週1コマ)春期 開講時限 月3
開講学部・学科等 大学院
科目コード 011000700 科目ナンバー
授業名 金融経済研究
英文授業名 Study of Monetary Economics
担当教員 樋田 満

授業形態 講義
e-learning利用 その他:
担当形態 単独
関連する授業
当科目履修前に履修して
おくことが望ましい科目
後続関連授業
教職課程科目 教職に関する科目
テーマ・キーワード 金融制度、ミクロ経済分析、マクロ経済分析

授業の概要・ねらい 金融を理解するために、まず、金融制度を把握を目指す。次に、金融構造とグローバル化によるその変化を理解する。
金融経済の理論には、一方で、企業・投資家の行動に視点を置いたミクロ経済分析があり、他方、インフレ・デフレなど経済全体に関するマクロ経済分析がある。この両分析手法の習得を目指し、その後これらの手法をアジア諸国の金融経済の分析に適用する。
到達目標 1)日本の金融制度を理解する。
2)グローバル化と日本の金融構造の変遷を理解する。
3)金融のミクロ経済分析手法を習得する。
4)金融のマクロ経済分析手法を習得する。
5)1)~4)を応用し、選択したアジアの国の金融経済の分析ができる。
教科書と準備するもの 『金融』内田 滋、西脇廣治(編) 勁草書房 2002年
参考書 『アジアの経済発展と金融システムー東北アジア編』寺西重郎・福田愼一・奥田英信・三重野文晴(編) 東洋経済新報社、2007年
『アジアの経済発展と金融システムー東南アジア編』寺西重郎・福田愼一・奥田英信・三重野文晴(編) 東洋経済新報社、2008年
『金融論ーー市場と経済政策の有効性』福田慎一 有斐閣 2013年
『金融経済学』清水克俊 東京大学出版会 2016年
評価の基準 1)日本の金融制度を説明できる。
2)グローバル化と日本の金融構造の変遷を説明できる。
3)金融のミクロ経済分析手法を習得している。
4)金融のマクロ経済分析手法を習得している。
5)選択したアジアの国の金融経済分析ができる。
具体的評価方法 定期試験の成績(80%)と講義での発表・議論の内容(20%)で評価する。
授業評価アンケート
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受講生へメッセージ
単位互換
特記

授業計画
第1回 内容
ガイダンス
シラバスに基づいて講義全体の説明を行う。
練習問題の回答分担を決める。
金融制度、ミクロ経済分析、マクロ経済分析の概要を説明する。
第16回 内容


授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)シラバスと教科書の「はしがき」と目次を読んでおくこと。
授業時間外における学修(予習・復習等)
授業実施特記 授業実施特記
第2回 内容
中央銀行と金融機関
中央銀行の役割を中心に金融機関を説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第1章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題1.1~1.4を解く。
授業実施特記
第3回 内容
日本の金融構造と自由化・国際化
グローバル化に対応した日本の金融構造の変遷を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第2章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題2.1~2.3を解く。
授業実施特記
第4回 内容
金利・資産価格と金融市場
債券価格と利回り等の計算・把握に必要な数学(無限等比級数の和)も説明する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第3章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題3.1~3.3を解く。
授業実施特記
第5回 内容
ファイナンス理論ーポートフォリオ理論ー
金融資産への平均・分散アプローチ、最適ポートフォリオの決定を講義する。更に、資産の一般均衡モデルであるCAPM
(Capital Asset Pricing Model)も講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第4章 1、2節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)最適ポートフォリオ、CAPMの概念とミクロ経済学的意義を確認しておく。
授業実施特記
第6回 内容
ファイナンス理論ーデリバティブー
金融工学の基本であるデリバティブの概念を理解する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第4章 3節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題4.1を解く。
授業実施特記
第7回 内容
貨幣需要
貨幣を機能的に定義した後、貨幣の変遷を概観する。その後、新古典派、ケインジアン等の貨幣の需要理論を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第5章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題5.1~5.5を解く。
授業実施特記
第8回 内容
ゼロ金利政策と流動性の罠
現在、日本をはじめ、先進国で広く実施されているゼロ金利政策を全体で議論する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第5章のcolumnを読んで疑問点をメモしておく。
(復習)ゼロ金利政策を再考しておく。
授業実施特記
第9回 内容
貨幣供給
Money(貨幣、通貨)の統計での確認。貨幣乗数と信用創造を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第6章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題6.1~6.2を解く。
授業実施特記
第10回 内容
アジア諸国でのマネーサプライ統計の比較。
講義参加者によるアジア諸国でのマネーサプライ統計の発表と比較。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)選択したアジア諸国でのマネーサプライ統計を調査しておく。
(復習)アジア諸国でのマネーサプライ統計を確認しておく。
授業実施特記
第11回 内容
マクロ経済と金融政策
中央銀行による金融政策を、その手段とともに講義する.
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第7章 1-4節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題7.1を解く。
授業実施特記
第12回 内容
IS-LM分析
金融のマクロ経済学の基本ともいえるIS-LM分析を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第7章 5節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題7.2を解く。
授業実施特記
第13回 内容
合理的期待形成と政策の有効性
マクロ経済学において、合理的期待形成理論が台頭した背景を中心に講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第8章を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)合理的期待形成が完全な時、財政政策の有効性がなくなることを確認しておく。
授業実施特記
第14回 内容
国際収支と国際通貨制度
国際収支の概念を説明し、国際通貨制度の変遷を講義する。
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の第9章 3節と第10章 1-5節を読んで疑問点をメモしておく。
(復習)教科書の練習問題9.1と10.2、10.3を解く。
授業実施特記
第15回 内容
まとめ講義、定期試験
授業時間外における学修(予習・復習等) (予習)教科書の指定された部分と練習問題を再確認しておく。
授業実施特記